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青木 健
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青木 健(あおき けん)イラストレーター。 日本初のラーメン専門誌「月刊とらさん」にて漫画を連載中! ラーメンは数ではなく愛がモットー(1週間で29杯が最高)。 ラーメンをテーマにしたTシャツ屋さん【ラ部】を運営中!
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2007年09月08日

美味い&旨い

きよい=「清い」と「浄い」は似てるようで違う。
たとえばここに食器があるとする。ドンブリでもグラスでもいい。
完全消毒された無菌状態であれば絶対に「清い」わけなんだけど、
「元々は汚物入れにしてました」って言われた瞬間「浄く」はなくなる。
実際の綺麗さなんて関係なくなっちゃう。

きたない=「汚い」と「穢い」も同じこと。
「汚い」ものは洗ったり掃除すれば落ちると思けど、
「穢い」ものは一見きれいでも、お祓いしないと落ちない感じ。
なんでだか、美人なヤリマンを連想する。

こわい=「恐い」と「怖い」も違うな。
暴力や権力を振りかざされると「恐い」って思うけど、
嫉妬や恨み、妄信とか、あと幽霊なんかは「怖い」よね。
これは物理面と精神面の違いというか。

「創る」と「作る」、「生きる」と「活きる」とか、他にも色々あるわな。
単に漢字の意味ってことじゃなく、そういう違いのあるものが存在する。

うまい=「美味い」と「旨い」も違うよね。
「美味い(美味しい)」は繊細で舌ができてないと違いがわからない、
「旨い」は誰にでもわかりやすくて直接的、大衆的というかな。
そんなニュアンス。

で、やっぱりラーメンの話なんだけど、
希少で高価な厳選素材をふんだんに使っていれば「美味い」はず。
でもラーメンってずっと「旨い」魅力の食べ物だった。
「『旨い』が一番!」(役所広司風)なんてのは暴言だと思うけど、
「美味い」だけで押し通したお店って、長続きしなかったりして。
脂や味の濃さみたいな「旨さ」も合わせ持っていないとダメな気がする。


こういう、似てるんだけど本質は明らかに違うということほど、
一緒くたな価値観としてまとめられてしまいがちだし、
どちらのニュアンスに生理的比重を置くのかは人によって違う。
そのせいで、人と人の齟齬や誤解が起きてると思う、今日この頃。  続きを読む
Posted by 青木 健 at 04:11Comments(2)TrackBack(1)