2007年07月26日
根有り草の発芽
昨日(25日)は、知り合いのラーメン屋さんが開店する日だったので、
お祝いがてらそのお店「いつ樹」へ。
味について、「鮮魚系」だというのは聞いていました。
これは鰹節や鯖節など、ラーメンによく使われる乾物ではなく、
生魚を使用してダシやタレに用いるやり方です。
かのラーメン王・石神さんが命名したカテゴリーで、
「まだ扱い的に問題がある店が多いので紹介できないが、
これからブレイクの予感を秘めている」と語っています。
(ご自身もそれ系のお店をプロデュースしてましたしね)
店主は「渡なべ」「六坊」から、このたび独立を果たした伊藤さん。
わたしの知り合いも同門ながら「凪」にもいたことのある小林さん。
この若き才能ふたりがタッグを組んで、新店をオープンさせたのです。
ラーメンマニアには開店前からかなりの話題をさらっています。
場所は羽村。うちから1時間弱。
手土産はインパクト重視でスイカにしようかと思ったがやめ、
無難にスパークリングワインを。
店の前には10人弱の列。師匠にあたる渡辺樹庵さんも顔を覗かせている。
…と、列に知った顔が。凪で働いているバンタム君じゃないですか。
わたしのところまで来てくれ、情報を残していってくれました。
クリックで拡大
凪、くるり、きら星などから贈られた花が、ファサードを彩っています。
少し押しての開店時刻、店員さんたちが出てきました。
そこで伊藤さんからお客さんにご挨拶。
「店名通り、この羽村という地に根を張って、大きな樹になれるよう
頑張りたいと思います!」という決意表明。みんなで拍手。
そして入店。店内に漂う香り。これはブリかなんかのアラでしょうね。
しかし券売機の一番上を見ると、「塩らーめん」の文字。
ブリ大根なら醤油、アラ汁なら味噌で味付けて、その生臭さを消すもの。
アラを使い、しかも「塩味」をウリ(券売機の一番上)にするとは。
果たして…
クリックで拡大
こ、これは食べたことのない味だー。
香りと余韻にはハッキリとアラの風味が現れているが、
味そのものからはさほどでもなく、しっかりと美味しい。
塩ダレにどんな工夫がされているのかはサッパリわかりませんが。
手揉みされた麺も、よくスープを乗せてくる。
具も独特。チャーシューは繊維がほぐれるゴロっとした肉の塊。
メンマは炙っているのか表面に焦げ目がついており、
コリコリどころかバリッバリとした食感。
これは味らしい味を感じなかったので、一考の余地ありかな?
ラーメンを食べたのに後味はラーメンぽくないので、
ラーメン経験値の高い人じゃないと違和感を持つかもしれない。
水は給水機よりピッチャーにしてレモン(は当たり前?ライムとか)
でも入れたら目にも爽やかだし、どうかしら…?
麺をその場で揉み込み、ドンブリを温め、スープを小鍋で温め…と、
随所に丁寧な仕事が見られ、そのせいか、やや品出しが遅かったです。
しかし新規開店のときの常套句、
「オペレーションがまだまだだが、今後改善されるだろう」
は感じませんでしたね。オペではなく、この厨房での慣れでしょう。
ともあれ、期待大!のお店です。
さて、すっかりTシャツのことを忘れているような当ブログですが、
「いつ樹」の制服は黒Tシャツ。
胸や裾、袖などに茶色のグラデーションで木(枝)が描いてあります。

実はこれ、黒のTシャツに、1枚1枚ハイターで筆書きし、
「漂白して色を出す」という凝った手法で描かれています。
真白に色が抜けることはなく、それが独特の色味を生み出しているのです。
ハイター染め(抜き)も何度かにわけたようで、うまく濃淡がついていました。
この手法、バンタム君による貴重な情報でした。ありがとう!
おかげで久々にTシャツネタが書けました!(どうなんですかそれは)
このTシャツが体現しているように、
「独自の手法で、手作りで、他にはないものを創作する」
その姿勢がラーメンに貫かれている。
やはり本人の性格、方向性、志というのは、随所に現れてくるのですね。
もちろんどんな店でもそうだ、ということではないですが、
彼らにはそんなクリエイション・スピリッツを感じたのでした。
お祝いがてらそのお店「いつ樹」へ。
味について、「鮮魚系」だというのは聞いていました。
これは鰹節や鯖節など、ラーメンによく使われる乾物ではなく、
生魚を使用してダシやタレに用いるやり方です。
かのラーメン王・石神さんが命名したカテゴリーで、
「まだ扱い的に問題がある店が多いので紹介できないが、
これからブレイクの予感を秘めている」と語っています。
(ご自身もそれ系のお店をプロデュースしてましたしね)
店主は「渡なべ」「六坊」から、このたび独立を果たした伊藤さん。
わたしの知り合いも同門ながら「凪」にもいたことのある小林さん。
この若き才能ふたりがタッグを組んで、新店をオープンさせたのです。
ラーメンマニアには開店前からかなりの話題をさらっています。
場所は羽村。うちから1時間弱。
手土産はインパクト重視でスイカにしようかと思ったがやめ、
無難にスパークリングワインを。
店の前には10人弱の列。師匠にあたる渡辺樹庵さんも顔を覗かせている。
…と、列に知った顔が。凪で働いているバンタム君じゃないですか。
わたしのところまで来てくれ、情報を残していってくれました。
クリックで拡大凪、くるり、きら星などから贈られた花が、ファサードを彩っています。
少し押しての開店時刻、店員さんたちが出てきました。
そこで伊藤さんからお客さんにご挨拶。
「店名通り、この羽村という地に根を張って、大きな樹になれるよう
頑張りたいと思います!」という決意表明。みんなで拍手。
そして入店。店内に漂う香り。これはブリかなんかのアラでしょうね。
しかし券売機の一番上を見ると、「塩らーめん」の文字。
ブリ大根なら醤油、アラ汁なら味噌で味付けて、その生臭さを消すもの。
アラを使い、しかも「塩味」をウリ(券売機の一番上)にするとは。
果たして…
クリックで拡大こ、これは食べたことのない味だー。
香りと余韻にはハッキリとアラの風味が現れているが、
味そのものからはさほどでもなく、しっかりと美味しい。
塩ダレにどんな工夫がされているのかはサッパリわかりませんが。
手揉みされた麺も、よくスープを乗せてくる。
具も独特。チャーシューは繊維がほぐれるゴロっとした肉の塊。
メンマは炙っているのか表面に焦げ目がついており、
コリコリどころかバリッバリとした食感。
これは味らしい味を感じなかったので、一考の余地ありかな?
ラーメンを食べたのに後味はラーメンぽくないので、
ラーメン経験値の高い人じゃないと違和感を持つかもしれない。
水は給水機よりピッチャーにしてレモン(は当たり前?ライムとか)
でも入れたら目にも爽やかだし、どうかしら…?
麺をその場で揉み込み、ドンブリを温め、スープを小鍋で温め…と、
随所に丁寧な仕事が見られ、そのせいか、やや品出しが遅かったです。
しかし新規開店のときの常套句、
「オペレーションがまだまだだが、今後改善されるだろう」
は感じませんでしたね。オペではなく、この厨房での慣れでしょう。
ともあれ、期待大!のお店です。
さて、すっかりTシャツのことを忘れているような当ブログですが、
「いつ樹」の制服は黒Tシャツ。
胸や裾、袖などに茶色のグラデーションで木(枝)が描いてあります。

実はこれ、黒のTシャツに、1枚1枚ハイターで筆書きし、
「漂白して色を出す」という凝った手法で描かれています。
真白に色が抜けることはなく、それが独特の色味を生み出しているのです。
ハイター染め(抜き)も何度かにわけたようで、うまく濃淡がついていました。
この手法、バンタム君による貴重な情報でした。ありがとう!
おかげで久々にTシャツネタが書けました!(どうなんですかそれは)
このTシャツが体現しているように、
「独自の手法で、手作りで、他にはないものを創作する」
その姿勢がラーメンに貫かれている。
やはり本人の性格、方向性、志というのは、随所に現れてくるのですね。
もちろんどんな店でもそうだ、ということではないですが、
彼らにはそんなクリエイション・スピリッツを感じたのでした。

