プロフィール
青木 健
青木 健foaf.rdf
青木 健(あおき けん)イラストレーター。 日本初のラーメン専門誌「月刊とらさん」にて漫画を連載中! ラーメンは数ではなく愛がモットー(1週間で29杯が最高)。 ラーメンをテーマにしたTシャツ屋さん【ラ部】を運営中!
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2008年05月04日

コールで凍る

青山テルマは好みの顔ではないのに、なぜだか妙に可愛いく思えます。
それはさておき。

多賀野のあと、急遽、五反田で働く友人・N君と飲むことに。
ガード下で飲みつつ話していると、ラーメンの話題に。

N君は最近、生まれて初めて二郎を食べたという。
二郎に詳しい知人に、某二郎(わたしは未食店)に連れて行ってもらったそうだ。
味についてはさておき、彼はたいへん憤慨したそうである。
味や量のことではない。例の、コール(呪文)について。

「『どうします?』ってなんだよ。あれは人をバカにしてんのか?!」

〜ラーメン二郎を知らない人のための解説〜
 二郎ではまず大きさ(小・大)についての食券を買います。
 で、ラーメンが出来上がると、無料のトッピングを聞いてくれるのです。
 主に「野菜、カラメ、ニンニク、アブラ」の4つを入れるかどうか。
 (野菜は増量、カラメは味を濃く)
 で、「野菜、ニンニク」などと答えて乗せてもらうわけです。
 これを通称「コール」というんですが、
 その時にはたいがい「ニンニク入れますか?」って聞いてきます。
 その聞き方なら、コールのよくわからない一見さんでも、
 「はい」とか「いいえ」で答えられるんですけど、店によっては
 「どうします?」とか「ハイ次の人〜」とか言うんですね。


確かにそれだと、トワイライトゾーン以外の何ものでもない。
頭にたくさんの「?」が浮かぶだけでしょう。
N君はその知人から、そこそこレクチャーを受けていたそうですが、
やはり咄嗟のことで、どうしたものか、混乱したそうです。

「しょうがねえから『普通でいいです』って言ったけどよ〜。
 あんなの、一見に恥をかかせる以外の何モンでもねえだろ。
 なんか常連みたいのがニタニタしてやがるしさ。帰ろうかと思ったよ」

…そういう残念な輩は確かにいるし、それがまた彼らのイビツな喜びを
かき立て、恥をかいた人の足を阻むスパイラルを作り出す。

泉昌之さんの名作「新さん」の第一話「マシマシ」では、
突然のコールに戸惑い、意に反して媚び諂い、自己嫌悪に陥る新さんの姿が
面白おかしく描かれている。新さんはラストに、
「テレっくさくて もう行けねえよ あの店…」と思いながら帰るのだ。

N君は、自分の仕事、業務として
「お客様がなんの知識もなくても便利に製品を使えるような工夫」に
努力と誠意を尽くしている。そして横暴なクレームにも耐えて謝り、
さらに品質と使いやすさの向上に研究を重ねている。
だからこそ許せなかったんだろう。
「客側が知ってて当たり前」という不親切さや理不尽さが。

たとえば、恥をかかないようネットで前もって調べてから行くなんてのは、
姿勢としてイヤミだよね。
何も知らずに入っていき、「ラーメンひとつ!」の方が精神として健全。
それで通るのが普通だし、それが基本だ。
しかしわたしはラーメン好き。ラーメン側を擁護したい。
N君にも少し、理解してもらわなければ。

「あれはあくまで『無料』のトッピングだから、ほんとにオマケというか
 サービスの範疇なんだよね。だからおおっぴらに書いてないというか」

「それが、イコールあの態度でいい、っていう理屈にはならんだろ。
 だったら知っている人間だけがオーダーできるような工夫をしとくべき。
 それができないんなら、説明を書いておくしかねえだろうが。
 『初めての方へ』みたいなさ」

…いちいちゴモットモです。
店舗によってはちゃんと書いてあったりもするんだけどね…。
そうか、どう伝えるべきかわかったぞ。

「あれはさ、元々ああいうカタチで店を始めたわけじゃなくて、
 ほんとに客のワガママから出て、店のサービス精神がそれを享受して、
 客と店とのやりとりの中で、長い時間をかけて形成されていったシステム
 なんだよ…だから言ってみれば…もう『文化』なんだよね、二郎の」
(—っていうのは本店だけに通じる理屈ですけど、そこは内緒で)

するとN君は腕を組んで沈黙した。

「文化……文化か。そう言われちゃっちゃあ、しょうがねえか…」

こうしてN君は納得してくれた。
まあ、客観的にみれば詭弁なんだけどね。
我々ラーメン好きには、「だって二郎なんだし」っていう気持ちや、
ラーメン好きならではの情報があるから、そこはあまり問題視しないというか、
むしろ「わからなくてゴメンナサイ」っていう卑屈さがあったりするけど、
それは都市伝説的に広がったことによる、例外的で特殊なケースだ。

だってわたしも、二郎以外の店で同じような目にあった時、
やっぱり激怒したからね。
「先に説明しとけやー!!」って。  
Posted by 青木 健 at 23:22Comments(0)TrackBack(0)

2008年04月27日

礼儀捨て場

明石家さんまさんが他人の発言の解釈を間違うと、こめかみが震えてきます。
そんなことはさておき。

数日前、夜になってから仕事の買い出しに。わざわざ新宿まで出たのに
雨に降られてしまい、地下道のありがたみを実感しました。
買い物ついでに本屋に寄って、石神本を購入。
よせばいいのに漫画コーナーに寄ったら、どっさり買ってしまうことに。
わかってて避けていたのに……。
一部モザイクですが(タイトルは秘密です)。



その荷物を持って、「蒙古タンメン中本 新宿店」へ向かいます。
最近、新宿歩いてると中国人しかいませんね。
「中本」に着いてみると、雨の中、21時すぎ、15人の行列。凄いです。



蒙古タンメン720円、定食150円

お冷やを忘れられていたのが前兆だったのか…ひとつ気に触ることが。
わたしの隣に中国人カッポーがいました。
食べ終わってもダラダラ話してるんですね。ズラっと行列してるのに。
それはそれでよくいるんでスルーしてたんですけど、
彼らのテーブルの上が異様〜〜に汚いんです。
口を拭いてオレンジ色に染まったティッシュが山盛り。
それを隠そうともせず、わたしの視界に。どばっと。

わたしも反対隣のお客さんも、額の汗や口の周りを拭いたりして
ティッシュは使ってましたが、ドンブリの影に置いたり、
使うたびに少し手を伸ばして、備え付けのゴミ箱に捨ててました。

で、その客は、店員さんが「ありがとうございましたー」って言ってる時、
立ち上がって帰りかけた時に、またティッシュで口を拭って、それをカウンターに
「投げつけた」んですよ。投げ置いたんじゃなく、オーバースローの投げ捨て。

「そのスジ」の方なら、やむを得ないというか怖いというか、諦めますけど、
一見スカっと爽やかでいい大人なのに、あんなに礼儀知らずで横柄でいいんスか?
自分のお家と間違えてないですか?
というか自分たちはそのチタナいもの見ながら食っててウマいんか?

あとから人に聞いたら、中国ってそういう文化みたいですね。
客は汚すだけ汚して、店が一気に片付ける、みたいな。
もう直すとかどうとかいう問題じゃないんでしょうね。
日本人が外国のホテルでも寝間着でロビーに行くのを
現地の人が見るのってこういう感覚なのかな?

そんなこともありながら、久々にいい汗かきました。
店を出た時には、店の外まで行列は伸びていましたよ。
翌日は当然のごとく、体の一部がヒリヒリ(どこかは書きませんが)。  
Posted by 青木 健 at 05:18Comments(0)TrackBack(0)

2008年04月23日

スプリングは

バネ。じゃなくて、…出会いと別れの季節ですね。

俳優の要潤さんが、美人歯科医(稲森いずみ似)と熱愛発覚。

この「美人○○」とか「熱愛」とか、いい加減どーにかしろよと
思う語彙ですが、そんなことはさておき。
なんでも、ラーメンデートをしているところを、
キャッチキャッチキャッチされたとか。
俳優と歯科医がラーメンを…それだけでホノボノしますね。
隠れ家イッターリアン(巻き舌で)とかじゃないんですね。
いや、イヤミじゃなく、その方が自然なのにな〜、という意味で。

それはそうと、どこのラーメン屋さんなのかが気になるところ。


本田医師(包茎治療のカリスマだそうですね)との結婚延期を発表された
王理恵さんですが、その理由として「蕎麦を啜る音」がイヤで別れた、と
噂になりました。
理恵さん本人は「蕎麦とは一言も言ってない」とし、それ以外の
細かいことが積み重なった結果だと釈明。
まーね。それだけだったらあんまりだ。

王理恵さん、食べ物のスペシャリストなんだそうですが、
「啜る側」を否定するだなんて、大丈夫なんでしょうか。
いかにそのマナーが非グローバルだとしても。

こんなとき、江戸っ子を引き合いに出す方がいらっしゃいますね。
ところが、江戸っ子は濁音を嫌ったとも聞きます。
つまり「ツルツル」は良くても、「ズルズル」はいけないということです。
昔、落語家がラジオで蕎麦の音を表現するために、あの「ズルズル」を
創作したのだという話もあり、そのへんはデリケートにいかないと、
王さんを吊るし上げるようにして自分の恥をさらすことにもなりかねない。

ま、個人的には、ラーメンを啜らずに食べるような女性は無理。
それがどんなに美しいお嬢さんでも。
たとえ……(好きな女優さん30人くらいを想像中)……
……いや、そんなこともないか。  
Posted by 青木 健 at 01:13Comments(0)TrackBack(3)

2008年04月22日

中年の冷や水

中村屋からの続き〉

町田には、昨年から注目の新店がいくつか出現しています。
しかしサイクラーは「そういや、ここ数年来てないや…」で「雷文」に決定。
移転してからは初訪問。

雷文へは、いつも町田駅でバスを探して辟易していたのに、
思い切って歩いてみたら、たったの片道20分。なんだよ余裕じゃん。


さて、今回のエピソードではココが重要なのですが、
新店舗は、カウンター席の後ろに、待ち席が並んでいます。
あまりスペースはないので、みんな映画館並みに遠慮しながら通るわけです。
それがなければ、この話もなかった。

さて、わたしのあとから入ってきたのが、カップル。
それも、背の高い外国人男性と、日本人の女の子。
外国人は、青い目の金髪で、UKロックっぽい、カジュアルな格好。
そして女の子が………超カワイイ!!
ちょっと見、ハーフっぽい感じで、服もセンスいい。

外国人が連れてる日本人の女なんて、●●●●と相場が決まってんだよ。
…これはわたしのたいへんミジメな過去による偏見、色眼鏡、恨み節なので、
責めないで欲しいのですが、実際のところ、そういうカップルの女の子って、
街中でビーチみたいな振る舞いするでしょ。
(Satomimさん、あなたは違いますので、誤解のなきよう…)

そして、待ち席の最前列まで来ました。
すると目の前の席が空き、わたしはカウンターの一番奥の席に通されました。
カップルは、その隣に。
わたしは塩、カップルの女の子は醤油の中盛り、カレは大盛り。
女の子が頼んであげている。
店員さんの「量多いですよ」にも、「大丈夫です!」と。元気に。
(…フンっっ、わたしはすでに2杯食ってるんザーマス!)

席に着いて注文したはいいものの、給水機は遥か入口の方にある。
席で食べている人と、待ち席に座っている人の間を、
「スイマセ〜ン…」という感じで往復しなければならない。
隣のカポーは、お冷やを取に行く気配なし。

ここで、わたしは立った。
待ち人の膝を避けながら、給水機に辿り着く。
そして…グラスを「3つ」持って席に戻って来た。

親切じゃない。自分の気持ちはわかっているんです。
ほっとしたかったんでしょう。
外国人+日本人女性のカップルに対し、
(ある事情から)「かつて憎悪に支配されていた自分」のような、
「ケッ」っていう態度をとりたくなかったんだろうね。
この蟠りを抱いたまま何もしないってことは、それとイコールなので、
そんな出過ぎた真似をしたんでしょう、きっと。

「あの時より良い人間でいなければ、あの時の自分に負けたことになる」

たかがお冷やでね。わたしはそっとグラスをすべらせ、
「良かったらどうぞ」と差し出す。
「あっ、スイマセ〜ン…」と女の子。カレも首を伸ばしてペコリとする。
「いいえ、ここ、奥ですからね」
と返事をしたものの、チラリと見た女の子の笑顔は…
…心なし、引き攣っている。

で、やはりグラスに手を付けない。
ああそうよね、突然、見知らぬ若作り中年が頼みもせんのに
お水なんか持って来たら、いくらグラスの下側を持って来たにせよ、
気持ち悪くて飲めやしませんよね…。

…わかっていたんだよ。
この「スッキリしない感じ」をこそ「得なければならなかったのだ」と。
耐えなければならなかったんだと。


ラーメン(塩)700円

思っていた以上に、舌根に複雑な旨味がズシっときます。
縮れ麺もチャーシューもうまい。シンプルに凝っている。
かつては「ラーメン狂の店」と掲げていた店だ。

入口付近で支払い。入れ替わりで人がごった返す。
その結果、名物女将に挨拶してもらえんかった。
息子さんだけが「ありがとうございましたー」と。
店を出てからも耳を峙てていたけど「いらっしゃいませ」しか聞こえんかった。

いや別に常連でもないからいいんですけど、
なんかそれが救いになるような気がしてたんですけどね…。

雨に桜も散ってますわ。

ええいこうなりゃもう1杯!
…やめとこう。それはラーメンに失礼というものだ。  
Posted by 青木 健 at 13:57Comments(2)TrackBack(0)

2008年04月18日

さ傘ま

今日も雨が降っておりますが、先日の日曜日も雨でした。

4月13日は中村屋へ。この日が最終営業日。
海老名の、元「中村やessence」店舗へ移転します(27日オープン予定)。

てっきり3月で終了だと思っていたのだけど、
koonさんのブログでその情報を知り、なんとか最終日に来ることができた。

ああ、これで高座渋谷に来ることもなくなるのでしょうか…。
電車がホームに入っていきます。…あっ。

…雨です。
それも結構な雨。困った。傘を持って来てないよ。
…と、扉の窓から、ホームの途中に傘が見えます。
誰かの忘れ物でしょうか。傘のあたりには待っている乗客もいません。
この時点で残っているのだから、最低でも数本前の乗客の忘れ物でしょう。

ホームに降りて、手にとる。地味なグレーの傘。
滴が溜まっていないことから、1時間くらいは放置されていると思われる。
柄にプリントされた木目が消えかかり、布部分もくたびれているが、
ちゃんと2カ所の留め具が留められている。
真面目で誠実な中年サラリーマンが目に浮かびました。

 40代後半〜50代。大学生の長男はあまり部屋から出て来ない。
 高校生の長女は帰りが遅い。ギャンブルはしない。酒も煙草もそこそこ。
 同期の出世はうらやましいが、姑息なやり方は嫌いだ。

…その方に心の中で詫び、1時間ほど借りることにしました。
すぐに取りに来ることはないと見越してのことですが、
ただ、その間に戻ってくる可能性もなきにしもあらず。
そんなわたしは最近、傘盗人を罵倒し尽くしたばかり。
言ってることが逆さですね。まあ、盗みはしないですが。

…皆さんのご非難、嘲笑、甘んじて受けさせていただきます。  
Posted by 青木 健 at 12:10Comments(0)TrackBack(0)

2008年03月29日

アンブレラー

数日前。小雨そぼ降る日のこと。
その日は13時から打ち合わせだったのだが、
バスに飛び込み乗車してから携帯を見ると、
遅らせて欲しい旨のメールが来ていた。
というわけで、2時間ほど時間が空いてしまった。

それでは仕方がない。ラーメン以外に道はないでしょう(あるけど)。
迷いに迷った挙げ句、「一二三→まんぼう亭」コースに決定。
雨だというのに駅から遠い店を選ぶわたし。まずは吉祥寺で下車。

駅に降りてみると、ほとんど雨は上がっていたので傘をたたむ。
よくある、持ち手に青い2本ラインの白いビニール傘。

「一二三」に到着。
店頭の傘立てが目に入ったが、3本入っている傘のうち1本は、
わたしのとまったく同じビニール傘だった。
生涯傘盗難数が、イチローが1シーズンで打つヒット数くらいあるわたしは、
そのまま持って店内に入ろうとした。

するとご主人が
「傘は傘立てにお願いしますー」

あっ、ハイ、すいません……外に出て、傘立てに入れる。

注文をして待っていると、1人で来てる若い女の子が、食べ終わって外へ出た。
わたしはふと外を見る。わたしと同じ傘はこの女の子のものだったらしく、
一瞬躊躇してから、ちゃんと自分の方(新品)を持って帰った。

わたしの、古い傘を持っていったなら、外へ出て「逆ですよ」と言ってあげられるが、
逆にわたしの方が新品で、それを持って帰られちゃった場合、どう言い訳したらいいのか。
「あなたの傘はコッチの古い方の傘です」とは言いにくかろう。
金の斧は選べない。


さて、久々の一二三そば900円。
写真については、店主が少し気にされていたので、小さい画像にしますね。

う〜ん、美味しい、美味しいんだけど…なんだろう。
もうこれは原材料レベルの話なのかな。
今までのような、スープから受ける素材の立ちがいまひとつ。
時間や日によっての誤差の範囲? わたしの体調?
うーん。微妙な話なんですけどね。

店を出て、駅前のパルコに入り、ラ部の資料としてバンドTシャツの写真集を購入。
さ〜て次は武蔵小金井に……そこで、傘を忘れたことに気付いた。
ビニール傘である。新品でもない。雨もあがっている。
こういう時、都会の大人はスルーですか?

でもあの傘は、実家に帰ってた時に雨になって持って来た傘。
なんとなく、後ろ髪ひかれる。
こういうとき女の人って「モノはモノじゃん」とか言いますけど、
男はダメですね。言霊のように“物霊”を感じるというのか。
ま、それを断ち切ってくれるのも女性なんですけどね。
結婚した男性はみんな「大事なもの、奥さんにいっぱい捨てられた…」
って肩を落としますが、たいがいプラモとか長年使ってたマグカップ。

そんなことを考えながら、とぼとぼと「一二三」まで戻る。

でもね、ドラえもんの「よかん虫」じゃないけど、
イヤな予感て当たるもの。

傘入れに……

ない。

ほら〜。だから傘立てってキライなんだよ。
(忘れたのは自分のせいだが、それも含めて)

わたしの頭の中のキム兄が、例の決めセリフを叫び続ける。

「んもー考えられへん! 考えられへんぞ!!」

傘を盗むということは、
「盗む」で1ポイント、「すぐに困るアイテム」で1ポイント、
「盗まれた人が濡れる」で1ポイント、「盗んだ人は濡れない」で1ポイント、
「盗んだ人はそういうことに思い及んでいないか、わかってて盗んだ」
で更に1ポイント。
…という、ハンニバルに差し出したい脳の持ち主だ。


しかしガラスのドアの向こうに、店内に同じタイプの傘が見える。
10本ほどが大きめの傘立てに入れてあるのだ。
「あのー…傘を忘れたんですが、外の傘立てにないんです。
 こちらに移されたりしましたか?」
「いえ、してないです。誰かが持って行っちゃったんですね」
「そうですか…じゃあコレじゃないですね」

よく見れば、たたみ方がえらく汚いし、
わたしのより、ユーズド感4割増。違う傘だ。

「あ、でもそれ持って行ってください」
「いえ、違うものですから、いいんです」
「いえいえどうぞどうぞ」「そうですホントにどうぞどうぞ」

店員さん、店主さんふたりでどうぞと言われるので、
それでは…ともらってきました。
ありがとうございます。


そんなこんなで時間を食い、「まんぼう亭」は断念。
傘の盗難防止アイテムって、ないのかなあ…。

家に帰ってから、いただいた傘を広げてみたところ、

……メキャメキャに壊れてました……。  
Posted by 青木 健 at 23:27Comments(0)TrackBack(0)

2008年02月27日

観食しました

今さっき、H●Kで、尾道を紹介してたんですね。
はい、広島の、大林三部作の、朱華園の。

で、山崎バニラさんという女性活動弁士の方が、
(たぶんアナウンサーの)男性と一緒に巡りながら名所を紹介するんです。
わたしが思わず観てしまったのは、もちろんラーメンが出て来たからですが、
彼らは珍しい「天ぷら中華」というメニューをオーダー。
山崎さんは三船美佳を一般レベルにしたような美人なんですけど、


その、あまりに、恐ろしく、マズそうな、食べ方といったら!!!!


「わあ〜ラーメンが来たぞ〜」な表情の変化もなく、
箸の持ち方も微妙で(たぶん持つ位置が下すぎ)、
持ち上がった麺もでろでろ〜んとしてるし(たぶんつまんだ麺の量がよくない)
啜らないでハムハムしてるし、
ドンブリから離れた位置で噛み切ってはボロッボロ落ちるし…

…志村けんのコントを思い出しました…。
(「志村流」では必ずラーメンネタがあるしね)

わたしも普段は敵を作りたくない一心で
「まあ、どう食べてもいいんですけど…」
なんて、弱気発言を挟み込んでますけど、あれはちょっと。
…小学生だったらいいですけども。

わたしにとっては、お店をこき下ろすよりヒドい。
口では褒めながら、すげ〜〜マズそうなんだもんね。

きっと、わたしにとってのフランス料理くらい
食べ慣れてないんだと思うんですけど、
もうちょっとうまく撮るとか編集するとかして欲しいなあ。
山崎さん自身にとってもマイナスでしょう、あれは。  
Posted by 青木 健 at 11:00Comments(2)TrackBack(0)

2007年12月16日

接客道

なにしろ「師走」です。年末進行がキツい今日この頃。
皆さんもお忙しい日々を送っていることでしょう。
忙しい時ってのは疲れているわけで、意識的に豚肉を食べます。
外食では主にとんかつ、カツ丼、カツカレー。ってカツばっかり。
ビタミンB群の摂取と「勝つ」という験担ぎです。

うちの近所でちゃんとカツを食べるなら、1軒しかないんです。
小さな町ゆえ、変わったことをすると客は寄り付きません。
だから特によそでは味わえない何かがあるわけではないんですが、
仕事はきちんとしています。
どんなんでもいいのなら他にもありますが、ここは普通に美味しい。
(あえて「普通に美味しい」って書きましたが、
 この言い方どうかと思うんですよね。それについてはまた今度)

カツ丼ひとつとっても、同額の近所の蕎麦屋とは比べ物にならない。
肉質、火の通り、衣、卵の状態、ダシの味、三つ葉の量、味噌汁の味、
お新香の種類と量、ご飯大盛りサービス、器、内装、清潔感までも。

でもこの店、御飯時でもあまり客がいません。
理由はハッキリしています。それは、


オバさんの愛想がないから。


以前、隣に座った若いカップルの男の子が
「…び、微妙にコワくね?」なんて囁いてたくらい。

いや、実際は親切で丁寧なんですよ。
お茶がなくなっていれば、すっと替えてくれるし、
会計の時のやり取りなんかもいいんです。
ただ笑顔がまったくないのと、少しだけ言葉が足りない。

例えばお茶を替える時、「どうぞ〜」なんて言うのは、
よくよく考えると“替えてやってる感”があるから、
無言で替える方が礼に則ってる気はします。
別にこちらから頼んでないわけじゃないんだから。
でも言わなきゃ言わないでなんだか角が立つのよね。
無言でも、笑顔があるならまだしも。

で、なにが言いたいかっていうと、

「接客は武道である」

ってことです。

・「型」はあるけど、それはあくまで基本。
・受け身が大事。
・相手の力を利用する。
・呼吸を読む。

なんてところが似ている。
相手の気持ちを察して動かなくてはダメだし、
瞬時に返す技(言動)を豊富に持っている方がいい。
柔よく剛を制するように笑顔でクレーム処理。

相手を無視して技を仕掛けても、ただ空回り。
技を知っていることと、1本取れるかは別次元。

ちょっとした空気を読んだり、間をとったり、
タイミングを合わせたり、すかさず仕掛けたり…
まんま武道。

それはとても繊細な部分だけど、ほんのわずかなところで客を逃す、
…そういうこともあるのよね。とくにこういう住宅街では。  
Posted by 青木 健 at 14:46Comments(2)TrackBack(0)

2007年11月13日

一万円で睨まれちゃうから崩してく


ラーメン屋さんは単価が高くないから、
一万円札で支払うのは、確かに作法として美しくない。

1人でやっている店では手が足りずに「両替お断り」だったりする。
わざわざ券売機にした意味がなくなっちゃうってこともあるしね。
客が勝手にお釣りを取っていくいく店もあるが、そこでも高額紙幣は御法度だ。

「両替お断り」とは謳ってない超有名店(老舗)で、店長が
「うちはラーメン屋なんだからね、小さい額の商売なんだよ!
 せめて千円札くらい用意してきなよ!」
って怒鳴り散らしたのを見たこともある。気持ちはわからんでもないし、
どういうシステムだっていいんですけど、客に説教するのはちょっと…。

そんなことになるのは御免だから、わたしも普段は小銭もしくは千円札に
崩していくし、大きい札を出すことはほとんどない。
それだけに時たま万札を出すと、イレギュラーなことが起こりがち。


以前、笹塚の某店で「大きいのですいません…」と5千円札を出した時。

「ハイ〜〜、お金持ちのお坊ちゃん〜!!」

なんてやられて、苦笑しましたわ。
人によったら怒るでしょうよ(そういう対応多いんだけどね、この店)。


つい最近、ある新店に行った時のこと。
食事をして、会計です。
この時もたまたま小銭がなくて、1万円札を渡しました。
レジの中には、1万円のお釣り用に、お札を束にしてあるでしょ。
千円札5枚と5千円札1枚で。
5千円札を半分に折って、間に千円札を挟んでるやつね。

で、店員のオジさんはその束から千円だけ抜いて、わたしに渡すわけですけど、
なんと、5千円札が横になったまま(4千円挟んだまま)差出してきました…。

数えて渡すまでしなくていいと思うけど、せめて揃えようよ、札。
未だかつてそんな作法を見たことないし、今後もまずないでしょう。
貴重な経験でした。
このオジさん、声は一生懸命出してるんだけど、
「客商売初めて」って感じがありあり。
他のお客さんとのやり取りを聞いててもわかります。
なので怒りはしません。頑張って欲しいと思います。


ちなみに店名は伏せますが、
「味の要は魚のアラだが、店のアラは店員の無作法である」
といえば、ラーメン好きならおわかりでしょう。


タイトルはよくダジャレでつけていて、それを解説するのはイヤなんですが、
なんだこれ?という方も多いかもしれないですね。
今回は「創聖のアクエリオン」というアニメの主題歌の歌詞、
「一万年と二千年前から愛してる」より引用しました(^-^;  
Posted by 青木 健 at 16:56Comments(2)TrackBack(1)

2007年09月27日

口は食べる為だけに非ず

前回、そんな日記を書いたせいか、
今日の打ち合わせ後、気付くと「べんてん」に来ていた。
この店では普段「つけめん」を頼むのだが、今日は滅多に食べない
「ラーメン」を注文。やっぱり死ぬほどウマいな〜、この麺。
(塩や油そばって、裏メニューなんかな?)

さて、話はいきなり戻るのだが、行列に並んでいた時、
わたしの前に大学生らしき若い男3人組がいた。

わたしが入店すると、当然先に店に入ってたんだけど、
なぜか彼らのうち1人が、入口の脇に行って、外に顔を出す。
何をしてるんだか知らないが、何度か行く。
あとから思えば、違法駐車したバイクが気になっていたのかも。
で、彼が初めにその行動をした時、店員さんが、

「そこ、ちゃんと閉めてもらえる?」

って、ちょっとピリっとした声で注意されたのさ。
その脇のところは、店の中から行列の状況を確認するため、
元から全部は閉まらないようになっている。
10〜15センチは常に空いてるわけだ。
だからそこまで言うこともなかったんで、
学生は従いながらも「あア?」みたいな顔をしてた。
わたしもちょっとだけハッとした。

…これだけだと、一方的に店員さんがカンジ悪いみたいでしょ?
でもね。違うのだ。(続きは追記にします)  続きを読む
Posted by 青木 健 at 01:57Comments(5)TrackBack(0)