プロフィール
青木 健
青木 健foaf.rdf
青木 健(あおき けん)イラストレーター。 日本初のラーメン専門誌「月刊とらさん」にて漫画を連載中! ラーメンは数ではなく愛がモットー(1週間で29杯が最高)。 ラーメンをテーマにしたTシャツ屋さん【ラ部】を運営中!
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2007年09月30日

酒場でDAREDA

わたしがイラストを描かせていただいている、
小野員裕さんの連載『小野カズヒロのうまいもんWEB
がそろそろ一区切りするにあたり、木曜日に打ち上げが催された。

渋谷の隠れ家っぽい洒落た居酒屋。小野さんとは初対面である。
連載前から、小野さんの著書は持っているし、一度お話がしたい人であった。
わたしが着くと、小野さんと担当の編集女性が来られていて、先に乾杯。
アキレス腱断裂中の編集ボス(女性)とナイスなカメラマンがあとで合流。

小野さんはグルメのライターであるが、みんな食べることは好きで、
美味しい店の話、普段の食卓の話、食材についての話、
酒、焼き鳥、カレーに蕎麦に、ノーモア牛肉、ラーメンの話。
やはり食べ物の話題が自然に出てくる。酒も進む。とても楽しい。

1人で仕事しているわたしは、こういう「仕事関係の飲み会」
みたいなものが少ない。「人との会話」同様、常に飢えている。
(この「飢え」がわたしの全てにおいて大事なのだが、それはまた別の話ね)

そろそろ終電という時刻にお開きになったが、帰りが同じ方向の
小野さん・担当編集さんと一緒に、そのまま高田馬場のバーへ。
バーなんだけど座敷があって、カジュアルな雰囲気で。

その座敷で飲んでいたところ、
偶然に、「べんてん」の店主・田中さんと遭遇!
小野さんは以前から田中さんと親しく、そのまま合流となった。
(「べんてん」は小野さんの連載でも高田馬場篇に登場している)
お店での厳しい表情ではなく、一瞬誰だかわからなかったくらい。
わたしは舞い上がっていたのか酔いが廻っていたのか、
それとも田中さんが受け止めてくれそうな雰囲気だったからか、

「べんてんはですね〜〜松下由樹なんですよーー!!!」

と、また人をトワイライトゾ−ンへ誘うようなことを言いまくっていた。
田中さんは笑いながらも少々戸惑っておられるようだった(当たり前)が、
小野さんは「…いや、わかるよ。べんてんが松下由樹って感覚」
と同意してくださった。で、ですよね〜〜!!(調子に乗るな)

ここにも書いたように、
わたしは前日(水曜日)には「べんてん」に行っていたのだ。
若槻千夏からの流れが、こんな風に落ち着くとは。
嬉しくて楽しくて酔って笑って、なんだか不思議な夜だっだ。  
Posted by 青木 健 at 03:35Comments(2)TrackBack(0)

2007年09月27日

口は食べる為だけに非ず

前回、そんな日記を書いたせいか、
今日の打ち合わせ後、気付くと「べんてん」に来ていた。
この店では普段「つけめん」を頼むのだが、今日は滅多に食べない
「ラーメン」を注文。やっぱり死ぬほどウマいな〜、この麺。
(塩や油そばって、裏メニューなんかな?)

さて、話はいきなり戻るのだが、行列に並んでいた時、
わたしの前に大学生らしき若い男3人組がいた。

わたしが入店すると、当然先に店に入ってたんだけど、
なぜか彼らのうち1人が、入口の脇に行って、外に顔を出す。
何をしてるんだか知らないが、何度か行く。
あとから思えば、違法駐車したバイクが気になっていたのかも。
で、彼が初めにその行動をした時、店員さんが、

「そこ、ちゃんと閉めてもらえる?」

って、ちょっとピリっとした声で注意されたのさ。
その脇のところは、店の中から行列の状況を確認するため、
元から全部は閉まらないようになっている。
10〜15センチは常に空いてるわけだ。
だからそこまで言うこともなかったんで、
学生は従いながらも「あア?」みたいな顔をしてた。
わたしもちょっとだけハッとした。

…これだけだと、一方的に店員さんがカンジ悪いみたいでしょ?
でもね。違うのだ。(続きは追記にします)  続きを読む
Posted by 青木 健 at 01:57Comments(5)TrackBack(0)

2007年09月26日

啜れ正直者


今夜放送された「“ぷっ”すま」では「ピッタリ食べまSHOW」。
ゲストはケンドーコバヤシと、チナッティーこと若槻千夏。

第2ラウンドでは、大崎の「六厘舍」のつけ麺を食べて、
つけ汁を100ccだけピッタリ残すというゲーム。
せっかくのスープをそんな扱いって…と、ささくれ立った心持ちになったが
それはまあ横に置いておこう。
初めに麺だけを食べさせた。感動する4人。
美味しい麺はそうやって味見したいよね。蕎麦だって饂飩だってそうするし。
べつにマニア的なことじゃなく、単に食い意地の問題でね。
さて、そんな中、ひとつ問題が。

若槻千夏が、「あたし、つけ麺て初めて〜」と言っていた。
フーンそうなんだあ〜。若い子だとそういう子も多いかもね。
お、ほんとにピッタリ100ccになったぞ。凄いな〜…………

 ……いや、ちょっと待てーーい!!!!

おい若槻千夏っっ!
アナタ確か以前に「べんてん」のつけ麺が好きって言ってなかったか?!

どだだだだ(と、本棚に走る)
2006年度版じゃないか、じゃあ2005はどうだ…ペラペラ………あった!!

「最新!最強!究極のラーメン2005」
この中の「ズバリ私の“この1杯”」というコーナー。
女性タレント6人の中で、若槻千夏は確かにべんてんを薦めている!

「中でもオススメは高田馬場にある『べんてん』のつけめんとラーメンです」

と、しっかり書いてあるじゃないかー!!
なのに今回が初めてって!?
嘘なの? 嘘だったの? ボクらラーメン好きを弄んだのっ!?
それともアナタにとって「べんてん」のつけ麺は2年で忘れる程度のモノ?!

他の女性タレントは、天下一品やむつみ屋、九十九に味噌一など、
いかにもタレントが薦めそうなラインナップの中、
「若槻千夏、きさん、わかっちょる!!」と嬉しくなったものだった。
美味しいラーメンのためなら「30〜40分は平気で待ちますよ!」とも
書いてあるのだから。
「縁起のよいお店ののれんはいつもボロボロで気になりますね〜(笑)」
「あの味に会えるなら、なんて思うとつい並んじゃいます」
とまで書いてあるんだからさ。


ま…わたしも子供じゃないかんね。
穿った見方をすれば、その記事によってわたしみたいな者は
若槻千夏を好意的に見たのだから、一般の情報誌ではなくラーメン本に
わざわざ載せるという意味において、最も効果的だったということだが……。

綺麗に覆ったメッキなら、簡単に剥がさないで欲しかったな。
ラーメン好きのハート的には、なんだか悲しいよ…。  
Posted by 青木 健 at 03:27Comments(4)TrackBack(0)

2007年09月25日

♪ドドソソララソ

今日は、ラーメン凪にてワンナイト・イベント。
その名も……

「ぶっきら星」!

萬幻豚という貴重な銘柄豚を使ったコースメニューと、
「きら星」の店主・星野能宏さんが凪にて作った
オリジナルラーメン「ぶっきら星」wを提供。
はじめにクイズ大会があり、それから食事が始まりました。

まずはレンゲにたっぷり盛られた豚のレバーパテ。
そして厚切りのチャーシュー&ウインナー、
ロースのパイ包み焼き
(あれ? これオレ食べたっけ?…て、チャーシューのことか??)、
香ばしい豚の煮込み(豚骨スープ、赤ワインなどで煮込んだそう)。
昆布の佃煮ときんぴらごぼう。

どれも大皿で出て来て(佃煮ときんぴらは小鉢)、みんなで小分けする形
だったんだけど、これはできれば各自に提供した方がベスト。でなければ、
あらかじめ小皿を多めにテーブルに積んでおけば良かったかも。
他の方のログを拝見すると、実は2種類の肉があったようだけど、
我々のテーブルでは「同じでしょ、2枚ずつってことで」って感じのアバウトさだった…。

ま、とにかく乾杯。どれもこれも美味しくて、酒が進んでしまう。
結局生ビール2杯飲み、40分ほど経ったところで「ぶっきら星」登場。

クリックで拡大

きら星のラーメンをベースに、カツオ餡は濃度薄めで別皿提供。
……って、味の解説はしませんよ。
信用に足る、他のブログを検索してねッ!

でね、写真を見て欲しいんだけど、「ぶっきら星」ラーメンだっただけに、
海苔、チャーシュー、玉葱に、星形の細工が施してあるのよ☆
特に気に入ったのが玉葱。だって形が崩れないでしょ。
しかも、1個だけのオマケだと思ったら、後から後から
ジャンジャン出てくる。たぶん15個くらい入ってたよ〜☆☆☆☆☆
写真では確認しづらいけど、8個の☆玉葱を並べてみました。
面白くて美味しい一杯でした。

クリックで拡大

最後はなんと豚の皮を使ったデザートが!
フツーのパイ生地だったら、そーとー美味しかっただろうな、
とだけ書いておきます。冷たいデザートが欲しかったよ…。


ところで話は違う方向性になるんだけど、
みんな、チャーシューが出る頃にはパテを食べ終わっていたのね。
コースなんだからそれが正しいんだと思うけど。
そんな中、わたしだけがパテを最後まで残していた。
嫌いなんじゃなくて、大好きなのよ。
途中、レンゲも回収されたけど、わたしは小皿に移し替えて
なおも食べ続ける。なんていじこいんでしょう。
最終的には、全メニュ−の切れ端が乗った、素敵な小皿が完成☆

クリックで拡大
(↑これはいろいろ食べる前の状態ね)

神田にあるあんこう鍋の老舗「いせ源」で、あん肝が出て来た時、
小さなそれを箸で6つに割って同席者に笑われたことがあるが、
味の濃いものをチマチマなめながら、酒をチビチビやるのが
最高なわけですよ。そうでなくてなんの酒飲みかと!

あれだけの肴が揃っていたんだから、その気になれば
少なくともあと生ビール2杯、焼酎3杯は楽にいけましたね。
いや、今回のメニューだったら、渋くて重い、フルボディの
カベルネの赤が良かったかも。1本余裕で飲んじゃったと思うわ。

なにっ? セコい?
違うってば!
正しい酒飲みなんだってば!!  
Posted by 青木 健 at 01:35Comments(2)TrackBack(1)

2007年09月22日

長さは勝り

先ほど、あるラーメン店(つけめん店)店長さんのブログを初めて読む。

ブログの感想に「よくあんな長い文章書くよね」と言われたとかで、
それについての説明があった。
「長い短い」より、文章の「質」について書かれていたが、なかなか面白い。

しかしだ。
確かにこの方の文章もそこそこ長いが、実際はかなり行間とってあるし、
平均してもわたしの半分〜2/3くらいしかない。
ものによっては、わたしの方が5倍くらいある。

そういや人気ブログでも、写真があって「今日は○○です!」
だけだったりするよなあ…。


オレ、長過ぎか? 長過ぎなのか?


いや、先述の店長さんの比喩を借用させてもらえば、
「毎日飲む『味噌汁』という日記」ではなく、
「わざわざ仕込んだ『ラーメン』という文章」くらいの気持ちで
書いているわけで…だからこそ……ああまた長くなりそうだ…
たまにはこれくらいで終わろうか…。
おやすみなさい。

あっ、タイトルは某若手女優の名前のダジャレです。
この女優さんをラーメンに喩えるとねえ〜…(もう寝ろ!!)  
Posted by 青木 健 at 00:58Comments(2)TrackBack(0)

2007年09月19日

其の席は移りにけりな

西大島の「蘭丸」。森蘭丸の末裔が経営するこのお店、
ほんと〜に偶然なんですが、わたしがデザインした森蘭丸Tシャツ
着てきちゃいました。
お店のTシャツは霜降りグレーとネイビー。白プリントのロゴ。



ありきたりなネイビーよりも、コントラストの弱いグレー&白の
組み合わせの方がいい。色的に、メイン商品の塩そばを想起させる。

で、久々にその「特製塩そば」を。
具のクラゲがモヤシに変わったか…ちょっと寂しい。
でも、舌の側面に染み込んでくる感じ、相変わらずすごいね。
門前仲町店で食べた時は「?」と思った麺も、今回はとてもグー。

ちょうど昼時だったので混んできて、5人の若者が入ってきた。
わたしの隣カウンターは4席しか空いてない。
でも食券を買い終わった1人が、そこに座ってしまった。
(携帯見てないで、席くらい数えなさいってば…)

「席、座りきれないですか?」と声をかけて、ひとつずれる。
「あっ、そ、そうですね。スンマセン…」と若者。
厨房からも「ありがとうございます」の声。
(あれっ、文章にするとなんだかオレ、イヤミっぽくない?)

「蒙古タンメン中本」の新宿店みたいに、
「1名のお客様をお先ご案内してよろしいですかー?」
って、テキパキお願いするお店もあるけど、
店員さんも、よく見えてなかったり、言い出しにくい場合もあるよね。

今はなき、川越の「ガンジャ」(頑者じゃなく)で、
列の前に2人連れが2組並んでたんだけど、ひとつ席が空いたらしく、
どちらの方たちも、「お先にどうぞ」と言ってくれた。
当然わたしが先に食べ終わったので、
彼らに「先ほどはありがとうございました」とお礼を言って出た。
駅から30分くらい歩く店だったけど、気分よく夜道を帰ったっけな〜。

「目白丸長」みたいに、開店直後は「並び順」でも「入った順」でもなく
「オーダー順」ていう凄い文化(?)が根付いてる場合は仕方ないけど、
傘を傘立てに入れてる間に、席を先に取られちゃったり、
こちらが先に頼んだ同じオーダーを店員が違う客に出しやがったり、
さらに受け取った客が申告しないで食いやがってるぞコノヤロー!とか、
そういうイヤな思いもするけど、お店では居心地よくいたいもんです。
自分に対しても、他人に対しても。


「支那そば屋 蘭丸」(もうちょい南かも?)
  
Posted by 青木 健 at 14:58Comments(4)TrackBack(0)

2007年09月13日

Dramaticラーメン

昨日は珍しく、外回りまくり、人と会いまくり。
午前中から築地で打ち合わせ。
11時前には終了。今からなら、どこへでも行けるぞ。
思案していると、社長さんがあるラーメン屋をオススメしてくれた。

あ、その店知ってる!


ここで少し話が飛びますが、
わたしは食べ歩きを初めてからというもの、折にふれ“特集”をしてきました。
それは進化を辿るための“老舗特集”(10軒)であったり、
違いを見極めるための“味噌特集”(23軒)であったり
魅力を探るための“つけ麺特集”(47杯/1ヶ月)であったりした。

しかし、基本を終えたわたしは、ありきたりなテーマに飽きてしまった。
どこか、まだ知らない店を知りたい。
話題の店か? 新しい店か? 違う。そんな切り口はつまらない。
この情報氾濫の時代、ネット検索すればすぐに出てくる。
手軽だが冒険がない。わたしはまるでのび太のような気持ちで悩んでいた。
挙げ句に見つけたテーマのひとつが、

「ドラマティック・ラーメン」

早い話が、ドラマのロケ地になったラーメン屋さんである。
普通のラーメン店巡りとは違い、簡単には見つからなかった。
まずネット、それから本、電話、テレビ録画、様々な手段を尽くして調べた。
わたしは時にキムタクになり、ヒガシになり、ナナコになり、ヒロスエになり、
アリサになり、フカッチャンになって食べた。マニアらしき客などまずいない。

冒頭の、オススメされた店というのは、ドラマ「ロングバケーション」で、
南(山口智子)とモモちゃん(稲森いずみ)がよく通う店として登場する。
新富町にある「中華そば 萬金」。
5年ぶりの来訪であった。
古めかしい店構え。赤いノレンにも中華そばと書いてあるが、
ハムエッグやアジフライの定食などもある。
ちょうど開店直後で、客はいなかった。老夫婦も健在。
息子夫婦?の女性が、包丁でリズムよく刻んでいるキャベツの香りが
鼻に飛んでくる。映画「タンポポ」の1シーンを思い出す。
「あれだろ、キャベツなんか機械で切ってんだろ」「愛情がねえんだよ」

スープを一口啜って、思わずため息。格別うまいからではない。
鶏ガラ、野菜、チャーシューの煮汁、化学調味料といったキーワードが
出てくるような、懐かしい味だ。麺も柔らかい。
ナルトon海苔というのはここと勝丸くらいか。

超刺激的なラーメンに冠される「ときどきたまらなく食べたくなって…」
という言葉、わたしはこういうラーメンにも同じように吸引される。
新しい・古い、複雑・単純、うまい・まずい、高い・安い、面白い・優しい
どちらも存在することが、ラーメンにとって幸せなのだ。


余談:
萬福〜共楽の前を通って銀座へ。新しい店もあるが、老舗もまだ健在である。
歩きながら共楽の中をひょいと覗き込む。
ほぼ満席。そして女性店員さんと目が合った瞬間、ニッコリと微笑まれた。
時間にして1秒もないくらいの間に。
次の目的地がラーメン屋さんでなかったら、きっと入っていただろう。
「客商売ではなく、お客様商売」という言葉が浮かんだ。  
Posted by 青木 健 at 22:35Comments(2)TrackBack(1)

2007年09月11日

アフターアルコール

「酒の後のシメのラーメン」が嫌いな人、あまりいないよね。
でもわたしは、あんまりしない。正確にいうと「したくない」。

どうして酒後にラーメンを欲するかっていうと、
1.利尿作用によって排出された「塩分・水分補給」
2.肝臓が酒を分解する際に血糖値が下がるので(脳は体内全体の血糖値が
  下がったと勘違いする)、それを上げるための「炭水化物補給」
…などが主な理由。
腹がすいてるかどうかは関係ないんだよね。
そういう生理現象でラーメンを食べたくない。
ヘタすりゃ食べた記憶がないんだから。

何度も言うけど、「ラーメンは店主の娘」。
だから腹が減ってるときに、自分の意志で食べに行きたいわけなのね。
それだって食欲っていう生理現象かもしれないけど、
「酒のあとにラーメンを食べる」をわたしの言葉で言い換えるなら、
「浮気した後で、本命の彼女に会いにいく」みたいなもんなのよ。

でも例外がある。豚骨です。
これはねえ、思いっきり誘ってくるでしょ〜。

「ラーメン・アクトレス」に「御天」は杉本彩だって書いたけど、
酒のあとだろうが腹一杯だろうが、
「ア〜ラ、それでもいいのよ〜ん」って色目を使ってくるんだな。
阿佐ヶ谷で飲んだ帰り道に、豚骨醤油の「大慶」の前を通ったりしても
やっぱり引きずり込まれてしまう。
これに慣らされると、その店でまず飲んでからラーメンということにもなる。

深夜でも待っててくれるし、コラーゲンたっぷりだし、色白だし、
芯が通ってるし、そのうえやたら匂い立って、誘い上手ときた。
まったく豚骨娘の色気にはかなわん。

だがしかし、今夜はラーメンのあとに、酒だ。  
Posted by 青木 健 at 16:32Comments(2)TrackBack(0)

2007年09月10日

ホネホネ694円


妹の息子、つまり甥っ子に会いに行き、
帰りは都営大江戸線だったので、東新宿で一旦下車。
あっ、ここは………
韓国市場じゃないか。思わず衝動買い。

豚背骨1.6キロ、モミジ(鶏の脚)600g、ニンニク小袋、モヤシ。
しめて694円。ガラ関係は冷凍だけど安い。

うーん、なに作ろう…。つけ麺かな。つけ麺。
背ガラを半濁くらいにして、モミジを濃いめに別にとって、
2年前から漬けてある魚介醤油ダレを使っちゃおうか!!
いつもは大山地鶏の丸鶏がメインだから、豚骨は初めて。
知識がないから、てきとーにね。
この、てきとーってのが結構楽しくて。失敗してもね。

なに? 忙しくないんかと?
いやー忙しい時ほどこういうことしたくなるんだよね。
さーて、いつやろうかな〜。  
Posted by 青木 健 at 00:30Comments(2)TrackBack(0)

2007年09月09日

麺とスープと男と女


ラ女論・前口上2」で説明したように、
ラーメンは店主の娘、つまり女性であるわけです。
そこから考えるとね、
ラーメンを食うときは、女も男になってないとダメなんです。


ほら、いかにも女の子っぽい女の子の3人組とかって、
全員のメニューが揃うの待ってたり、長々と話しながら食べるじゃない?
あの態度は「女を放ったらかしにしてる」ようなものです。
ラーメンも女も、放っといたらすぐ伸びてマズくなる。

これはどういうことかと言うと、
ラーメンを美味しそうに食べる女の子は、そのとき男になってるわけです。
口数も少なく、女性と…もといラーメンと1対1で向き合える。
つまりラーメンを美味しそうに食べる女性は、男心を理解しているのですね。
ラーメンを食べるときだけじゃなく普段からそのスタンスでいると、
女じゃなく親友にされてしまう怖れありですが。

また上に示したような女の子っぽい女の子って、「ラーメンがいい」じゃなく
「ラーメン『で』いいです〜」って、まったく無邪気に言ったりするでしょ。
男が、笑いながら心ではガン醒めしてるのなんか見抜けないんだよね。


反対に男が、麺を食べる時やたらにレンゲを使っていたり、
ゆ〜っくり食べているなんてのは、女の扱いをわかっていないということです。
優しく接したって、もったいつけて口説いたって、
結果的にはいいことないですから。実際の話。
汁を飛ばして食うくらいでちょうどいい。
えっ? ラーメンの話ですよラーメンの。

雑誌を読みながら食べるなんて、倦怠期の夫婦っぽいし、
連食するためにたっぷり残すなんて「遊びだったのっ!」って言いたいし、
最後まで飲み干すのは一途な感じだよね。
ま、女によって扱いを変えられるのが、男の器量というもんだ。

彼(彼女)とラーメンを食べに行ったら、気をつけてみるといいです。
そこに真実が見えて…こなくても知りません。  
Posted by 青木 健 at 11:34Comments(0)TrackBack(0)

2007年09月08日

美味い&旨い

きよい=「清い」と「浄い」は似てるようで違う。
たとえばここに食器があるとする。ドンブリでもグラスでもいい。
完全消毒された無菌状態であれば絶対に「清い」わけなんだけど、
「元々は汚物入れにしてました」って言われた瞬間「浄く」はなくなる。
実際の綺麗さなんて関係なくなっちゃう。

きたない=「汚い」と「穢い」も同じこと。
「汚い」ものは洗ったり掃除すれば落ちると思けど、
「穢い」ものは一見きれいでも、お祓いしないと落ちない感じ。
なんでだか、美人なヤリマンを連想する。

こわい=「恐い」と「怖い」も違うな。
暴力や権力を振りかざされると「恐い」って思うけど、
嫉妬や恨み、妄信とか、あと幽霊なんかは「怖い」よね。
これは物理面と精神面の違いというか。

「創る」と「作る」、「生きる」と「活きる」とか、他にも色々あるわな。
単に漢字の意味ってことじゃなく、そういう違いのあるものが存在する。

うまい=「美味い」と「旨い」も違うよね。
「美味い(美味しい)」は繊細で舌ができてないと違いがわからない、
「旨い」は誰にでもわかりやすくて直接的、大衆的というかな。
そんなニュアンス。

で、やっぱりラーメンの話なんだけど、
希少で高価な厳選素材をふんだんに使っていれば「美味い」はず。
でもラーメンってずっと「旨い」魅力の食べ物だった。
「『旨い』が一番!」(役所広司風)なんてのは暴言だと思うけど、
「美味い」だけで押し通したお店って、長続きしなかったりして。
脂や味の濃さみたいな「旨さ」も合わせ持っていないとダメな気がする。


こういう、似てるんだけど本質は明らかに違うということほど、
一緒くたな価値観としてまとめられてしまいがちだし、
どちらのニュアンスに生理的比重を置くのかは人によって違う。
そのせいで、人と人の齟齬や誤解が起きてると思う、今日この頃。  続きを読む
Posted by 青木 健 at 04:11Comments(2)TrackBack(1)

2007年09月06日

洗い箸タスカル


今日の昼は、凪の生田さんと打ち合わせ後に「麺屋 武蔵」へ。
平日ということで、普通に満席くらい。
席につき、取り出したるはMY箸。

いただきまー(中略)さまでした。

食べ終えて満足していると……
「お客様、よろしかったら、洗いましょうか」
と店員さん。
おお〜!!
箸、洗ってもらうの初めて〜!!!

混み具合とかによって、毎度ってわけには
いかないかもしれないけど、嬉しいなあ。

よく、環境のためにMY箸なんていうと、
「じゃあそれを洗う水や洗剤はどうなわけ?」って言われるけど、
これからおそらく何年か分、何千本もの割り箸に比べりゃ、
それくらい余裕でしょうと思うんだけどね〜?  
Posted by 青木 健 at 20:08Comments(0)TrackBack(0)

2007年09月05日

カリスマとわたし

色々、書きたいことはたまっているんですが、
今日のことはまず1番に書いておきたい。


わたし、「ラーメンTシャツ」を作って売ろうとしておりまして。
今は準備に追われております。
その関係で、今日はあるお店にお願いをしに行きました。
台風の接近でひどい雨でしたが、予定の13時頃には雨もやみ、出発。

その店は、過剰すぎるスタイルのため、拒否反応を示す人もいるかわり、
数多くの中毒者からは、崇拝にも似た圧倒的支持を得るカリスマ店。
わたしも好きで、ときどき猛烈に食べたくなります。
また取材拒否を貫く店としても有名。
雑誌やテレビの取材、カップ麺の営業マンは0.26秒で断られるという。
まぎれもなく「ラーメン界・生ける伝説」の1人です。


そんなオヤジさんにお願いをするのは勇気が要りました。
無茶は百も承知です。
まずは一杯いただいてからだ、と20人ほどの行列に並ぶ。
3〜40分並んで、わたしの番。ウーロン茶を買って入ります。
ちょうどオヤジさんの真ん前の席。砂かぶりならぬ、湯かぶりの席です。
実際、湯がかかりました(笑)
指のテーピングも痛々しいオヤジさん。湯の中の麺は重いことでしょう。
スープの1滴は血の1滴、ニンニクのひとかけらも残さずに啜りきります。

わたしのドンブリの底が見えて来た頃、今日の営業は終了。
食べ終えると同時に、最終ロットのトッピングも終わった。
まさにこれ、わたしが望んでいたジャストのタイミング!
表に出ると残りのウーロン茶を一気飲み。缶をゴミ箱に捨て、裏へまわりました。


仕事を終えたオヤジさんがいるはずです。
汗だくでしたが、かまいません。
口はニンニク臭でしたが、しょうがありません。

「あのー、オヤジさん…」
「おうっ!」
「どうもごちそうさまでした」
まずは名乗り、取材などではない旨を告げ、
持参したTシャツを差出しました。
「これ着ていただけないかなあと思いまして…」
オヤジさんは話の途中からすでに満面の笑みで、
Tシャツを出すと、慌ただしく袋から出して広げられ、
大きな声で笑ってくれたではないですか。
「こりゃー暑いから、10月だな!」
そのまま走るように厨房へ取って返し、
「おい見ろ、これ着て仕事しろってよお〜!」
と笑っています(いや、仕事しろまでは言ってないんですが……)。
もう1着、サイズ違いも差し上げましたが、
わざわざ紙袋は返してくれました。

「実はこれ、売りたいなあと思っているんですが…」
「おうおういいよ、好きにやんなよ」
「オヤジさんの許可をもらわないことにはと…」
「いいよいいよ、勝手にやっていいからさ」
「ありがとうございます!」
「10月になったら着るからな!」

あー嬉しかった。
了解してくれたことはもちろんなんだけど、
それ以上に、話している時すでに嬉しかった。
答えじゃなく、その反応すべてが。

しばらく歩いて気付いた。緊張してて、名刺を渡していない。
慌てて戻り、汗を拭っているオヤジさんに改めて挨拶。
名刺の裏のバカな文を見ても、ゲラゲラと笑ってくれる。
「おーい、イラストやってんだってよー」
また厨房に報告に行くオヤジさん。

あーもーほんとに嬉しかった。
その心の広さと人間味に、改めて感服した次第。
そして、オヤジさんのこの笑顔を見て、
このTシャツがファンの方々に喜んでもらえることを確信しました。
完成、発売の暁には、ここでまたお知らせします。

その店の名は、


ラーメン二郎 三田本店。  
Posted by 青木 健 at 18:34Comments(12)TrackBack(2)

2007年09月03日

ラーメンは寄席


明日の締切に向けて頑張っていたが、疲れたのでちょっと休憩。

何の気なしにテレビをつけたらTVKの「浅草お茶の間寄席」。
古今亭寿輔という落語家さん。輝く黄色の着物を見て、
チャンネルを変えようか…というところで題目が出た。

「ラーメン屋」

あらら、こりゃ変えられませんよということで一席拝聴。
ラーメン屋、というのだから現代落語というのか創作落語というのか、
とにかく古典じゃない。
でも狙ったものに感じさせなかったのは、噺家さんの熟達さなのかな。

子のいない年老いたラーメン屋夫婦と、その店にやってきた若い客。

とすればもう話の筋は提示してあるも同然なんだけど、
オチへ向かうための、年寄りならではの知恵の豊かさが、
ひとつひとつ、しみてくるのね。
ラーメン屋さん(を営む人)は、こうあって欲しいというような
人情をかきたてるお話でした。

さて、仕事を再開しますかな。  
Posted by 青木 健 at 16:50Comments(3)TrackBack(0)

2007年09月03日

我が名はサイクラー

先日の日記の内容が2つにわかれていたので、
前半部を「ペースメイキング」として残し、後半をこちらに。

ラジオの中で言ったことの自己フォローをひとつ。

ラーメン好きは、同じ店に通いつめる【リピーター】と
たくさんの店や味を虱潰しに回る【コレクター】とに大別されます。
同じ100杯でも、1軒で食べてる人もいれば100軒の人もいる。

わたしは杯数の割にはあちこちで食べている方で、
1年のうちに3回以上行く店というのはあまりありません。
だからリピーターとは呼べないですよね。
ではコレクターかというと、あんまり新店を狙ってないし、
新作や限定を追いかけもしないので、さほどコレクト意識もない。
味の記憶が薄れてきた頃、また行く。
気持ちとしては1年かけて【100〜200軒をリピートしている】のです。
そこに少しずつ新店・未食店が加わり、いくつかの店がこぼれていく。

つまりわたしは【リピーター】でも【コレクター】でもない。
しかたがないので自分で命名することにしました。
「間を空けてまた通う」という意味の名前はないか。

【インターバル:interval】なんて、長ったらしいし、
【スパン:span】は、間(span)を空けるという意味でいいと
 思ったんですが、「spanner」って「スパナ」のことだし、
 「妨害する人」みたいな意味もあるそうなのでヤメ。
しかし、おあつらえ向きな言葉がありました。


 【サイクル】cycle(周期、循環、一巡、反復、回帰)


ちょうどいい。意味的にもわたしのラーメンライフにぴったり。
わたしは、ラーメン・サイクラーです!

今後、同じことを言う人が出て来ても、元祖はわたしですからね!!
と鼻息を荒くしたのも束の間、
…「自転車でラーメン屋をまわる人?」って言われそうな気が……。  
Posted by 青木 健 at 09:54Comments(6)TrackBack(0)

2007年09月02日

風風して食べましょう

イタリア大使館の表記は、イタリアではなく「イタリヤ」なんですってよ。


○代目ラーメン王さんのブログで、残りスープへのご飯投入を、
「本来、雑炊とは火を加える過程が必須ですから、正しくは雑炊風かな?」
と書かれていました。

わたしも8/24の「知らぬが神」には、わかりやすいように
あえて「雑炊風」と書いたけど、これでも正しくは違うのです。

本来、雑炊とは「洗ったご飯を使う」ものですから、
雑炊風と呼べるのは「らーめん有明」くらい。
洗っていないご飯を投入し、かつ火を加えていないものを言い表すなら、
正しくは「おじや風」です。


思えばわたしの父も、
「モノを知らねえやつが、『一発締め』のことを『一本締め』とぬかしやがる」
と、1回手を打つことの正式名称を、何万回も説明してくれます。

わたしもこれからは心を入れ替え、
「雑炊風じゃなくおじや風」普及の草の根活動に勤しむことにします。  
Posted by 青木 健 at 17:14Comments(0)TrackBack(0)

2007年09月02日

ペースメイキング

いまパン1で投資関係のイラストを描いていたら、
向かいのマンションのヤングマンと目が合ったので、ジーンズを穿きました。


「ペース」というものがあります。リズムと言ってもいい。
わたしがラーメンを食べるにあたり「1週間に1杯以上」という
最低ラインを決めています。それはルールかと? 逆です。
3日食べないとラーメンの夢を見るので、週に2、3杯は食べますが、
本当は毎日でも食べたい。
しかし勤め人でない人間がそれをやると、生活に支障をきたします。

「あれは装甲板ではないの。本来の力を抑えるための拘束具なのよ」

稀に「1日5杯」というセミプロじみたこともしますが、無理はしません。
欲求を義務感が越えたら、それがリミットです。

しかし最近のマニアは、もはや常人の域を踏み外しており、
1日に9杯、10杯の記録を持つ超人も少なくありません。
満腹中枢を凌駕する、ランナーならぬ「ラーメナーズ・ハイ」状態、
スピードならぬ「ラーメンの向こう側」を知るような、孤高の世界。
わたしなどは全然ユルユルです。
(でもわたしはスープまで飲み干しますけどね)

意識して食べ歩く前から、有名店にはフツーに通っていましたが、
記録をつけてからは1000杯食べるまで5年以上もかかったので、
人によっては「ハァ?それのどこが“ラーメン好き”なの?」と
言われることでしょう。一般的には充分、奇特な人の烙印を押されますが。

わたしの考える目安では、年に100杯程度は普通のラーメン好き、
300杯でその筋の人になり、500杯で尊敬を集めるに至る。
700を越えると崇められ、1000杯食べると神に近づきます。
1200杯を越えたら…天使になりかねません。医者に直行してください(実在します)。

一説には、神奈川県にある有名店の店主が、店を開く以前、
年に1400杯以上食べていたと言われていますが、
彼はきっと空を飛んだり、魔法とか使えるに違いありません。


(長かったので、以下を削除して、別エントリーにします)  
Posted by 青木 健 at 13:24Comments(4)TrackBack(0)

2007年09月01日

三重苦

とらさんラジオのテキストリンクから、
ここへ来てくれた人もいるかと思います。

このブログって、ラーメンブログとしては極端に異質です。
ラーメンブログと認めてもらえないかもしれない。
その理由が、このブログの裏コンセプトでもある

「味なし、星なし、写真なし」です。

味の詳しい解説も、星や点数による評価も、ラーメンの写真もなし。
例外もありますが、たぶん将来にわたって、積極的にはやらないです。
“仕事”として依頼されれば別ですが。
だって、他に信頼できるブログをやっている方が大勢いるし、
そんなに舌に自信もないし、なにより続ける自信がないから。


実はこの話、「とらさんラジオ」でするつもりだったんですよね。
大崎さんからブログの話題を振られたら、

「ラーメンブログ界のヘレンケラーと呼ばれてます」

って、黒い笑いを演出しようと画策してたんですが、
スッカリ忘れちゃいました。

「『店データもなし』を合わせると四重苦です」

とまで考えてたんですけどね。
そういうの、狙ってると意外とダメですね。
以上、わたしの姑息な一面でした。  
Posted by 青木 健 at 01:37Comments(0)TrackBack(1)