2008年12月18日
地獄案内
あれ以来、めっきり激辛大好き人間だと思われつつあります。
「そんなに好きなわけじゃ…」って言うと「またまた〜」なんて返されます。
「井の庄」「蒙古タンメン中本」「ぶちうま」「こうや」
「大沢食堂」「高木や」「七彩」「新利しり」
…という、「ラーメン八熱地獄巡り」を実行したわけですが、
この企画は「八熱地獄」という名称を見つけたことが銃爪(@ツイスト)
になっています。
実は「八熱地獄」ともうひとつ、「八寒地獄」というものもあるのです。
そこで、今度は「八寒」だけに「寒気がするほど辛い!」をテーマに
(無理矢理だけど、「中本」には「北極ラーメン」があるしね)
再び激辛ラーメンを巡りたいと思っています。
年も押し迫ってるし、やることがガンガン増えていってるので、
企画実現は来年になりますね。
いまのところラインナップされているのは、
◆「支那そば 源屋 京鰹」鬼源らーめん
◆「桃天花」の、汁なし担々麺
◆「やぐら亭」の、ほたる(尻に火がつくって意味かしら?)
◆「どみそ」のファイヤー(を更に辛くお願いする)
◆「実之和」の激辛(スタッフでは完食した人がいないとか?)
◆「うえだ」のMAGMA
◆「四川担々麺 阿吽」で、五辣(の上の六辣をお願いする)
などです。
「それは全然辛くないよ〜」とか「辛いだけで美味しくな(以下略)」
などのご意見がありましたら、是非コッソリお知らせください。
その他、都内の激辛ラーメン店(八熱地獄以外で)を
ご存知の方がいらっしゃいましたら情報をお寄せください。
超激辛カレー屋さんで、限定でラーメンを出している、とかでも結構です。
なんの得にもならない企画に、なんの得にもならない情報募集ですが
どうぞよろしくお願いします!
「そんなに好きなわけじゃ…」って言うと「またまた〜」なんて返されます。
「井の庄」「蒙古タンメン中本」「ぶちうま」「こうや」
「大沢食堂」「高木や」「七彩」「新利しり」
…という、「ラーメン八熱地獄巡り」を実行したわけですが、
この企画は「八熱地獄」という名称を見つけたことが銃爪(@ツイスト)
になっています。
実は「八熱地獄」ともうひとつ、「八寒地獄」というものもあるのです。
そこで、今度は「八寒」だけに「寒気がするほど辛い!」をテーマに
(無理矢理だけど、「中本」には「北極ラーメン」があるしね)
再び激辛ラーメンを巡りたいと思っています。
年も押し迫ってるし、やることがガンガン増えていってるので、
企画実現は来年になりますね。
いまのところラインナップされているのは、
◆「支那そば 源屋 京鰹」鬼源らーめん
◆「桃天花」の、汁なし担々麺
◆「やぐら亭」の、ほたる(尻に火がつくって意味かしら?)
◆「どみそ」のファイヤー(を更に辛くお願いする)
◆「実之和」の激辛(スタッフでは完食した人がいないとか?)
◆「うえだ」のMAGMA
◆「四川担々麺 阿吽」で、五辣(の上の六辣をお願いする)
などです。
「それは全然辛くないよ〜」とか「辛いだけで美味しくな(以下略)」
などのご意見がありましたら、是非コッソリお知らせください。
その他、都内の激辛ラーメン店(八熱地獄以外で)を
ご存知の方がいらっしゃいましたら情報をお寄せください。
超激辛カレー屋さんで、限定でラーメンを出している、とかでも結構です。
なんの得にもならない企画に、なんの得にもならない情報募集ですが
どうぞよろしくお願いします!
2008年09月11日
環七に散る!
朝7時、快晴、通勤客。
さ、飲み会もこれで解散……とはいかない。
どういうわけか「辛いもの食べない?」ということになり、
探した結果、「味噌一」に決定。

陽光は煌めき、花は咲き誇り、制服の女子高生がひらひらと行き過ぎる。
そんな中、酒臭い男3人がのろのろとラーメン屋を目指す…。
「味噌一」@高円寺。
ここが本店。前に来たときは「抱瓶」で飲んだあとだったな。
ノーマルの味噌一に始まり、辛さの順に、ピリ辛、火吹き、爆発がある。

爆発(太麺)870円
「激辛が食べたいね」と、確かに言ってはいたが、
3人が3人とも、一番辛い「爆発」を頼むことはないだろうに…。

朝、男3人で、激辛ラーメン。ヘンだ、ヘン過ぎだ。
爆発は、以前に荻窪店で食べたことがある。この色…どこかで…
「赤いモビルスーツ? シャアか? シャアじゃないのか?」
(ここで、ラーメンの湯気がスローモーションに)
やっぱり、ピリ辛の「3倍」はあるはず…。
シャアがわたしに囁きかける。
「見せてもらおうか…激辛の地獄巡りの、成果とやらを!」
一口めでもう爆発である。
味噌ダレは確か「とうげん(字は忘れ)」とかいうオリジナルであるが、
辛味はほとんど唐辛子。粉でなく粒だから、直接刺しまくる。
「どうだ!」
まだまだー。
「…バカな!? 直撃のはずだ!」
激しく痛い。味より歯応えより痛い。
啜っても、咀嚼しても痛いが、とくに嚥下(飲み込み)時の痛さは尋常でない。
刺激だけでいえば「北極」よりキツいんじゃないか?
やっぱりピリ辛くらいが正解か…。
「認めたくないものだな…自分自身の…若さゆえの過ちというものを…」
いや、相手がラーメンならブレアのソースじゃないんだ、僕だって!
ううっ…しかしこれは痛い…なんでこんなに痛いんだ…何故だ!
「坊やだからさ…」
ぬうう、負けてたまるか。わたしはスープもガシガシゆく。
「わたしにプレッシャーを与える食べ手とは…一体?」
コーンや卵麺の甘さが慰めにならないほどに攻撃が激しさを増すが、
やがて頭がおかしくなってくる。
食うぞ…食うぞ…食うぞおおぉぉぉ!
「ええいっ! 激辛好きの客は化け物か!」
麺がなくなり、スープの湖からコーンを拾い上げる段になって、
ようやく「辛さの向こう側」が見えてきた。
しかしそれでもまだ砲撃が止まないのが、今回のキビしいところ。
こちらも怯まず、迎撃する。
「この時点での攻撃は古今例がない!」
そうだ、麺だけで済ませると思うなよ。
白いシャツ、血…じゃない汁に染めて。
かくして、汁完。

食い尽くされたシャアは呟いた。
「さらにできるようになったな、青木 健!」
そのとき、黒い服を来た店長さんがわたしを見て呟いた。
「あの客、間違いなくニュータイプだ…オルテガ!マッS」
呟かない。
お二人は顔が真っ赤だったが、わたしは顔面蒼白だったらしい。
激辛ラーメンを食べると、呼吸が荒くなって酸欠になるからね。
手が震えることさえある。
激辛ラーメンに臨むコンディションとしては最悪だったが、
シャアのお陰で一気にニュータイプへと覚醒、酒が抜けた。
青梅街道方面へゆくお二人と別れ、わたしは高円寺駅へ。
荻窪からバスで帰宅だ。
「…僕には帰れるバスがあるんだ…こんなに嬉しいことはない」
早く眠ろう…。
シャアを食ってしまった以上、翌日のトイレは「百式」との戦いである。
深くは書くまい。書くまい。
さ、飲み会もこれで解散……とはいかない。
どういうわけか「辛いもの食べない?」ということになり、
探した結果、「味噌一」に決定。

陽光は煌めき、花は咲き誇り、制服の女子高生がひらひらと行き過ぎる。
そんな中、酒臭い男3人がのろのろとラーメン屋を目指す…。
「味噌一」@高円寺。
ここが本店。前に来たときは「抱瓶」で飲んだあとだったな。
ノーマルの味噌一に始まり、辛さの順に、ピリ辛、火吹き、爆発がある。

爆発(太麺)870円
「激辛が食べたいね」と、確かに言ってはいたが、
3人が3人とも、一番辛い「爆発」を頼むことはないだろうに…。

朝、男3人で、激辛ラーメン。ヘンだ、ヘン過ぎだ。
爆発は、以前に荻窪店で食べたことがある。この色…どこかで…
「赤いモビルスーツ? シャアか? シャアじゃないのか?」
(ここで、ラーメンの湯気がスローモーションに)
やっぱり、ピリ辛の「3倍」はあるはず…。
シャアがわたしに囁きかける。
「見せてもらおうか…激辛の地獄巡りの、成果とやらを!」
一口めでもう爆発である。
味噌ダレは確か「とうげん(字は忘れ)」とかいうオリジナルであるが、
辛味はほとんど唐辛子。粉でなく粒だから、直接刺しまくる。
「どうだ!」
まだまだー。
「…バカな!? 直撃のはずだ!」
激しく痛い。味より歯応えより痛い。
啜っても、咀嚼しても痛いが、とくに嚥下(飲み込み)時の痛さは尋常でない。
刺激だけでいえば「北極」よりキツいんじゃないか?
やっぱりピリ辛くらいが正解か…。
「認めたくないものだな…自分自身の…若さゆえの過ちというものを…」
いや、相手がラーメンならブレアのソースじゃないんだ、僕だって!
ううっ…しかしこれは痛い…なんでこんなに痛いんだ…何故だ!
「坊やだからさ…」
ぬうう、負けてたまるか。わたしはスープもガシガシゆく。
「わたしにプレッシャーを与える食べ手とは…一体?」
コーンや卵麺の甘さが慰めにならないほどに攻撃が激しさを増すが、
やがて頭がおかしくなってくる。
食うぞ…食うぞ…食うぞおおぉぉぉ!
「ええいっ! 激辛好きの客は化け物か!」
麺がなくなり、スープの湖からコーンを拾い上げる段になって、
ようやく「辛さの向こう側」が見えてきた。
しかしそれでもまだ砲撃が止まないのが、今回のキビしいところ。
こちらも怯まず、迎撃する。
「この時点での攻撃は古今例がない!」
そうだ、麺だけで済ませると思うなよ。
白いシャツ、血…じゃない汁に染めて。
かくして、汁完。

食い尽くされたシャアは呟いた。
「さらにできるようになったな、青木 健!」
そのとき、黒い服を来た店長さんがわたしを見て呟いた。
「あの客、間違いなくニュータイプだ…オルテガ!マッS」
呟かない。
お二人は顔が真っ赤だったが、わたしは顔面蒼白だったらしい。
激辛ラーメンを食べると、呼吸が荒くなって酸欠になるからね。
手が震えることさえある。
激辛ラーメンに臨むコンディションとしては最悪だったが、
シャアのお陰で一気にニュータイプへと覚醒、酒が抜けた。
青梅街道方面へゆくお二人と別れ、わたしは高円寺駅へ。
荻窪からバスで帰宅だ。
「…僕には帰れるバスがあるんだ…こんなに嬉しいことはない」
早く眠ろう…。
シャアを食ってしまった以上、翌日のトイレは「百式」との戦いである。
深くは書くまい。書くまい。
2008年08月15日
○○の夏
北島康介選手が200mでプールからあがって、インタビューする直前、
タオルを渡した係員の中国人女性、相当な萌え系でしたね。
何人かテレビの前で爆死したんじゃないでしょうか。
ということで「蒙古タンメン中本 吉祥寺店」です。
…えっ? もう激辛地獄巡りは終わったんじゃないかって?
終わりました。
で、注文するのは吉祥寺店限定・夏季限定メニュー「北極の夏」です。
…えっ? まだ限定攻めしてるのかって?
そうでもないです。
「人のオススメ特集」ですから。
今回はラーメン店主。「きら星」の星野さんオススメ。
わたしの地獄巡りを見て、メールをいただきました。
星野さんも辛いものに目がないそうで、
この「北極の夏」が「私的辛旨NO.1です」とのこと。
地獄から生還した後も、深層心理では激辛を求めていたようです。
きっと体のどこかに激辛の刻印が刻まれちゃったんですね。
行きましょう。行かいでかッ!
それにしても「北極の夏」とは。辛いんだろうな…。
北極の夏…緊張の夏
…ごめん、それが言いたかったの。

北極の夏900円
基本の北極ラーメンにプラスして、かなり具沢山。
炒められたニンニクのスライス、豚挽肉、ニンニクの芽、ナス、
そしてモヤシの上には斜切りのネギがたっぷりと!

これはウマいですね〜!
食感もいろいろあって楽しいし「辛旨」がヒシヒシと伝わってきます。
「福しん」の箸置きにはいつも色んな食材の効能が書いてありますが、
こちらにも、ネギの効能が書いてありますよ…。

「体を温める」いや、もう既に温まってるから! いや、猛烈に暑いから!
「ビタミンB1の吸収を助ける」あ、それはいいね。豚肉入ってるし。
「血行促進」それも唐辛子で十二分に促進されていると思います。
たくさんの具のお陰で辛さがやわらぐか…っていうとそーでもない!
やっぱり強烈に辛い!
うっかりすると咽せそうになる。でもね、通常の北極より食べやすい。
北極の辛旨バランスは辛が先行してたけど、そこに旨を補充した感じ!
野菜類があることで、味噌の旨味も格段に違って感じられる!
蒙古タンメンにしろ、味噌卵麺にしろ、具の美味しさがあるんだけど、
北極に足りない「具の充実」によって、高いところで「辛旨」が成立してる。
そんな感じの1杯でした。
見てください、汗タラタラ。

吉祥寺店は武富士ティッシュじゃなくて、箱ティッシュなんですね。
しかもオリジナルカバーつき。
でもわたしはもちろんタオル持参ですよ〜。

で、汁完。
ふぅ〜、いい汗かいた。激辛はスポーツだね!
タオルを渡した係員の中国人女性、相当な萌え系でしたね。
何人かテレビの前で爆死したんじゃないでしょうか。
ということで「蒙古タンメン中本 吉祥寺店」です。
…えっ? もう激辛地獄巡りは終わったんじゃないかって?
終わりました。
で、注文するのは吉祥寺店限定・夏季限定メニュー「北極の夏」です。
…えっ? まだ限定攻めしてるのかって?
そうでもないです。
「人のオススメ特集」ですから。
今回はラーメン店主。「きら星」の星野さんオススメ。
わたしの地獄巡りを見て、メールをいただきました。
星野さんも辛いものに目がないそうで、
この「北極の夏」が「私的辛旨NO.1です」とのこと。
地獄から生還した後も、深層心理では激辛を求めていたようです。
きっと体のどこかに激辛の刻印が刻まれちゃったんですね。
行きましょう。行かいでかッ!
それにしても「北極の夏」とは。辛いんだろうな…。
北極の夏…緊張の夏
…ごめん、それが言いたかったの。

北極の夏900円
基本の北極ラーメンにプラスして、かなり具沢山。
炒められたニンニクのスライス、豚挽肉、ニンニクの芽、ナス、
そしてモヤシの上には斜切りのネギがたっぷりと!

これはウマいですね〜!
食感もいろいろあって楽しいし「辛旨」がヒシヒシと伝わってきます。
「福しん」の箸置きにはいつも色んな食材の効能が書いてありますが、
こちらにも、ネギの効能が書いてありますよ…。

「体を温める」いや、もう既に温まってるから! いや、猛烈に暑いから!
「ビタミンB1の吸収を助ける」あ、それはいいね。豚肉入ってるし。
「血行促進」それも唐辛子で十二分に促進されていると思います。
たくさんの具のお陰で辛さがやわらぐか…っていうとそーでもない!
やっぱり強烈に辛い!
うっかりすると咽せそうになる。でもね、通常の北極より食べやすい。
北極の辛旨バランスは辛が先行してたけど、そこに旨を補充した感じ!
野菜類があることで、味噌の旨味も格段に違って感じられる!
蒙古タンメンにしろ、味噌卵麺にしろ、具の美味しさがあるんだけど、
北極に足りない「具の充実」によって、高いところで「辛旨」が成立してる。
そんな感じの1杯でした。
見てください、汗タラタラ。

吉祥寺店は武富士ティッシュじゃなくて、箱ティッシュなんですね。
しかもオリジナルカバーつき。
でもわたしはもちろんタオル持参ですよ〜。

で、汁完。
ふぅ〜、いい汗かいた。激辛はスポーツだね!
2008年07月31日
八熱地獄:終
ラーメン八熱地獄巡り:終章
人間、経験からしか実感は得られない。
千の知識も、一つの経験に遠く及ばないのだ。
そこには歪めることの出来ない、個人的でリアルな真実があり、
空気、五感、気持ち、それらを含めた情報にこそ、価値がある。
1年分の唐辛子を4日で使い果たしてしまったかのような8食でした。
韓国料理でも、こんなに使わないでしょう。
舌を引き裂くような刺激。
激辛の最果てに呼び覚まされる味の覚醒。
素材の種類によって異なる、辛さの歴然たる違い。
もちろん、味だけのことではない。
腹に最も痛烈な直撃拳を叩き込むのはどんな激辛なのか、
翌日のトイレを絶叫マシーンに変えるのはどんな激辛なのか。
それがハッキリわかりました。まさしく、身をもって。
久々に「味噌一」の「爆発」でも食ってみようかなあ。
オススメされた「○心厨房」の「Oh!ボーラ」ってのも食べてみたいし。
「辛麺 真空」は、辛味は穏やかだそうだけど気になるし、
「蒙古タンメン中本」の新宿店には「北極印度」なるメニューがあるらしい…。
フフフ…どれからいってくれようか…
はッ!
地獄の中で天国を感じている!
「日本昔ばなし」で見た、「地獄のあばれもの」?
いや、これは……
……北斗有情拳!
…こ、これが無間地獄の正体かッ!!
うわああああぁぁぁぁぁぁぁ…………‥‥‥‥‥・・・・ ・ ・ ・
今夜の「VVV6 東京Vシュラン2」は池袋つけ麺バトルです。
「蒙古タンメン中本 池袋店」では、中本最高激辛レベルのメニュー、
「冷やし味噌ラーメン」も出るようなので、まだ食べたことのない方や、
激辛が苦手でどれほどのリアクションなのか見てみたい方は、是非どうぞ。
人間、経験からしか実感は得られない。
千の知識も、一つの経験に遠く及ばないのだ。
そこには歪めることの出来ない、個人的でリアルな真実があり、
空気、五感、気持ち、それらを含めた情報にこそ、価値がある。
1年分の唐辛子を4日で使い果たしてしまったかのような8食でした。
韓国料理でも、こんなに使わないでしょう。
舌を引き裂くような刺激。
激辛の最果てに呼び覚まされる味の覚醒。
素材の種類によって異なる、辛さの歴然たる違い。
もちろん、味だけのことではない。
腹に最も痛烈な直撃拳を叩き込むのはどんな激辛なのか、
翌日のトイレを絶叫マシーンに変えるのはどんな激辛なのか。
それがハッキリわかりました。まさしく、身をもって。
久々に「味噌一」の「爆発」でも食ってみようかなあ。
オススメされた「○心厨房」の「Oh!ボーラ」ってのも食べてみたいし。
「辛麺 真空」は、辛味は穏やかだそうだけど気になるし、
「蒙古タンメン中本」の新宿店には「北極印度」なるメニューがあるらしい…。
フフフ…どれからいってくれようか…
はッ!
地獄の中で天国を感じている!
「日本昔ばなし」で見た、「地獄のあばれもの」?
いや、これは……
……北斗有情拳!
…こ、これが無間地獄の正体かッ!!
うわああああぁぁぁぁぁぁぁ…………‥‥‥‥‥・・・・ ・ ・ ・
今夜の「VVV6 東京Vシュラン2」は池袋つけ麺バトルです。
「蒙古タンメン中本 池袋店」では、中本最高激辛レベルのメニュー、
「冷やし味噌ラーメン」も出るようなので、まだ食べたことのない方や、
激辛が苦手でどれほどのリアクションなのか見てみたい方は、是非どうぞ。
2008年07月31日
八熱地獄:捌
ラーメン八熱地獄巡り:其の捌
無間地獄! 〜老舗の瘴気
昼に「七彩」で大盛を食べてしまったから、お腹が減らない…。
夜9時くらいになってから出かける。
まあ、店的にもそのくらいの時間帯がふさわしくもあるんだけど。
地獄巡りの最後を飾るのは、
「新・利しり」
リニューアル以前、まだ「利しり」だった20年ほど前、
初めてオロチョンを食ったときの衝撃と汗を今でも忘れない。
大勢で行き、わたしだけがオロチョンを食べ、汗だくだくになっていた。
ここ、「利しり」のラーメンメニュ−は一律1050円。
歌舞伎町価格だが、それだけの需要がある。
以前は「極、スーパー」が裏メニューとして存在していたが、
現在はそれを凌ぐクラスが、堂々とメニュー表に載っている。

当然頼むのはトリプルスーパーだ。(値段も一緒)
この店構えにそぐわぬ、しかし立地にはドンピシャなネーミングセンス。
以前はなかった「カウンター上の衝立」を飛び越えて、辛い臭気が襲います。
目にヒリッヒリきます。鼻孔にチックチクきます。
この衝立、汁跳ね防止かと思いましたが、辛さガードかもしれません。
西洋系外国人も、オロチョンを食べています。
差別の裏返しなんだろうけども、なんだか嬉しい。

新・オロチョンラーメン(トリプルスーパー9倍)1050円
…真っ赤。まるでトマトソースです(…だったらどれほどいいかと)。
これまでの店のような、不気味さを伴う紅ではなくて、
発色が良くて、クレヨンのような赤。どちらかというと緋色。
(写真だと茶色っぽいですけど)
他のお客さんのオロチョン(ノーマル)はオレンジ色なので、
まずこの赤さにドン引きします。
でも、スーパー(3倍)を頼む人なんかも結構いて、
そのスープの色を見ると、トリプルと大して変わらない赤さ。
なんだ、9倍とかいって、実は大したことないんじゃないか?
では、レンゲでスープをば…
きっと小麦粉も片栗粉も使ってないのに、
背脂や野菜類を使ったのでもないのに、スープがドロドロです。
それはなぜかというと、唐辛子の粉が大量過ぎだから。
目の細かい唐辛子粉が、口にもっったりと入ってきます。
もっったりというのは食感のことで、味としては言うまでもなく刺激です。
細かい辛さがビキビキきます。
これだけ細かいと、香ばしさはないんですが、
もうダシとかどうとかいう世界ではありません。
油脂がそれほどではないので、ラー油の刺々しさや熱さの相乗効果もない。
ただただ、唐辛子パワーの力技。
辛さの奥からは酸味が強く出てきます。
色についてトマトソースと書きましたが、味もどことなく
トマトソースっぽくもあります。とろっとした舌触りもね。
(繰り返しますが、その食感は溶けたトマトのではなく、唐辛子の粉末の)
横目でスーパー(3倍)の人が食べるのを見てみると、
箸で持ち上げた麺には、唐辛子粉がほとんどくっついてきません。
ところがわたしのトリプルスーパーには、べっとりと赤い粉が…。
そのくらい、唐辛子粉のスープ内密度が違うようです。
スープばかりを口にしていると辛さが積み上げられていくせいでしょう、
無意識に麺ばかり啜り続けていました。
スープダイレクトはかなり異常な世界だが、麺を啜っているときは
バランスが良く(とも言えないが)かなり美味しく感じられる。
ピーマン、タマネギ、豚肉、メンマなどの具もたくさん入っていて、
レンゲでスープを3口飲んでは、それらの具を楽しみます。
中でもピーマンが、このオロチョンラーメンの“らしさ”を表しており、
このトマトっぽいスープによく合います。
どんなに唐辛子まみれでも、麺と具はオゥエイシスのよう。
麺を大盛りにした方がバランス良かったかも。しかし今さらジローだ。
辛さとしてはかなり強いですが、単調なのでさほどでもない(慣れたのか?)。
レンゲいっぱいの唐辛子スープをすくって口に入れていると、
自分がとってもバカに思えるが、さりとて引き返せない修羅の道。
わたしごとき、名も許されぬ修羅に過ぎぬわ〜〜〜!
この国には闘神と崇められし三人の激辛将がいるのどあぁ〜!(どこかにね)。

汁完。例によって、掻き取り。
これはかなり図案化されていますが、鳳凰でしょうか。
中本の龍とともに、食べ切った人しか出会えません。
(出会わなくていいんですが)
ということで、激辛八熱地獄巡りは決着しました!
いやー、実に楽しい企画でした(仕事でもなんでもないですが)。
暑い夏、冷やしやつけ麺などもいいですが、
皆さんも激辛地獄で汗をかいてみるのはいかがでしょう!?
(でも無理はしないでくださいね)
無間地獄! 〜老舗の瘴気
昼に「七彩」で大盛を食べてしまったから、お腹が減らない…。
夜9時くらいになってから出かける。
まあ、店的にもそのくらいの時間帯がふさわしくもあるんだけど。
地獄巡りの最後を飾るのは、
「新・利しり」
リニューアル以前、まだ「利しり」だった20年ほど前、
初めてオロチョンを食ったときの衝撃と汗を今でも忘れない。
大勢で行き、わたしだけがオロチョンを食べ、汗だくだくになっていた。
ここ、「利しり」のラーメンメニュ−は一律1050円。
歌舞伎町価格だが、それだけの需要がある。
以前は「極、スーパー」が裏メニューとして存在していたが、
現在はそれを凌ぐクラスが、堂々とメニュー表に載っている。

当然頼むのはトリプルスーパーだ。(値段も一緒)
この店構えにそぐわぬ、しかし立地にはドンピシャなネーミングセンス。
以前はなかった「カウンター上の衝立」を飛び越えて、辛い臭気が襲います。
目にヒリッヒリきます。鼻孔にチックチクきます。
この衝立、汁跳ね防止かと思いましたが、辛さガードかもしれません。
西洋系外国人も、オロチョンを食べています。
差別の裏返しなんだろうけども、なんだか嬉しい。

新・オロチョンラーメン(トリプルスーパー9倍)1050円
…真っ赤。まるでトマトソースです(…だったらどれほどいいかと)。
これまでの店のような、不気味さを伴う紅ではなくて、
発色が良くて、クレヨンのような赤。どちらかというと緋色。
(写真だと茶色っぽいですけど)
他のお客さんのオロチョン(ノーマル)はオレンジ色なので、
まずこの赤さにドン引きします。
でも、スーパー(3倍)を頼む人なんかも結構いて、
そのスープの色を見ると、トリプルと大して変わらない赤さ。
なんだ、9倍とかいって、実は大したことないんじゃないか?
では、レンゲでスープをば…
きっと小麦粉も片栗粉も使ってないのに、
背脂や野菜類を使ったのでもないのに、スープがドロドロです。
それはなぜかというと、唐辛子の粉が大量過ぎだから。
目の細かい唐辛子粉が、口にもっったりと入ってきます。
もっったりというのは食感のことで、味としては言うまでもなく刺激です。
細かい辛さがビキビキきます。
これだけ細かいと、香ばしさはないんですが、
もうダシとかどうとかいう世界ではありません。
油脂がそれほどではないので、ラー油の刺々しさや熱さの相乗効果もない。
ただただ、唐辛子パワーの力技。
辛さの奥からは酸味が強く出てきます。
色についてトマトソースと書きましたが、味もどことなく
トマトソースっぽくもあります。とろっとした舌触りもね。
(繰り返しますが、その食感は溶けたトマトのではなく、唐辛子の粉末の)
横目でスーパー(3倍)の人が食べるのを見てみると、
箸で持ち上げた麺には、唐辛子粉がほとんどくっついてきません。
ところがわたしのトリプルスーパーには、べっとりと赤い粉が…。
そのくらい、唐辛子粉のスープ内密度が違うようです。
スープばかりを口にしていると辛さが積み上げられていくせいでしょう、
無意識に麺ばかり啜り続けていました。
スープダイレクトはかなり異常な世界だが、麺を啜っているときは
バランスが良く(とも言えないが)かなり美味しく感じられる。
ピーマン、タマネギ、豚肉、メンマなどの具もたくさん入っていて、
レンゲでスープを3口飲んでは、それらの具を楽しみます。
中でもピーマンが、このオロチョンラーメンの“らしさ”を表しており、
このトマトっぽいスープによく合います。
どんなに唐辛子まみれでも、麺と具はオゥエイシスのよう。
麺を大盛りにした方がバランス良かったかも。しかし今さらジローだ。
辛さとしてはかなり強いですが、単調なのでさほどでもない(慣れたのか?)。
レンゲいっぱいの唐辛子スープをすくって口に入れていると、
自分がとってもバカに思えるが、さりとて引き返せない修羅の道。
わたしごとき、名も許されぬ修羅に過ぎぬわ〜〜〜!
この国には闘神と崇められし三人の激辛将がいるのどあぁ〜!(どこかにね)。

汁完。例によって、掻き取り。
これはかなり図案化されていますが、鳳凰でしょうか。
中本の龍とともに、食べ切った人しか出会えません。
(出会わなくていいんですが)
ということで、激辛八熱地獄巡りは決着しました!
いやー、実に楽しい企画でした(仕事でもなんでもないですが)。
暑い夏、冷やしやつけ麺などもいいですが、
皆さんも激辛地獄で汗をかいてみるのはいかがでしょう!?
(でも無理はしないでくださいね)
2008年07月30日
八熱地獄:漆
ラーメン八熱地獄巡り:其の漆
大焦熱地獄! 〜無化調の真価
次なる店は、「麺や 七彩」の、辛いつけめん
さてさて、極辛道も、無化調まできましたよ。
当初の予定にはなかったのですが、マッハさんから
「かなり辛いですよ」との情報を得て、来訪。
シャッター(開店前到着)5人め。某テレビ局の取材が入ってました。
といって、カメラが1台と、そのご家族らしき方、合わせて3人が
いただけのことですが。
何人かのお客さんが声をかけられていました。わたしはスルー。
(自意識過剰なため、頭ではセリフを考えていたのだが…ちっ)
マッハさんから「辛さの控えめ可能」というのは聞いていましたが、
「辛さの増加」は特にやってないようなので、デフォでお願いしました。
店員さんが「色がつきやすいですので…」と紙ナプキンを持ってきて
くれました。のど元に…というのもアレなので、脚の上に。
厨房には様々なオーダーが入るので、作っているのを見るのも楽しく、
しかし厨房の藤井さんは大変そうだなあ〜と思いながら、つけめんを待つ。
あ、そろそろわたしのオーダーが作られ……
ぅおふっっ…
作っている段階から、もう辛いです。
席が鍋の真ん前だったこともありますが、
辛い湯気が、カウンター越しに鼻に侵入してきます。

辛いつけめん/(冷盛、大盛400g)870円
見るからに辛いですね。唐辛子ギッシリ。
さ、太麺をわっしと掴んで…ずるずるずる〜〜〜!
ワシワシ…ごっくん…どがーん!
無化調とは思えないほどにアタッキー。

例によって、口の中ビリビリです。
しっかり、一般的なところを飛び越えた辛さ。
「ぶちうま」の40辛よりずっと辛いですね。
香りも味も、危険域まで達してます。
でも…味がするんです!
って、なんだかヘンな言い方ですね。
これまでの激辛ラーメン(特に赤唐辛子系)の経験からすると、
普通は辛さが勝って、あとから旨味が膨らむもの。
しかもこれだけの辛さがあればなおさら。
ところが、魚介のしっかり効いた出汁が、辛さに負けず、
ぐんぐん主張している。酸味や塩味も仄かに顔を出してくる。
こんなに辛いのに、どうして出汁の味を同期させていられるんだろう?
激辛の食べ過ぎで、わたしの感覚がどうにかなってる?
たまに咽せそうになりながら、スープ自体もゴクっといってみる。
で、よ〜く考えたんですが、
たぶん、唐辛子と一緒に入っている様々な粒粒。
これが辛味と旨味のつなぎ(?)になっているか、
もしくは粒そのものが旨味を含んでいるんじゃないか。
何が入ってたかはわからないけど(すりゴマがあったように思ったが…不明)。
まあ、ダシ自体もとても濃いんでしょうね(結局フツーの話に…)。
切ったチャーシューがほろほろして、
豆モヤシもいいアクセントです。
この店でつけ麺を食べるのは初めてだったんですが、
やや太めで平たく、表面に幾分ザラつきのある麺が、
またこれ、ツルツル入ってゆきます。
割り箸と置き箸があって、わたしは置き箸を使ったんですが、
この太麺には向かないですね。丸くて掴みづらい。
特に食べ始めには困難でした。

辛さがピークになる前に、麺だけ食べてみましたが、
どこか素朴な、優しい口当たり。
麺にも黒っぽいものが確認できますが、マッハさんのブログを見ると、
全粒粉(皮や胚芽ごと挽くもの)が入ってるようですね。
しかもそれに関しては自家製粉だとか!?
この麺が美味しいから、大盛りの量(400g)もペロリです。
とはいえ、かなり汗がにじんでます。
麺が残り1/5くらいになった時、スープ割りができるのかどうかが
頭に浮かび、先に店員さんに訊いてみることに。
(「中本」の冷やし味噌、「ぶちうま」ではできないので)
店員さんを呼び止め、言葉を発しようとしますが…
「あどぅ…えっど……ウぐッ、……ズーブばり…ア…でき…ばずか…」
声が出ない!!
これじゃ、思っきり辛さに負けてる人じゃないですか!!
「あ、スープ割り、できますよ〜」
「あ…じゃあ、あどで……おでが…いじまず…」
「辛さは大丈夫ですか?」
ああやっぱり! 辛くて薄めたいんだと思われてる!!
「ハ、ハイ…、今ぢょっど…ドドディ(喉に)がらんじゃっで…」
ダサい! ダサ過ぎる!
他のお客さんも(辛いんだ…)(無理しちゃって…)(うわー恥ずかしい…)
って憐れんでいたに違いない!!
…麺を食べ終え、今度は水を飲んで喉を整えてから、
「スープ割りお願いします!」
と言うと、藤井さんがそこで初めてわたしに気付き、驚かれました。
いえいえ、あれだけ忙しければ当然です。
たっぷり入れてくれるスープ。とても濃い魚介出汁が香ばしく、
また辛味も邪魔になりません。どこかオリエンタルな辛さです。
無化調スープで、この辛味に負けないんだから、
その濃さ、贅沢さは推して知るべし。気持ちいい汗が一筋、二筋。

で、汁完。
ぷはー…。かなり美味しい激辛でしたね。
繊細な技に定評のある七彩ですが、それはこうしたメニューにも
活かされているんだな〜と、店の底力を感じました。
…いやー、それにしても「七彩」は凄いですね。
基本の醤油と塩を作って、それも毎回直前に麺をしっかり手揉みして、
たくさん種類のある、冷やしやつけ麺も作って、卵かけご飯も出して、
それぞれ使い回しみたいな安易なこともしてなくて、
盛りつけも綺麗に、丁寧にするし、すべてのオーダーを味見するし、
わかりやすいようにお客さんに説明もするし…。
業者さんが、営業始まってから荷物(生もの?)を届けにきたんで、
店としてはかなり迷惑してるんだけど、お客さんの手前、
注意するわけにもいかず、でもしっかり業者さんには
無言のプレッシャーは与えてたり。
食材にこだわりのある店だから、そのへん厳しいんだろうな。
かと思うと、そんな忙しい時にいきなり電話が鳴って、
どうやら店の場所を訊いてきてるようなんだけど、藤井さんは
どちら方面から来るのか、とか、だったら電車は先頭に乗っていただいて、
だとか、細かく伝えているんです。
受話器を肩に挟んで、麺のゆで具合をみながら。
ゲーム機Wiiが売れたのは「コントローラーが今までと違う」なんていう
1点だけのことじゃなく、ありとあらゆる要素を盛り込んでいるから。
そんなことを思い出しました。
総合力があるってのは、素晴らしいことですよね。
大焦熱地獄! 〜無化調の真価
次なる店は、「麺や 七彩」の、辛いつけめん
さてさて、極辛道も、無化調まできましたよ。
当初の予定にはなかったのですが、マッハさんから
「かなり辛いですよ」との情報を得て、来訪。
シャッター(開店前到着)5人め。某テレビ局の取材が入ってました。
といって、カメラが1台と、そのご家族らしき方、合わせて3人が
いただけのことですが。
何人かのお客さんが声をかけられていました。わたしはスルー。
(自意識過剰なため、頭ではセリフを考えていたのだが…ちっ)
マッハさんから「辛さの控えめ可能」というのは聞いていましたが、
「辛さの増加」は特にやってないようなので、デフォでお願いしました。
店員さんが「色がつきやすいですので…」と紙ナプキンを持ってきて
くれました。のど元に…というのもアレなので、脚の上に。
厨房には様々なオーダーが入るので、作っているのを見るのも楽しく、
しかし厨房の藤井さんは大変そうだなあ〜と思いながら、つけめんを待つ。
あ、そろそろわたしのオーダーが作られ……
ぅおふっっ…
作っている段階から、もう辛いです。
席が鍋の真ん前だったこともありますが、
辛い湯気が、カウンター越しに鼻に侵入してきます。

辛いつけめん/(冷盛、大盛400g)870円
見るからに辛いですね。唐辛子ギッシリ。
さ、太麺をわっしと掴んで…ずるずるずる〜〜〜!
ワシワシ…ごっくん…どがーん!
無化調とは思えないほどにアタッキー。

例によって、口の中ビリビリです。
しっかり、一般的なところを飛び越えた辛さ。
「ぶちうま」の40辛よりずっと辛いですね。
香りも味も、危険域まで達してます。
でも…味がするんです!
って、なんだかヘンな言い方ですね。
これまでの激辛ラーメン(特に赤唐辛子系)の経験からすると、
普通は辛さが勝って、あとから旨味が膨らむもの。
しかもこれだけの辛さがあればなおさら。
ところが、魚介のしっかり効いた出汁が、辛さに負けず、
ぐんぐん主張している。酸味や塩味も仄かに顔を出してくる。
こんなに辛いのに、どうして出汁の味を同期させていられるんだろう?
激辛の食べ過ぎで、わたしの感覚がどうにかなってる?
たまに咽せそうになりながら、スープ自体もゴクっといってみる。
で、よ〜く考えたんですが、
たぶん、唐辛子と一緒に入っている様々な粒粒。
これが辛味と旨味のつなぎ(?)になっているか、
もしくは粒そのものが旨味を含んでいるんじゃないか。
何が入ってたかはわからないけど(すりゴマがあったように思ったが…不明)。
まあ、ダシ自体もとても濃いんでしょうね(結局フツーの話に…)。
切ったチャーシューがほろほろして、
豆モヤシもいいアクセントです。
この店でつけ麺を食べるのは初めてだったんですが、
やや太めで平たく、表面に幾分ザラつきのある麺が、
またこれ、ツルツル入ってゆきます。
割り箸と置き箸があって、わたしは置き箸を使ったんですが、
この太麺には向かないですね。丸くて掴みづらい。
特に食べ始めには困難でした。

辛さがピークになる前に、麺だけ食べてみましたが、
どこか素朴な、優しい口当たり。
麺にも黒っぽいものが確認できますが、マッハさんのブログを見ると、
全粒粉(皮や胚芽ごと挽くもの)が入ってるようですね。
しかもそれに関しては自家製粉だとか!?
この麺が美味しいから、大盛りの量(400g)もペロリです。
とはいえ、かなり汗がにじんでます。
麺が残り1/5くらいになった時、スープ割りができるのかどうかが
頭に浮かび、先に店員さんに訊いてみることに。
(「中本」の冷やし味噌、「ぶちうま」ではできないので)
店員さんを呼び止め、言葉を発しようとしますが…
「あどぅ…えっど……ウぐッ、……ズーブばり…ア…でき…ばずか…」
声が出ない!!
これじゃ、思っきり辛さに負けてる人じゃないですか!!
「あ、スープ割り、できますよ〜」
「あ…じゃあ、あどで……おでが…いじまず…」
「辛さは大丈夫ですか?」
ああやっぱり! 辛くて薄めたいんだと思われてる!!
「ハ、ハイ…、今ぢょっど…ドドディ(喉に)がらんじゃっで…」
ダサい! ダサ過ぎる!
他のお客さんも(辛いんだ…)(無理しちゃって…)(うわー恥ずかしい…)
って憐れんでいたに違いない!!
…麺を食べ終え、今度は水を飲んで喉を整えてから、
「スープ割りお願いします!」
と言うと、藤井さんがそこで初めてわたしに気付き、驚かれました。
いえいえ、あれだけ忙しければ当然です。
たっぷり入れてくれるスープ。とても濃い魚介出汁が香ばしく、
また辛味も邪魔になりません。どこかオリエンタルな辛さです。
無化調スープで、この辛味に負けないんだから、
その濃さ、贅沢さは推して知るべし。気持ちいい汗が一筋、二筋。

で、汁完。
ぷはー…。かなり美味しい激辛でしたね。
繊細な技に定評のある七彩ですが、それはこうしたメニューにも
活かされているんだな〜と、店の底力を感じました。
…いやー、それにしても「七彩」は凄いですね。
基本の醤油と塩を作って、それも毎回直前に麺をしっかり手揉みして、
たくさん種類のある、冷やしやつけ麺も作って、卵かけご飯も出して、
それぞれ使い回しみたいな安易なこともしてなくて、
盛りつけも綺麗に、丁寧にするし、すべてのオーダーを味見するし、
わかりやすいようにお客さんに説明もするし…。
業者さんが、営業始まってから荷物(生もの?)を届けにきたんで、
店としてはかなり迷惑してるんだけど、お客さんの手前、
注意するわけにもいかず、でもしっかり業者さんには
無言のプレッシャーは与えてたり。
食材にこだわりのある店だから、そのへん厳しいんだろうな。
かと思うと、そんな忙しい時にいきなり電話が鳴って、
どうやら店の場所を訊いてきてるようなんだけど、藤井さんは
どちら方面から来るのか、とか、だったら電車は先頭に乗っていただいて、
だとか、細かく伝えているんです。
受話器を肩に挟んで、麺のゆで具合をみながら。
ゲーム機Wiiが売れたのは「コントローラーが今までと違う」なんていう
1点だけのことじゃなく、ありとあらゆる要素を盛り込んでいるから。
そんなことを思い出しました。
総合力があるってのは、素晴らしいことですよね。
2008年07月29日
八熱地獄:陸
ラーメン八熱地獄巡り:其の陸
焦熱地獄! 〜インスパイア系の魔力
「蒙古タンメン中本」の冷やし味噌を手本にしたとされるつけ麺がウリの、
「早稲田つけめん 高木や」
高田馬場店もあるが、こういう時に支店で済ますのはいかん。
「中本」も「ぶちうま」も本店を通して来た。
一駅移動し、早稲田で下車。

看板です。…食べるとこんな顔になるのでしょうか。
ムンクの叫びというより、そのパンチング人形ですね。
いや、タコですね。
メニューを見ると「マイルド」というのがあり、
どうやらこれが初心者用のようである。
だから、普通に基本メニューらしい「辛みそ」をオーダー。
しかし頼んでから壁をよく見ると、
別料金で辛さ増しができるようである。
…むう。まあいいか。
デフォでどれほどなのか、試してみましょう。

辛みそ650円
どうれ。スープそのまま行ってくれようか。
なにしろ、辛さ増しじゃないんだからね。
(歴戦の末、ヘンな自信がついている)
お、なかなかデインジャラスな香りはしている…。

ずずっ。
…あれっ? こ、これ、ほんとに辛いメニュー?
唐辛子系の味はするけど、全然いけるじゃない。
ゴク、ゴク、ゴク…。
おかしいなあ。喉にも響かないぞ。
やっぱり辛さをプラスしないとダメだったかも…。
では、麺をつけて…ずず…ガフッ!!
なんじゃこりゃ! 麺を啜ろうとすると途端にキツい!!
ムフォォッ!
…こ、ここで咽せるわけにもいかん(またか)。
店のオヤジがチラっと見て「はッ、トーシロかい…」なんて笑ってたら…
(そんなことはないでしょうが)咽せられん!
歯応えのしっかりした、ぐりんぐりんと縒れた太麺。
辛味と太麺で啜りにくいので、箸で運び込むようにそっと口内へ。
もぐもぐ…。
うーんしかし、辛さというよりショッパさが先に立って、
口がアスタリスク化。
具はモヤシ。味がしみしみでこれもショッパい味玉が半分。
チャーシューじゃなくて肉なのはいいとしても、メンマもない。
ちょっと寂しいかな〜。
(でも「中本」の冷やし味噌は770円なのに具はもっと少ないか…)
舌も口腔内も唇もほとんど痛くないのに、なぜだろう、
クチビルの周りの皮膚が異様にシビレる!
今までなかった刺激。
これは想像だが、スープの舌触りと、細かいピリピリ具合からして、
唐辛子は細かい粉末状のものを使ってて、
しかも仕上がりに合わせるような形なのでは…?
辛味は熱と合体させないと、浮いてしまうような気がする。
(「中本」で後から唐辛子振って気付いたんですが)
どうもそのヘンの融合が果たされていない感じがある。
敢えてそうしてるのかもしれないですが。
味、もしくは辛さがもっとドカーンと来て欲しいな。
中本の冷やし味噌インスパイアなのだから、
スープ割りなどないでしょう、と勝手に決めつけ、
残りのスープも今や溶鉱炉と化した胃袋へ。

汁完。
啜ると辛く、口の周りだけ痛くなるという
なにやら変わった激辛つけ麺でした。
それはともかく、一番納得いかんかったのは、お冷や。

コレだよ。
グラスこそ、サワーグラスみたいな大きいものなのだけど、
給水機の水の、ヌッルいこと、ヌルいこと!
あれじゃ「お冷や」じゃなくて「おヌル」ですよ〜!
常温を「冷や」って言っていいのは日本酒だけにしてください!
焦熱地獄! 〜インスパイア系の魔力
「蒙古タンメン中本」の冷やし味噌を手本にしたとされるつけ麺がウリの、
「早稲田つけめん 高木や」
高田馬場店もあるが、こういう時に支店で済ますのはいかん。
「中本」も「ぶちうま」も本店を通して来た。
一駅移動し、早稲田で下車。

看板です。…食べるとこんな顔になるのでしょうか。
ムンクの叫びというより、そのパンチング人形ですね。
いや、タコですね。
メニューを見ると「マイルド」というのがあり、
どうやらこれが初心者用のようである。
だから、普通に基本メニューらしい「辛みそ」をオーダー。
しかし頼んでから壁をよく見ると、
別料金で辛さ増しができるようである。
…むう。まあいいか。
デフォでどれほどなのか、試してみましょう。

辛みそ650円
どうれ。スープそのまま行ってくれようか。
なにしろ、辛さ増しじゃないんだからね。
(歴戦の末、ヘンな自信がついている)
お、なかなかデインジャラスな香りはしている…。

ずずっ。
…あれっ? こ、これ、ほんとに辛いメニュー?
唐辛子系の味はするけど、全然いけるじゃない。
ゴク、ゴク、ゴク…。
おかしいなあ。喉にも響かないぞ。
やっぱり辛さをプラスしないとダメだったかも…。
では、麺をつけて…ずず…ガフッ!!
なんじゃこりゃ! 麺を啜ろうとすると途端にキツい!!
ムフォォッ!
…こ、ここで咽せるわけにもいかん(またか)。
店のオヤジがチラっと見て「はッ、トーシロかい…」なんて笑ってたら…
(そんなことはないでしょうが)咽せられん!
歯応えのしっかりした、ぐりんぐりんと縒れた太麺。
辛味と太麺で啜りにくいので、箸で運び込むようにそっと口内へ。
もぐもぐ…。
うーんしかし、辛さというよりショッパさが先に立って、
口がアスタリスク化。
具はモヤシ。味がしみしみでこれもショッパい味玉が半分。
チャーシューじゃなくて肉なのはいいとしても、メンマもない。
ちょっと寂しいかな〜。
(でも「中本」の冷やし味噌は770円なのに具はもっと少ないか…)
舌も口腔内も唇もほとんど痛くないのに、なぜだろう、
クチビルの周りの皮膚が異様にシビレる!
今までなかった刺激。
これは想像だが、スープの舌触りと、細かいピリピリ具合からして、
唐辛子は細かい粉末状のものを使ってて、
しかも仕上がりに合わせるような形なのでは…?
辛味は熱と合体させないと、浮いてしまうような気がする。
(「中本」で後から唐辛子振って気付いたんですが)
どうもそのヘンの融合が果たされていない感じがある。
敢えてそうしてるのかもしれないですが。
味、もしくは辛さがもっとドカーンと来て欲しいな。
中本の冷やし味噌インスパイアなのだから、
スープ割りなどないでしょう、と勝手に決めつけ、
残りのスープも今や溶鉱炉と化した胃袋へ。

汁完。
啜ると辛く、口の周りだけ痛くなるという
なにやら変わった激辛つけ麺でした。
それはともかく、一番納得いかんかったのは、お冷や。

コレだよ。
グラスこそ、サワーグラスみたいな大きいものなのだけど、
給水機の水の、ヌッルいこと、ヌルいこと!
あれじゃ「お冷や」じゃなくて「おヌル」ですよ〜!
常温を「冷や」って言っていいのは日本酒だけにしてください!
2008年07月29日
八熱地獄:伍
ラーメン八熱地獄巡り:其の伍
大叫喚地獄! 〜カレーの戦慄
その店は、ラーメンフリークよりもむしろ、
ホットマニアにとっての城。
辛さの殿堂。刺激の聖域。激辛キングダム。激辛中毒患者の駆け込み寺である。
5杯めにしてようやくカレーのお出ましだ。
ある意味、今回が最も高いハードルだと思っている。
店に向かう道、緊張で武者震いしていた。
女性にはわからない表現で申し訳ないが、下半身が
「ジェットコースターに乗る前の状態」だ。
わたしは「買って来たエロ本をすぐに見ないでもったいつける中学生」
のように、より近い千石駅ではなく、JR巣鴨駅から歩いて向かった。
この緊張を少しでも持続して味わいたい。
なんでも近道、早道の行動派ってのは、情緒がなくていけません。
やがて見えてくる立て看板。
「大沢食堂」
黄色いドアを押すと、ウルトラセブンの電子音で出迎えられる。
酒盛りをする人たちや1人黙々と食べる客で、半分くらいの入り。
カウンターにいる客の隙間に入ろうかと思ったが、
優しい店員さんが、「お待ちくださいね〜」とテーブルを片付けてくれた。
入口から一番近い角のテーブル席。よしっ。ここが今回のリングですね。
グラスを運んで来たお兄さんに、意を決してオーダーする。
「カレーラーメンの…………極辛を」
ピクッ。お兄さんの表情が変わった。
「…かなり辛いですが、初めてですか?」
顔がシリアスである。リアルである。本気と書いてマジである。
「ギャグだったらやめてくださいよ…」そう書いてある。
「大辛までは食べたことあるんですが…」と言ってみる。
(ほんとは中辛までなのだが、止められてはかなわないので嘘をつく)
「だいぶ、違いますよ」
「大辛よりも、ですか?」
「はい」即答。
そ、そうですか…………でも「大丈夫です!」
そしてわたしは、水をチビチビしつつ、悪魔降臨を待ちます。

カレーラーメン極辛 850円
見た目は相変わらずさりげない。ラーメンにカレーをかけただけ。
「オラオラ〜、死ぬほど辛いんやでえ〜」っていう威しがない。
でもカレーの色が静かに不気味です。
「カレーの匂いなんだけど、カレーの匂いじゃない」し。
ふわっと漂うその香りから、容易に想像がつくポテンシャル。
深呼吸して(C)満里奈)から、意を決して、
ずずっ。ずずー。
ドーン! 舌から脳へ届くのが早い。
たった2口で、もう発汗していた。
…これは辛い。辛いなんて言葉では甘過ぎるほど辛い。
これまでとは、辛さの“厚み”が違うのだ。
唐辛子メインの直線的な辛さではなく、
辛味、甘味、塩味、そして苦味さえ伴って、
触れる肌すべてに波状攻撃を仕掛けてくる。
辛さを感じ取る部位すべてに爆撃をしまくる。
きたわ……わたしは箸を握り直した。
しかしその味たるや、上にかけられたルゥが醤油スープと混ざり合って、
かなりウマい!
大丈夫、これならいけるぞ。そう思った。
調子に乗って、カレーだけをすくって口に運ぶ。ウマい。
とろけて小さくなった野菜に、ほろほろの角切り肉。
中細麺はミチっとして、咀嚼するとどこかご飯的。
口の中はすでに火砕流が渦巻いていたが、これは美味しい。
時々来る寒気をも楽しみながら、わたしは麺を啜り続けた…。
…あれっ、おかしいな?
さっきみたいに啜れないよ……なんでだろう、おっかしいな…。
そうかッ、辛過ぎるからだね…!
ふと気付くと、もう当初の余裕は消え失せていた。
唇といわず舌といわず、口中の神経がビローンと剥き出しになった感覚。
麺を啜ると、ドライヤーの熱風を直で口に当ててるかのように激アツ。
麺を咀嚼すれば、
「熱い湯に我慢して浸かっているとき、お湯を揺らされる」ように痛い。
首筋を、顳かみを、背中を汗が流れ落ちてゆく。
鼻水も出て来た。ちーん。
あ、あれ、なんだろう。汗に混じって……涙……が…。
悲しくも嬉しくもないのに、涙がほろり。
刺激ですか? それともこれが世に聞く「辛さ涙」ですか?
常軌を逸する激辛であり、かなりスパイシーであり、どうしても咽せる。
しかし食べている最中に咽せると大変なことになる。
ずずーっ…ガホッ……うっ!!
気管に入った! うう…咳き込みたい。激しく咳き込みたい。
ダメだ、極辛に挑んだ男として、それは恥だ!
思わず水をゴクゴク飲んで天を見上げ、目を瞑って耐えた。
ふー、ふー、ふー。
クール(じゃないけど)ダウン。
大沢食堂がこれまでの店と違うのは、恐ろしく辛いカレーが、
時間とともに醤油スープに馴染んでいくことである。
薄まっていくように思われるかもしれないが、そうではない。
むしろ、逃げ場がなくなっていく。
つまり「食べ終わるまで辛くなり続ける」のだ。
もちろん、体感的にも辛さが積み上げられていくので、
ダブルで辛さが増す。
最後はスパイスの粉感がしっかりわかるほど濃厚なペーストに。
完食まであと少しというところで、ようやくに旨辛分離が始まったが、
まだまだ辛さは増していく。
身の危険を感じた体内では、アドレナリン出っ放し。
まさにアドレナリンの特性「闘争か逃走か」の狭間で揺れ動く。
ギリギリのところで闘争するわたし。

そして汁完。
よく見てください。掻き取った跡があるでしょ?
アドレナリン効用のひとつに、痛覚の麻痺が上げられる。
きっとそこまで行っていたのに違いありません。
汗まみれでドンブリを置くと、目の前には大きなモノクロの写真パネル。
諸手を上げてトロフィーを捧げ持つ、キックボクサー時代の店主。
水を1杯注いで飲んで、会計。さきほどのお兄さんもニッコリ。
マジ、キック強かったっス、押忍。
帰り道、唇がビローンと腫れ上がったかのような感覚。
きんどーちゃんみたいになってるような気がする。
すれ違う人すべてが、それを見て笑っているように思える。
見ないで! ああ、見ないで!!
自意識過剰な男は、ひとり駅への道を早足で急ぐのだった。
…しかし、こと「激辛カレー」というジャンルにおいては、
この「大沢食堂」も下位に甘んじるという。
これを凌駕するものというのは、おそらく味とか健康とかを度外視した
危険物セーフティーレベル4だと思いますので、
わたしは一生知らないままでいたいと思います。
大叫喚地獄! 〜カレーの戦慄
その店は、ラーメンフリークよりもむしろ、
ホットマニアにとっての城。
辛さの殿堂。刺激の聖域。激辛キングダム。激辛中毒患者の駆け込み寺である。
5杯めにしてようやくカレーのお出ましだ。
ある意味、今回が最も高いハードルだと思っている。
店に向かう道、緊張で武者震いしていた。
女性にはわからない表現で申し訳ないが、下半身が
「ジェットコースターに乗る前の状態」だ。
わたしは「買って来たエロ本をすぐに見ないでもったいつける中学生」
のように、より近い千石駅ではなく、JR巣鴨駅から歩いて向かった。
この緊張を少しでも持続して味わいたい。
なんでも近道、早道の行動派ってのは、情緒がなくていけません。
やがて見えてくる立て看板。
「大沢食堂」
黄色いドアを押すと、ウルトラセブンの電子音で出迎えられる。
酒盛りをする人たちや1人黙々と食べる客で、半分くらいの入り。
カウンターにいる客の隙間に入ろうかと思ったが、
優しい店員さんが、「お待ちくださいね〜」とテーブルを片付けてくれた。
入口から一番近い角のテーブル席。よしっ。ここが今回のリングですね。
グラスを運んで来たお兄さんに、意を決してオーダーする。
「カレーラーメンの…………極辛を」
ピクッ。お兄さんの表情が変わった。
「…かなり辛いですが、初めてですか?」
顔がシリアスである。リアルである。本気と書いてマジである。
「ギャグだったらやめてくださいよ…」そう書いてある。
「大辛までは食べたことあるんですが…」と言ってみる。
(ほんとは中辛までなのだが、止められてはかなわないので嘘をつく)
「だいぶ、違いますよ」
「大辛よりも、ですか?」
「はい」即答。
そ、そうですか…………でも「大丈夫です!」
そしてわたしは、水をチビチビしつつ、悪魔降臨を待ちます。

カレーラーメン極辛 850円
見た目は相変わらずさりげない。ラーメンにカレーをかけただけ。
「オラオラ〜、死ぬほど辛いんやでえ〜」っていう威しがない。
でもカレーの色が静かに不気味です。
「カレーの匂いなんだけど、カレーの匂いじゃない」し。
ふわっと漂うその香りから、容易に想像がつくポテンシャル。
深呼吸して(C)満里奈)から、意を決して、
ずずっ。ずずー。
ドーン! 舌から脳へ届くのが早い。
たった2口で、もう発汗していた。
…これは辛い。辛いなんて言葉では甘過ぎるほど辛い。
これまでとは、辛さの“厚み”が違うのだ。
唐辛子メインの直線的な辛さではなく、
辛味、甘味、塩味、そして苦味さえ伴って、
触れる肌すべてに波状攻撃を仕掛けてくる。
辛さを感じ取る部位すべてに爆撃をしまくる。
きたわ……わたしは箸を握り直した。
しかしその味たるや、上にかけられたルゥが醤油スープと混ざり合って、
かなりウマい!
大丈夫、これならいけるぞ。そう思った。
調子に乗って、カレーだけをすくって口に運ぶ。ウマい。
とろけて小さくなった野菜に、ほろほろの角切り肉。
中細麺はミチっとして、咀嚼するとどこかご飯的。
口の中はすでに火砕流が渦巻いていたが、これは美味しい。
時々来る寒気をも楽しみながら、わたしは麺を啜り続けた…。
…あれっ、おかしいな?
さっきみたいに啜れないよ……なんでだろう、おっかしいな…。
そうかッ、辛過ぎるからだね…!
ふと気付くと、もう当初の余裕は消え失せていた。
唇といわず舌といわず、口中の神経がビローンと剥き出しになった感覚。
麺を啜ると、ドライヤーの熱風を直で口に当ててるかのように激アツ。
麺を咀嚼すれば、
「熱い湯に我慢して浸かっているとき、お湯を揺らされる」ように痛い。
首筋を、顳かみを、背中を汗が流れ落ちてゆく。
鼻水も出て来た。ちーん。
あ、あれ、なんだろう。汗に混じって……涙……が…。
悲しくも嬉しくもないのに、涙がほろり。
刺激ですか? それともこれが世に聞く「辛さ涙」ですか?
常軌を逸する激辛であり、かなりスパイシーであり、どうしても咽せる。
しかし食べている最中に咽せると大変なことになる。
ずずーっ…ガホッ……うっ!!
気管に入った! うう…咳き込みたい。激しく咳き込みたい。
ダメだ、極辛に挑んだ男として、それは恥だ!
思わず水をゴクゴク飲んで天を見上げ、目を瞑って耐えた。
ふー、ふー、ふー。
クール(じゃないけど)ダウン。
大沢食堂がこれまでの店と違うのは、恐ろしく辛いカレーが、
時間とともに醤油スープに馴染んでいくことである。
薄まっていくように思われるかもしれないが、そうではない。
むしろ、逃げ場がなくなっていく。
つまり「食べ終わるまで辛くなり続ける」のだ。
もちろん、体感的にも辛さが積み上げられていくので、
ダブルで辛さが増す。
最後はスパイスの粉感がしっかりわかるほど濃厚なペーストに。
完食まであと少しというところで、ようやくに旨辛分離が始まったが、
まだまだ辛さは増していく。
身の危険を感じた体内では、アドレナリン出っ放し。
まさにアドレナリンの特性「闘争か逃走か」の狭間で揺れ動く。
ギリギリのところで闘争するわたし。

そして汁完。
よく見てください。掻き取った跡があるでしょ?
アドレナリン効用のひとつに、痛覚の麻痺が上げられる。
きっとそこまで行っていたのに違いありません。
汗まみれでドンブリを置くと、目の前には大きなモノクロの写真パネル。
諸手を上げてトロフィーを捧げ持つ、キックボクサー時代の店主。
水を1杯注いで飲んで、会計。さきほどのお兄さんもニッコリ。
マジ、キック強かったっス、押忍。
帰り道、唇がビローンと腫れ上がったかのような感覚。
きんどーちゃんみたいになってるような気がする。
すれ違う人すべてが、それを見て笑っているように思える。
見ないで! ああ、見ないで!!
自意識過剰な男は、ひとり駅への道を早足で急ぐのだった。
…しかし、こと「激辛カレー」というジャンルにおいては、
この「大沢食堂」も下位に甘んじるという。
これを凌駕するものというのは、おそらく味とか健康とかを度外視した
危険物セーフティーレベル4だと思いますので、
わたしは一生知らないままでいたいと思います。
2008年07月29日
八熱地獄:肆
ラーメン八熱地獄巡り:其の肆
叫喚地獄! 〜青唐辛子の恐怖
「支那そば屋 こうや」
ここは(夜は)ラーメン屋というより中華料理で飲むお店。
友達、仲間、恋人たち…。店内に響く、わあっ、としたざわめき。
店員も多く,厨房・フロアあわせて10人ほどもいる。
老舗だが、火事で一旦休業していた。復活してからは、お初。
わたしがまだ食べたことのない激辛メニュー…それが、
極辣麺(カライカライそば)。なんつー名前だ。
青島ビールと一緒にオーダーすると、「凄く辛いですよ」と
店員のおじさんが心配そう。
「ハイ、大丈夫だと思います」と嘘をつく。食ってみなきゃわからねえ。
ビールを飲んで待つ。
お通しに、肉団子入りのスープが出て来たが、これもピリ辛。
辛いのが苦手な人は、これですらダメでしょう。
でもね、このあと出てくる極辣麺の比ではなかった…。

極辣麺(カライカライそば1100円)
具がたっぷりでいいね〜。トマトとセロリ、そしてこの店の雰囲気、
わたしは1人、「白龍」のトマト湯麺を思い出す。
決して油断するわたしではないが、そんなところに隙があったのかもしれない。
スープを啜る。1口、2口……5口、6口。
…「ぶちうま」の辛さ麻痺が残ってるのかな?
全然余裕。
半濁の塩スープ、具もた〜くさん入ってて、ラーメンというより中華の麺料理ですね。
ラーメンと同じ視点ではダメです。
この麺がコシがないとか言うヤツあ、バカだね!(武内名人、憑衣)
ちなみに〈入っていた具材〉
エビ、イカ、ホタテ貝柱、豚肉、トマト、レタス、セロリ、キュウリ、
パクチー、インゲン、ピーマン、赤ピーマン、長葱、キクラゲ
ただ量が多いからな〜。
麺はしっかり170グラム、スープもなみなみと入っている。
辛さよりもそっちが心配だよ。…と、食べ始めて5分ほど経過した頃…
…あれっ??
おかしい。暑いんだよ。なんか、暑いんだよ。
口の中もなんだか異変が起きているんだよ…。
直接舌を刺激しないけれど、舌を通り越し、肌に染み込むような辛さ。
ビリビリではなく、いわばヒリヒリ系。序盤は熱さに隠れていただけ。
忍びの者どもは我が屋敷に入り込んでいたのだ!
中盤に差し掛かると、ぐんぐん来る。発汗も尋常ではない。
気付いたときにはもう遅い。針が舌に突き刺さるようにキリキリする。
その突き刺さる針が、食べるにつれ、どんどん太くなっていくようだ。
ジョジョ的に言うと、
「舌に張り付いたイエローテンパランスを、アイスで冷やした感じ」
だッ!
お、またエビだ〜。お、長葱をぶつ切りに入れるなんてオツですな〜。
あら、セロリの葉かと思ったら、パクチーも入ってるのか?
…なんて意識を飛ばそうとも、背筋を凍らせんばかりの辛さは容赦しない。
ヒッヒッフー。気付けばそんな呼吸法に。
1杯のラーメンを食うにしては、えらい時間食っている。
麺もさすがにヘロヘロになり、それを確認して、啜り込む。
大方の人はここらで残してしまうでしょう。
それでも食べ続けると、やがて恒例の旨辛分離が始まった。
スープを一口、グっと飲み干すと、口中に惨劇をもたらしたあと、
喉から甘やかな香りが口に届く。
この甘味、豚骨のものでしょうね。とても美味しい後味です。
ああ、これを知らずして、極辣麺の真価は語れない。
ひょっとしたら、この味わいを感じ取ってもらうための、
この量なのではなかろうか?(たぶん違うけど)
かなり苦しい。「ぶちうま」で「しめごはん」なんかするんじゃなかった。
ほとんど具とスープだけになっているものの、まだ底は見えてこない。
すでにTシャツの下では、ベルトもチャックも全開である。
ウプ…腹のリミットも迫っていた。
ええい、こうなったら! ラ部秘奥義・荒波!!
腹筋を波打たせて胃をコントロールするのだ。
ガフッ…ゴブッ……立て続けにゲップが出て(失礼)、
腹にスペースができるのだ(なにやってるんでしょうね)。
当初、揚げ葱のようなものが浮いており、それは食べ進むに従って
あちこちからプカプカ現れたのだが、よく見るとそれは揚げ葱ではなかった。
揚げた(煮た?)青唐辛子だったのだ!!

ご存知のように、唐辛子は、刻んだり火を通すことでより辛さが増す。
ええい、毒を喰らわば…(失礼)と、種ごと臼歯でジャリジャリすり潰し、
より辛さを増強させる。なんてマゾヒスティック。

なんと30分以上かかって、汁完。
会計のとき、さきほどオーダーを取りに来たオジさんが、
「辛いの、強いんですね」
と言ってくれたので、
「いえいえ、頑張りました」
と答えると、オジさんはニッコリ笑ってくれました。
腹の皮がピーンと張って、はち切れんばかり。
このまま電車に乗れないなあ。人に押されたら口からビームが出そうだ。
といって、タクシーで体を折り曲げることもできそうにない。
腹ごなしも兼ねて、行けるとこまで歩くことにした。
新宿通りを南へ。迎賓館の脇を。そのまま外苑東通りへ行こうか。
すぐに人影は消え、車のライトと街路樹のユリノキだけが揺れる。
腹は重いが夜風が気持ちいい。
「ああ…まだ辛い…そして苦ひい…」
わたしは奇妙な恍惚感に包まれていた。
叫喚地獄! 〜青唐辛子の恐怖
「支那そば屋 こうや」
ここは(夜は)ラーメン屋というより中華料理で飲むお店。
友達、仲間、恋人たち…。店内に響く、わあっ、としたざわめき。
店員も多く,厨房・フロアあわせて10人ほどもいる。
老舗だが、火事で一旦休業していた。復活してからは、お初。
わたしがまだ食べたことのない激辛メニュー…それが、
極辣麺(カライカライそば)。なんつー名前だ。
青島ビールと一緒にオーダーすると、「凄く辛いですよ」と
店員のおじさんが心配そう。
「ハイ、大丈夫だと思います」と嘘をつく。食ってみなきゃわからねえ。
ビールを飲んで待つ。
お通しに、肉団子入りのスープが出て来たが、これもピリ辛。
辛いのが苦手な人は、これですらダメでしょう。
でもね、このあと出てくる極辣麺の比ではなかった…。

極辣麺(カライカライそば1100円)
具がたっぷりでいいね〜。トマトとセロリ、そしてこの店の雰囲気、
わたしは1人、「白龍」のトマト湯麺を思い出す。
決して油断するわたしではないが、そんなところに隙があったのかもしれない。
スープを啜る。1口、2口……5口、6口。
…「ぶちうま」の辛さ麻痺が残ってるのかな?
全然余裕。
半濁の塩スープ、具もた〜くさん入ってて、ラーメンというより中華の麺料理ですね。
ラーメンと同じ視点ではダメです。
この麺がコシがないとか言うヤツあ、バカだね!(武内名人、憑衣)
ちなみに〈入っていた具材〉
エビ、イカ、ホタテ貝柱、豚肉、トマト、レタス、セロリ、キュウリ、
パクチー、インゲン、ピーマン、赤ピーマン、長葱、キクラゲ
ただ量が多いからな〜。
麺はしっかり170グラム、スープもなみなみと入っている。
辛さよりもそっちが心配だよ。…と、食べ始めて5分ほど経過した頃…
…あれっ??
おかしい。暑いんだよ。なんか、暑いんだよ。
口の中もなんだか異変が起きているんだよ…。
直接舌を刺激しないけれど、舌を通り越し、肌に染み込むような辛さ。
ビリビリではなく、いわばヒリヒリ系。序盤は熱さに隠れていただけ。
忍びの者どもは我が屋敷に入り込んでいたのだ!
中盤に差し掛かると、ぐんぐん来る。発汗も尋常ではない。
気付いたときにはもう遅い。針が舌に突き刺さるようにキリキリする。
その突き刺さる針が、食べるにつれ、どんどん太くなっていくようだ。
ジョジョ的に言うと、
「舌に張り付いたイエローテンパランスを、アイスで冷やした感じ」
だッ!
お、またエビだ〜。お、長葱をぶつ切りに入れるなんてオツですな〜。
あら、セロリの葉かと思ったら、パクチーも入ってるのか?
…なんて意識を飛ばそうとも、背筋を凍らせんばかりの辛さは容赦しない。
ヒッヒッフー。気付けばそんな呼吸法に。
1杯のラーメンを食うにしては、えらい時間食っている。
麺もさすがにヘロヘロになり、それを確認して、啜り込む。
大方の人はここらで残してしまうでしょう。
それでも食べ続けると、やがて恒例の旨辛分離が始まった。
スープを一口、グっと飲み干すと、口中に惨劇をもたらしたあと、
喉から甘やかな香りが口に届く。
この甘味、豚骨のものでしょうね。とても美味しい後味です。
ああ、これを知らずして、極辣麺の真価は語れない。
ひょっとしたら、この味わいを感じ取ってもらうための、
この量なのではなかろうか?(たぶん違うけど)
かなり苦しい。「ぶちうま」で「しめごはん」なんかするんじゃなかった。
ほとんど具とスープだけになっているものの、まだ底は見えてこない。
すでにTシャツの下では、ベルトもチャックも全開である。
ウプ…腹のリミットも迫っていた。
ええい、こうなったら! ラ部秘奥義・荒波!!
腹筋を波打たせて胃をコントロールするのだ。
ガフッ…ゴブッ……立て続けにゲップが出て(失礼)、
腹にスペースができるのだ(なにやってるんでしょうね)。
当初、揚げ葱のようなものが浮いており、それは食べ進むに従って
あちこちからプカプカ現れたのだが、よく見るとそれは揚げ葱ではなかった。
揚げた(煮た?)青唐辛子だったのだ!!

ご存知のように、唐辛子は、刻んだり火を通すことでより辛さが増す。
ええい、毒を喰らわば…(失礼)と、種ごと臼歯でジャリジャリすり潰し、
より辛さを増強させる。なんてマゾヒスティック。

なんと30分以上かかって、汁完。
会計のとき、さきほどオーダーを取りに来たオジさんが、
「辛いの、強いんですね」
と言ってくれたので、
「いえいえ、頑張りました」
と答えると、オジさんはニッコリ笑ってくれました。
腹の皮がピーンと張って、はち切れんばかり。
このまま電車に乗れないなあ。人に押されたら口からビームが出そうだ。
といって、タクシーで体を折り曲げることもできそうにない。
腹ごなしも兼ねて、行けるとこまで歩くことにした。
新宿通りを南へ。迎賓館の脇を。そのまま外苑東通りへ行こうか。
すぐに人影は消え、車のライトと街路樹のユリノキだけが揺れる。
腹は重いが夜風が気持ちいい。
「ああ…まだ辛い…そして苦ひい…」
わたしは奇妙な恍惚感に包まれていた。
2008年07月28日
八熱地獄:憩
「ぶちうま」のあと、喫茶店で小休止。
駅を下り、一旦道を間違えた時に目にして、入りたいなと思ったのです。
近くにドトールやサンマルクがありますが、急いでいるならともかく、
その土地ならではの店を楽しみたい。こんな時でも。
「コーヒー ロン」
歳の頃なら24、5か? とても明るい感じの女の子が働いています。
小さな厨房にいる白髪頭のオジさんと、家族のような雰囲気で会話しています。
チェーン店でバイト同士が無駄口たたいていると感じ悪いですが、
個人店なら、そういうのも魅力になりますね。まさに看板娘。
ミルクはいらないと言うと、
「あ、ハイ、ありがとうございます」
よくあるマニュアルなら「かしこまりました」でしょうね。
すぐに出ませんよ。ありがとうという言葉は。
毎日きちんと拭き掃除しているのがわかる革張りの紅い椅子。
そういうのは、チリが落ちているとかではなく、伝わるもの。
かなり素敵な喫茶店。
味こそ、取り立てたものでもないですが、四ッ谷駅すぐの個人店で
コーヒー1杯450円なんですから文句言っちゃいけません。
コーヒーを飲みながら、ひとりアイデア会議。
40分程しかいませんでしたが、こんな時ほどアイデアがぽんぽこ出るもの。
さ、休みはこれくらいにして、地獄巡りの4丁目、いざ「こうや」へ!!
2008年07月28日
八熱地獄:参
ラーメン八熱地獄巡り:其の参
衆合地獄! 〜広島つけ麺の誘惑
七転八倒した、翌日。
続いての地獄は「広島つけ麺 ぶちうま 四谷本店」です。
首都圏でのつけ麺とは異なる出生、成長を遂げたとされる
広島つけ麺は、基本からかなり辛いものなのです。
一時、専門店があちこちに出来ましたが、今ではほとんどが撤退して
しまいました。そんな中、この店は3店舗で頑張っています。
「辛さって、40辛までなんですよね?」
と聞いてみる。それ以上もあるが、追加料金なのだそう。あ、なるほどね。
じゃあ40でいいや。デフォルトで900円もするし(ドケチ)。
「1玉、40辛でお願いします」
すると、40辛などは大したことないのだと思ったのか、
隣のオジさん(5辛で注文)が「やっぱり10辛にして〜」と。
…オジさんも釣られる。
水差しの水がなくなっていたので、店員に手渡す。
激辛巡礼者たるもの、水の確保は死活問題。
まず、つけ汁が出てくる。元々スープにトマトを使っているから、
赤さは10辛と大して変わらない……と思う。

つけめん(1玉 40辛)900円
ど〜れ。味見を。箸先につけて舐める。
箸先はスカーレットに染まったが、辛さはそんなに……
と思った次の瞬間、バチバチと舌で弾け、うっかり喉に詰まらせてしまった。
ウガッ(しまった、咽せた!)
ヤバい。麺も出て来てないこの時点で咳き込んだらカッコ悪過ぎる!
は、早く水差しをプリーズ………!
(なんでもないよ〜、咽せるのを我慢なんかしてないよ〜)
という顔で、落ち着いて水を注ぐ。
んゴっ、んゴっ、んゴっ…ふう。
確かにそこまで辛いわけじゃないが、油断してはダメだ。
辛さが常識の範囲内だからか、なかなか深みのある辛さというか、
色々な旨味もすぐに感じられる。
動物・魚介・トマトのトリプルスープだそうだけど、
そこまではさすがにわかりませんね。

それから、麺の器が出てきます(一番上の写真)。
ここの麺はとにかく固め。バキバキ。
コシ云々をさておいても、とても固く茹でられている。
初めて食べた時はかなり疑問だったが、2度3度食べるうち、今ではフツーに。
汁に絡めても麺の存在感は強く、唐辛子の香ばしさと相性良し。
チャーシューは小さめが3枚。1枚はスープに浸さずにダイレクト・イン。
麺の上に盛られた具:たっぷりの白髪葱、細切りの胡瓜、茹でキャベツが
冷たさと自然な甘さで、辛さを中和してくれ、いい口休めに。
途中で櫛切りのレモンを搾り、麺に回しかける。
つけ汁が激辛なので微妙なところだが、気持ち、涼しげな味に。
で、残ったレモンはそのまま食う!
麺がなくなってきて、スープをそのまま飲む(凝りもせずに)。
ゴマの香ばしさ、トマトの甘みや酸味が爽やかですらある。
具などのお陰もあるが、辛いものが好きだという人にならちょうどいいかな。
「これ以上は追加料金」というのはつまり防御策で、
怖いもの知らずの粗忽者がうっかり頼まないようにしてあるのでしょう。
隣のオジさんは途中でキャベツを追加していた。
わたしもたまにするが、確かによく合う。
1. 5玉、キャベツトッピングで30辛、くらいがわたしには丁度いい。
もう2玉くらいなら食べられそうなくらいにスープが残る。
ここにこの店のオススメ。「しめごはん100円」を追加。
スープ割りのように器を出すと、ご飯を入れてくれるのね。
するとおじや風の美味しい一品に早変わり〜。
(マッハさん語でいうところの“メシ割り”か)
辛さ以外の味が立ってきて、違った味として楽しめます。

でもね!
ご飯、固まり過ぎよ!! ダマになってる感じよ!!
1〜2センチずつ固まってて、食感が悪過ぎますよ!
炊きあがった時にちゃんとほぐしてるの?!
そこそこの時間で炊き直してるの?!
んもー、勘弁してくださいよっ!

で、汁完。
さてさて、食べてすぐ、目と鼻の先の「こうや」に行くのも
なんだかバカっぽい(今さら)。
どこかでコーヒーブレイクでもしてからにしましょう。
衆合地獄! 〜広島つけ麺の誘惑
七転八倒した、翌日。
続いての地獄は「広島つけ麺 ぶちうま 四谷本店」です。
首都圏でのつけ麺とは異なる出生、成長を遂げたとされる
広島つけ麺は、基本からかなり辛いものなのです。
一時、専門店があちこちに出来ましたが、今ではほとんどが撤退して
しまいました。そんな中、この店は3店舗で頑張っています。
「辛さって、40辛までなんですよね?」
と聞いてみる。それ以上もあるが、追加料金なのだそう。あ、なるほどね。
じゃあ40でいいや。デフォルトで900円もするし(ドケチ)。
「1玉、40辛でお願いします」
すると、40辛などは大したことないのだと思ったのか、
隣のオジさん(5辛で注文)が「やっぱり10辛にして〜」と。
…オジさんも釣られる。
水差しの水がなくなっていたので、店員に手渡す。
激辛巡礼者たるもの、水の確保は死活問題。
まず、つけ汁が出てくる。元々スープにトマトを使っているから、
赤さは10辛と大して変わらない……と思う。

つけめん(1玉 40辛)900円
ど〜れ。味見を。箸先につけて舐める。
箸先はスカーレットに染まったが、辛さはそんなに……
と思った次の瞬間、バチバチと舌で弾け、うっかり喉に詰まらせてしまった。
ウガッ(しまった、咽せた!)
ヤバい。麺も出て来てないこの時点で咳き込んだらカッコ悪過ぎる!
は、早く水差しをプリーズ………!
(なんでもないよ〜、咽せるのを我慢なんかしてないよ〜)
という顔で、落ち着いて水を注ぐ。
んゴっ、んゴっ、んゴっ…ふう。
確かにそこまで辛いわけじゃないが、油断してはダメだ。
辛さが常識の範囲内だからか、なかなか深みのある辛さというか、
色々な旨味もすぐに感じられる。
動物・魚介・トマトのトリプルスープだそうだけど、
そこまではさすがにわかりませんね。

それから、麺の器が出てきます(一番上の写真)。
ここの麺はとにかく固め。バキバキ。
コシ云々をさておいても、とても固く茹でられている。
初めて食べた時はかなり疑問だったが、2度3度食べるうち、今ではフツーに。
汁に絡めても麺の存在感は強く、唐辛子の香ばしさと相性良し。
チャーシューは小さめが3枚。1枚はスープに浸さずにダイレクト・イン。
麺の上に盛られた具:たっぷりの白髪葱、細切りの胡瓜、茹でキャベツが
冷たさと自然な甘さで、辛さを中和してくれ、いい口休めに。
途中で櫛切りのレモンを搾り、麺に回しかける。
つけ汁が激辛なので微妙なところだが、気持ち、涼しげな味に。
で、残ったレモンはそのまま食う!
麺がなくなってきて、スープをそのまま飲む(凝りもせずに)。
ゴマの香ばしさ、トマトの甘みや酸味が爽やかですらある。
具などのお陰もあるが、辛いものが好きだという人にならちょうどいいかな。
「これ以上は追加料金」というのはつまり防御策で、
怖いもの知らずの粗忽者がうっかり頼まないようにしてあるのでしょう。
隣のオジさんは途中でキャベツを追加していた。
わたしもたまにするが、確かによく合う。
1. 5玉、キャベツトッピングで30辛、くらいがわたしには丁度いい。
もう2玉くらいなら食べられそうなくらいにスープが残る。
ここにこの店のオススメ。「しめごはん100円」を追加。
スープ割りのように器を出すと、ご飯を入れてくれるのね。
するとおじや風の美味しい一品に早変わり〜。
(マッハさん語でいうところの“メシ割り”か)
辛さ以外の味が立ってきて、違った味として楽しめます。

でもね!
ご飯、固まり過ぎよ!! ダマになってる感じよ!!
1〜2センチずつ固まってて、食感が悪過ぎますよ!
炊きあがった時にちゃんとほぐしてるの?!
そこそこの時間で炊き直してるの?!
んもー、勘弁してくださいよっ!

で、汁完。
さてさて、食べてすぐ、目と鼻の先の「こうや」に行くのも
なんだかバカっぽい(今さら)。
どこかでコーヒーブレイクでもしてからにしましょう。
2008年07月28日
八熱地獄:厠
さて初日、「井の庄」「蒙古タンメン中本」連食という
荒行(自分にとっては)を終え、わたしは満足していました。
帰宅して2時間が経ち、3時間が経ち…。
時間を追うごとに、腹が熱く、重くなっていきます。
う〜〜〜〜む。
なんでしょう、この焦燥感。
激辛くんが腸まで来たのがよくわかるのです。
それでもわたしは知らないフリを決め込んでいました。
気付かないを装えば、体もそれに反応してくれるかと…
しかし、現実は甘くなく、まさに激辛。
かくして、その日の夜は、
短時間でトイレに駆け込み続けるという、眠れない夜となりました。
♪眠れな〜い夜の〜腹の痛さ〜 忘れかけてた辛さよみがえるぅ〜
くだらない替え歌もまったく笑えません。
マンガ「俺節」的に言えば、
「男の引き際が問われるない!!」「つきゅ〜〜ん」byあーちゃん
てな具合。
トイレでは、3種類の意味で絶叫します。
なにがどう3種類なのかは、あまりに尾籠ですのでここには書けません。
激辛初心者の方、「赤唐辛子系の激辛連食」にはくれぐれもご用心。
荒行(自分にとっては)を終え、わたしは満足していました。
帰宅して2時間が経ち、3時間が経ち…。
時間を追うごとに、腹が熱く、重くなっていきます。
う〜〜〜〜む。
なんでしょう、この焦燥感。
激辛くんが腸まで来たのがよくわかるのです。
それでもわたしは知らないフリを決め込んでいました。
気付かないを装えば、体もそれに反応してくれるかと…
しかし、現実は甘くなく、まさに激辛。
かくして、その日の夜は、
短時間でトイレに駆け込み続けるという、眠れない夜となりました。
♪眠れな〜い夜の〜腹の痛さ〜 忘れかけてた辛さよみがえるぅ〜
くだらない替え歌もまったく笑えません。
マンガ「俺節」的に言えば、
「男の引き際が問われるない!!」「つきゅ〜〜ん」byあーちゃん
てな具合。
トイレでは、3種類の意味で絶叫します。
なにがどう3種類なのかは、あまりに尾籠ですのでここには書けません。
激辛初心者の方、「赤唐辛子系の激辛連食」にはくれぐれもご用心。
2008年07月28日
八熱地獄:弐
ラーメン八熱地獄巡り:其の弐
黒縄地獄! 〜王者の脅威
「井の庄」でかいた汗も乾かぬまま、車は上板橋へ。
初日2軒めにして、いきなり真打ち登場。
激辛ラーメンの代名詞。激辛中毒患者たちを虜にする紅の館。
「蒙古タンメン中本 上板橋本店」
店外の行列を横目に、まずはロイホで打ち合わせ。ドリンクバーのみ。
コーラとシークワーサーを混ぜてみたりする。しばしのクールダウン。
約1時間後。いざ、ゴー・トゥ・ヘル!
店外に13人、店内に7、8人の待ち。
二郎に女性客はほとんどいないが、中本にはかなり女性が並ぶ。
22時すぎだというのに、このバカどもめが!(そこへ並ぶバカ)。

北極ラーメン800円
今さら説明するまでもない、鋭利な大刀、爆裂する溶岩、地獄の業火。
それが北極。辛さの極北。
北極は年に1度くらいしか食べないが、いつも「もうやめだ…」と思う。
激辛のあとに北極というのは無論、初めてであるし、
北極の量は、他のメニューの大盛りである。危うい…。
まだ中本を知らない諸君、よく見ておくれ。
白いモヤシの周囲には、1センチはあろうかというオレンジの層。
これはラー油だ。その下にギッシリと敷き詰められている紅の粒、
これはもちろん粗挽きの唐辛子である。
麺が上の方しか見えていないのは、スープが濁っているからじゃなくて、
唐辛子で隠れているだけ。
その層をレンゲで混ぜ、スープを啜る。
う〜ん……ゴフッ!
一瞬の旨味ののちに、激しい刺激が襲ってきます。
心のどこかで後悔しながら、でもこの破壊的辛さがたまらない。
同行者はもう味見をしようともしません。
(本人が頼んだ半蒙古丼が思ったより辛かったせいもありますが)
ちょうど全体量の1/3ずつ3段階の味わいがあるので、その順に解説します。
初めの1/3は、スタートダッシュ。
その刺激と味に、驚きと拒否反応と喜びと焦りがあって、比較的早く進む。
辛さは常軌を逸しているものの、スープも麺も美味しい。
ただし、麺を勢い良く啜り込むことはできない。即、咽せます。
唐辛子でザラつく麺を、微妙なテクで啜る。
次の1/3は、マイペース。
最もツラく、時間もかかる。唇も口腔内も辛さでシビれまくり、
辛さよりも痛さに目覚めてくる。麺に甘さすら感じるような錯覚を覚える。
息を吸い込むのさえ容易ではなく、深呼吸などしようものならすぐに咽せる。
油脂で閉じ込められた熱がそれに拍車をかける。
序盤に確保しておいたモヤシを口に運びつつ、騙し騙し、食べ進む。
最後の1/3はラストスパート。
徐々に楽になっていく。ゴールが見えたことによる精神的なものか、
ラー油部分がスープと混ざり合って刺々しさが減るのか…いや、
きっと痛覚が麻痺して辛さを感知できなくなっているのでしょう。
味噌の味、塩辛さ、スープのコクなどが前面に現れてくるのである。
「あまりの辛さゆえに、辛味を突き抜けてしまった」のだ。
人はこれを「ホット・ハイ」と呼ぶ。
またある人は「辛さの向こう側」と呼ぶ。
途中、同行者の味噌タンメン(辛くないメニュ−。しかもチーズ入り!)
のスープをチェイサーにする。水を飲むより刺激が少なくていい。
隣の高校生?大学生?の男女の会話。
「え〜、こんなに辛いなら言ってくれればいいのに〜…」
と引きながらも気を遣って笑っている女の子に対し、男は、
「今日は95点」「オレ常連だから玉子サービスしてくれたんだぜ」
「蒙古食えたらあとは一緒。他のも全部食えっから」
「根性で食えよ、サービスしてもらったのにワリいだろ」
「○○先輩は、水入れて辛さを減らすらしいぜ」
…と、若さ爆発だったのだけど、そんな言葉もやがて耳に入らなくなる。
持参したタオルで汗を拭きながらドンブリと格闘。
辛さゆえに食べるスピードが遅くなるのだが、
しかし麺を啜っていない時でも息はあがっているので、軽い酸欠状態に陥る。
箸を持つ手がワナワナと震えていた。
麺を食べ終えてしまった頃、「辛さの向こう側」に行っていたわたしは、
卓上の唐辛子粉をバッバと振りかけた。
井の庄と同じように、辛さの違いを演出できるのではないか。
…調子に乗り過ぎたか?………おおッ!
明らかに辛さの種類が違う!
スープの中にあったのは、どれも「熱を加えた唐辛子」。
しかし唐辛子そのままの辛さは、辛さの種類が違う。
ダイレクトな香ばしさが立って、ふりかけのようにクリスピー!
これはアリですよ。激辛のダブルテイストですよ!

で、汁完。
普通の完食写真と少し違うことに気付かれましたか?
普通はドンブリにビッシリ唐辛子が貼り付いているんです。
わたしは肉やモヤシを使って、刮げ取って喰らいました。
我ながら、マゾとしか言いようがありません。
家に送ってもらう途中、コンビニに寄ります。自分にお疲れ。
買うのはサッポロ黒ラベル。男のビールです。
いわゆるトップオブ激辛ラーメンを食べてしまい、あとは楽になるばかり…
と思ったのはあまりに浅はかな推測でした。
次の日もその次の日も、それを思い知らされるのです。
黒縄地獄! 〜王者の脅威
「井の庄」でかいた汗も乾かぬまま、車は上板橋へ。
初日2軒めにして、いきなり真打ち登場。
激辛ラーメンの代名詞。激辛中毒患者たちを虜にする紅の館。
「蒙古タンメン中本 上板橋本店」
店外の行列を横目に、まずはロイホで打ち合わせ。ドリンクバーのみ。
コーラとシークワーサーを混ぜてみたりする。しばしのクールダウン。
約1時間後。いざ、ゴー・トゥ・ヘル!
店外に13人、店内に7、8人の待ち。
二郎に女性客はほとんどいないが、中本にはかなり女性が並ぶ。
22時すぎだというのに、このバカどもめが!(そこへ並ぶバカ)。

北極ラーメン800円
今さら説明するまでもない、鋭利な大刀、爆裂する溶岩、地獄の業火。
それが北極。辛さの極北。
北極は年に1度くらいしか食べないが、いつも「もうやめだ…」と思う。
激辛のあとに北極というのは無論、初めてであるし、
北極の量は、他のメニューの大盛りである。危うい…。
まだ中本を知らない諸君、よく見ておくれ。
白いモヤシの周囲には、1センチはあろうかというオレンジの層。
これはラー油だ。その下にギッシリと敷き詰められている紅の粒、
これはもちろん粗挽きの唐辛子である。
麺が上の方しか見えていないのは、スープが濁っているからじゃなくて、
唐辛子で隠れているだけ。
その層をレンゲで混ぜ、スープを啜る。
う〜ん……ゴフッ!
一瞬の旨味ののちに、激しい刺激が襲ってきます。
心のどこかで後悔しながら、でもこの破壊的辛さがたまらない。
同行者はもう味見をしようともしません。
(本人が頼んだ半蒙古丼が思ったより辛かったせいもありますが)
ちょうど全体量の1/3ずつ3段階の味わいがあるので、その順に解説します。
初めの1/3は、スタートダッシュ。
その刺激と味に、驚きと拒否反応と喜びと焦りがあって、比較的早く進む。
辛さは常軌を逸しているものの、スープも麺も美味しい。
ただし、麺を勢い良く啜り込むことはできない。即、咽せます。
唐辛子でザラつく麺を、微妙なテクで啜る。
次の1/3は、マイペース。
最もツラく、時間もかかる。唇も口腔内も辛さでシビれまくり、
辛さよりも痛さに目覚めてくる。麺に甘さすら感じるような錯覚を覚える。
息を吸い込むのさえ容易ではなく、深呼吸などしようものならすぐに咽せる。
油脂で閉じ込められた熱がそれに拍車をかける。
序盤に確保しておいたモヤシを口に運びつつ、騙し騙し、食べ進む。
最後の1/3はラストスパート。
徐々に楽になっていく。ゴールが見えたことによる精神的なものか、
ラー油部分がスープと混ざり合って刺々しさが減るのか…いや、
きっと痛覚が麻痺して辛さを感知できなくなっているのでしょう。
味噌の味、塩辛さ、スープのコクなどが前面に現れてくるのである。
「あまりの辛さゆえに、辛味を突き抜けてしまった」のだ。
人はこれを「ホット・ハイ」と呼ぶ。
またある人は「辛さの向こう側」と呼ぶ。
途中、同行者の味噌タンメン(辛くないメニュ−。しかもチーズ入り!)
のスープをチェイサーにする。水を飲むより刺激が少なくていい。
隣の高校生?大学生?の男女の会話。
「え〜、こんなに辛いなら言ってくれればいいのに〜…」
と引きながらも気を遣って笑っている女の子に対し、男は、
「今日は95点」「オレ常連だから玉子サービスしてくれたんだぜ」
「蒙古食えたらあとは一緒。他のも全部食えっから」
「根性で食えよ、サービスしてもらったのにワリいだろ」
「○○先輩は、水入れて辛さを減らすらしいぜ」
…と、若さ爆発だったのだけど、そんな言葉もやがて耳に入らなくなる。
持参したタオルで汗を拭きながらドンブリと格闘。
辛さゆえに食べるスピードが遅くなるのだが、
しかし麺を啜っていない時でも息はあがっているので、軽い酸欠状態に陥る。
箸を持つ手がワナワナと震えていた。
麺を食べ終えてしまった頃、「辛さの向こう側」に行っていたわたしは、
卓上の唐辛子粉をバッバと振りかけた。
井の庄と同じように、辛さの違いを演出できるのではないか。
…調子に乗り過ぎたか?………おおッ!
明らかに辛さの種類が違う!
スープの中にあったのは、どれも「熱を加えた唐辛子」。
しかし唐辛子そのままの辛さは、辛さの種類が違う。
ダイレクトな香ばしさが立って、ふりかけのようにクリスピー!
これはアリですよ。激辛のダブルテイストですよ!

で、汁完。
普通の完食写真と少し違うことに気付かれましたか?
普通はドンブリにビッシリ唐辛子が貼り付いているんです。
わたしは肉やモヤシを使って、刮げ取って喰らいました。
我ながら、マゾとしか言いようがありません。
家に送ってもらう途中、コンビニに寄ります。自分にお疲れ。
買うのはサッポロ黒ラベル。男のビールです。
いわゆるトップオブ激辛ラーメンを食べてしまい、あとは楽になるばかり…
と思ったのはあまりに浅はかな推測でした。
次の日もその次の日も、それを思い知らされるのです。
2008年07月27日
八熱地獄:壱
ラーメン八熱地獄巡り:其の壱
等活地獄! 〜魚介豚骨の衝撃
この日は、ある店主と打ち合わせ。
何時にしようかという電話の中、受話器の向こうで、
「メシでも食いません?」なんて言う。
「…えっとー、今週はわたし、激辛しか食べないのですが…(バカっぽい)」
「ああ、いいですよ〜」ということで、彼の車で目指すは、
大泉学園にある「麺処 井の庄」。
1杯めは「中本」かなと思っていましたが、いろいろあってこちらへ。
こちらの「辛辛魚らーめん」はすでに食べております。
カウンターだけですが広い店内には、7人ほどの列。
ずいぶん人気ですね〜。食券を手渡すと、
「辛さ控えめにもできますが…」
そうそう。聞いてくれるんですよね。
こういったセリフが、激辛特集にはふさわしい。
わたしは前回来たときと同じ言葉を告げるのみ。「いえ、そのままで」

辛辛魚らーめん850円
この異様なレッドマウンテンを見よ。
チャーシューの上に魚粉が盛られ、その上から唐辛子が覆う。
まずはこれを崩さぬように、スープだけを…って、そのスープもドス赤黒い。
一見、この唐辛子さえ混ぜなければ問題ない気がしますが、
それはほんとに気のせい。
とろっと粘度のあるスープ。これだけで充分過ぎるほどに辛い。
ではいただきまーす。…うわっ、こんなに辛かったっけ?
あっけらかんとした辛さではなく、じわっと深い辛味。
スープを口に運ぶと、ビリっとくる鮮烈な辛さの後に、
豚骨スープの甘さがドズン!と押してくる。
それから酸味が顔を出して、またじわじわ〜っと熱さのある辛味が走る。
唐辛子は、直接的な辛さと香りを運んでくる。その二段攻撃。
危険だ〜。初っ端から危険だよ。
辛さなのか焦りなのか、汗が出てくる。
油分も多いが、ラー油だけじゃなく、辛味ダレがあるのでしょう。
同行者は試しに啜ったレンゲの一口で、「うげげっ…もういいです…」と、
自分のつけめんを食べ始めました。
スープ自体は豚骨の贅沢なコクに溢れているのだが、これがかなり重い。
徐々に混ぜ込む魚粉とあいまって、超重量級の魚介豚骨ラーメンになる。
そこにハンパでない辛さが伴うわけです。
逆説的に言うと、これだけの辛さゆえに、重いスープがさほど気にならない。
しかし、その粘度が辛味とともに舌にまとわりついて…
…ああ、なにが言いたいのかよくわからない。
麺は「麺屋 武蔵」の麺を少し太くしたような形で、啜りやすい。
具は、まず非常にブ厚くて長いチャーシュー。
量にすると薄い店の7、8倍はあろう。
角材メンマは3、いや4本だったか。繊維ザックザク。…具も重い。
スープも具も重いと、文句を言っているようだが、同行のラーメン店主は、
「これ、相当原価かかってますよ…むしろかけ過ぎです。
最近の価格上昇で値上げしたとしても、まだ良心的過ぎますよ」
と唸っていた。
客の入りを見れば、その贅沢さを客も理解しているのがわかる。
次第に辛味は脳天を突き抜けたが、辛さ以外の部分が鋭敏になったかのようだ。
それと、以前から思っていたのだけど、魚介豚骨には海苔が合わない気がする。
激辛の最中にあってさえそう感じた。
咽せもせず、麺が啜れないことはなかったが、およそ常人レベルではない。
辛いものが苦手な人は絶対に避けてください。
たぶん辛さ控えめでも、激辛には違いないと思いますので。

とろ〜っとした激辛豚骨スープを飲み干し、
どうにかこうにか完食完飲(=汁完:汁まで完食)
頭皮がすっかり濡れていた。
この店を後回し(連食2食め)にしなくてよかった。
辛さよりも、重さで食べられなかったかもしれない。
とはいえ、これは地獄の一丁目。
激辛地獄巡りの幕開けに過ぎないのでした。
車は一路、激辛ラーメンの聖地へ向かう。
等活地獄! 〜魚介豚骨の衝撃
この日は、ある店主と打ち合わせ。
何時にしようかという電話の中、受話器の向こうで、
「メシでも食いません?」なんて言う。
「…えっとー、今週はわたし、激辛しか食べないのですが…(バカっぽい)」
「ああ、いいですよ〜」ということで、彼の車で目指すは、
大泉学園にある「麺処 井の庄」。
1杯めは「中本」かなと思っていましたが、いろいろあってこちらへ。
こちらの「辛辛魚らーめん」はすでに食べております。
カウンターだけですが広い店内には、7人ほどの列。
ずいぶん人気ですね〜。食券を手渡すと、
「辛さ控えめにもできますが…」
そうそう。聞いてくれるんですよね。
こういったセリフが、激辛特集にはふさわしい。
わたしは前回来たときと同じ言葉を告げるのみ。「いえ、そのままで」

辛辛魚らーめん850円
この異様なレッドマウンテンを見よ。
チャーシューの上に魚粉が盛られ、その上から唐辛子が覆う。
まずはこれを崩さぬように、スープだけを…って、そのスープもドス赤黒い。
一見、この唐辛子さえ混ぜなければ問題ない気がしますが、
それはほんとに気のせい。
とろっと粘度のあるスープ。これだけで充分過ぎるほどに辛い。
ではいただきまーす。…うわっ、こんなに辛かったっけ?
あっけらかんとした辛さではなく、じわっと深い辛味。
スープを口に運ぶと、ビリっとくる鮮烈な辛さの後に、
豚骨スープの甘さがドズン!と押してくる。
それから酸味が顔を出して、またじわじわ〜っと熱さのある辛味が走る。
唐辛子は、直接的な辛さと香りを運んでくる。その二段攻撃。
危険だ〜。初っ端から危険だよ。
辛さなのか焦りなのか、汗が出てくる。
油分も多いが、ラー油だけじゃなく、辛味ダレがあるのでしょう。
同行者は試しに啜ったレンゲの一口で、「うげげっ…もういいです…」と、
自分のつけめんを食べ始めました。
スープ自体は豚骨の贅沢なコクに溢れているのだが、これがかなり重い。
徐々に混ぜ込む魚粉とあいまって、超重量級の魚介豚骨ラーメンになる。
そこにハンパでない辛さが伴うわけです。
逆説的に言うと、これだけの辛さゆえに、重いスープがさほど気にならない。
しかし、その粘度が辛味とともに舌にまとわりついて…
…ああ、なにが言いたいのかよくわからない。
麺は「麺屋 武蔵」の麺を少し太くしたような形で、啜りやすい。
具は、まず非常にブ厚くて長いチャーシュー。
量にすると薄い店の7、8倍はあろう。
角材メンマは3、いや4本だったか。繊維ザックザク。…具も重い。
スープも具も重いと、文句を言っているようだが、同行のラーメン店主は、
「これ、相当原価かかってますよ…むしろかけ過ぎです。
最近の価格上昇で値上げしたとしても、まだ良心的過ぎますよ」
と唸っていた。
客の入りを見れば、その贅沢さを客も理解しているのがわかる。
次第に辛味は脳天を突き抜けたが、辛さ以外の部分が鋭敏になったかのようだ。
それと、以前から思っていたのだけど、魚介豚骨には海苔が合わない気がする。
激辛の最中にあってさえそう感じた。
咽せもせず、麺が啜れないことはなかったが、およそ常人レベルではない。
辛いものが苦手な人は絶対に避けてください。
たぶん辛さ控えめでも、激辛には違いないと思いますので。

とろ〜っとした激辛豚骨スープを飲み干し、
どうにかこうにか完食完飲(=汁完:汁まで完食)
頭皮がすっかり濡れていた。
この店を後回し(連食2食め)にしなくてよかった。
辛さよりも、重さで食べられなかったかもしれない。
とはいえ、これは地獄の一丁目。
激辛地獄巡りの幕開けに過ぎないのでした。
車は一路、激辛ラーメンの聖地へ向かう。
2008年07月26日
八熱地獄:序
ラーメン八熱地獄巡り:序章
よく、かなりの激辛メニューを食べても
「え〜、ぜんぜん辛くないジャ〜ン」と言う人がいますね。よくいます。
「蒙古タンメン中本」の北極に対してすら、そんなことを宣う。
それは虚栄か、亜鉛が足りないかの何れかでしょう。
わたしはソコソコ平気ですが、寿司の山葵も、おでんやトンカツの辛子も、
ペペロンチーノの唐辛子も、カラムーチョも辛いです。
「辛くない」なんてことはまったくない。
「辛いものは辛い」。だから好きなんです。
ええ、ずっと昔からやりたかったんです、この企画。
思いついた当時、ラインナップしていたのは、
「地獄ラーメンひょっとこ」「北キツネ」「ティーヌン」「辛来人」
「味噌一」「一昇」「からいけん」「蒙古タンメン中本」などなど。
今では半分ほどが閉店しています。
「辛さの極地 吾郎」も、できたと思ったらつぶれちゃったし。
てことで、今週のわたしは完璧にMでした。
苦しくったって〜悲しくったって〜 お店の中では平気・なの。
タオル必須、連食上等、完食完飲完徹をモットーに決行いたしました。
では、次回から順次、地獄を巡って参ります。
【八熱地獄】(八大地獄)について
よく、かなりの激辛メニューを食べても
「え〜、ぜんぜん辛くないジャ〜ン」と言う人がいますね。よくいます。
「蒙古タンメン中本」の北極に対してすら、そんなことを宣う。
それは虚栄か、亜鉛が足りないかの何れかでしょう。
わたしはソコソコ平気ですが、寿司の山葵も、おでんやトンカツの辛子も、
ペペロンチーノの唐辛子も、カラムーチョも辛いです。
「辛くない」なんてことはまったくない。
「辛いものは辛い」。だから好きなんです。
ええ、ずっと昔からやりたかったんです、この企画。
思いついた当時、ラインナップしていたのは、
「地獄ラーメンひょっとこ」「北キツネ」「ティーヌン」「辛来人」
「味噌一」「一昇」「からいけん」「蒙古タンメン中本」などなど。
今では半分ほどが閉店しています。
「辛さの極地 吾郎」も、できたと思ったらつぶれちゃったし。
てことで、今週のわたしは完璧にMでした。
苦しくったって〜悲しくったって〜 お店の中では平気・なの。
タオル必須、連食上等、完食完飲完徹をモットーに決行いたしました。
では、次回から順次、地獄を巡って参ります。
【八熱地獄】(八大地獄)について

