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青木 健
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青木 健(あおき けん)イラストレーター。 日本初のラーメン専門誌「月刊とらさん」にて漫画を連載中! ラーメンは数ではなく愛がモットー(1週間で29杯が最高)。 ラーメンをテーマにしたTシャツ屋さん【ラ部】を運営中!
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2007年11月25日

ソノヒダケ

今回は、限定メニューについてです。

通常メニューではなく、期間限定、数量限定、季節限定、店舗限定などで
提供されるイレギュラーなメニュー。
魅惑的なワードなので、引き寄せられてしまう人も多いでしょう。
そればかり食べ歩いていても、かなりの数に上るでしょうね。


ラーメン・コレクターの方々は、様々な味を求めて食べ歩くので、
そういった限定メニューも、もちろん食破を目指していると思います。
ラーメン・リピーターの方は決まった店に通いつめるわけですが、
普段と違う限定メニューは、馴染んだオーダーに変化をつけられるし、
失敗だと思ってもすぐまた次の機会に、普段のものを食べればいい。
(同じメニューしか食べないストイックなハードリピーターも存在しますが)


ラーメン・サイクラーであるわたしは、限定メニューは滅多に食べません。

最大の理由は「また食べたいと思っても食べられないから」です。
ある期間をあけて定期的に訪れるサイクラーというのは、
「ああ〜これこれ! この味だよね〜!」という喜びを求めるわけですね。
記憶が薄くなった頃に、再び味を舌と脳に刻みに行く。
限定だとそれができない。「麺屋 武蔵」などは「二度と同じ限定は出さない」
と謳ってますし、尚更です。
同じ店に間を空けずに行くことになってしまった場合などには手を出します。

「常に新しいのがラーメンの魅力」というご意見もあろうかと
思いますが、いつも「あ〜これこれ」と感じて楽しめるということは、
基本の味を守りながらも、見えない改善を加えている証拠ですしね。

そんなわけで「多賀野」へ行っても「中華そば」ばかり食べてしまう。
(多賀野は限定以外のレギュラーメニューも評判が高いというのに…)


また限定の中には、アレンジしたに過ぎないモノもあります。
基本のスープや麺は同じで、具やタレをいじってるだけとか。
ま、最近の限定はそんな安直なメニューはあまりなく、
技量の披露ともいえるような独創性溢れるメニューばかりですが、
楽曲のヴァージョン違いみたいで、そうそうオリジナルを抜きん出ない。


そんな中、わたしが今まで一番心に残っている限定麺は、
本八幡にある「菜」の2004年12月の限定、

牡蠣味噌 菜流 鶏肉と柿の肉団子入り、南瓜風味のマスカルポーネ添え

です。
ネギもチャーシューもメンマもない。ラーメンを食べている感覚はなく、
どこにもない麺料理でした。そして、とてつもなく美味しかったんです。

マイナス面は灰色っぽいスープの色が美味しそうに見えないことくらいで、
850円という価格を遥かに凌ぐ完成度。
気分としては1200円くらい払ってもいい。
味噌に頼るような味ではなく、洗練されていながら迫力がありました。
明確なダブルテイストとしてはかなり先駆けでしたし、
かといってそんなギミックも必要ないくらい、スープに説得力があった。
似たようなメニューを、限定といえど他店で味わったことがありません。
あれはまた食べたいな(←サイクラーだから)。

ところで、名前が長いですね。
でも「菜」の限定メニューの名前はこんなもんじゃないんです。
一例を追記にしておきますので、良かったら見てみてください。  続きを読む
Posted by 青木 健 at 14:00Comments(2)TrackBack(0)