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青木 健
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青木 健(あおき けん)イラストレーター。 日本初のラーメン専門誌「月刊とらさん」にて漫画を連載中! ラーメンは数ではなく愛がモットー(1週間で29杯が最高)。 ラーメンをテーマにしたTシャツ屋さん【ラ部】を運営中!
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2007年12月17日

WHOが2だって?


前回、「普通に美味しい」という言い方はどうかと思うと書いたが、
実際この言い方にかなりの嫌悪感を抱く向きも多い。
でも結構見るんだな、いろんなブログで。
かく言うわたしには、かつてこんな失敗談があるのだ。

あまり料理をしない彼女が作ってくれたカレーライスを食べ、
「普通に美味しいよ」
と言ったことを、いまだに詰られる。
ごくごく一般的なカレーライスの作り方だったが、
野菜が生煮えとか、ルゥがダマだったりとか
逆にスパイスばかり入れて薬臭いようなのでもなく、
文字通り“普通に美味しい”カレーライスだったのだが、
彼女はそんな評価は望んでいない。

そう、まず第1に、「普通に美味しい」という言い方は
「感想」というより「評価」なのだね。
なぜなら、普通というランクをつけてしまっているから。

男性諸君にはわかりにくいかもしれないが、女心という立場でみると、
「なに評価してんだよバカ男が!」である。
どうも男というのは視野が狭い。事実にばかり捕われがちだ。


これをキッカケに考えるようになったのだが、
女心がどうこう以前に、そもそもこの言葉は妙に威丈高である。

「普通」とは相対的な言葉であり、本来は基準点などないに等しい。
「凡庸、一般的、平凡。適当、平均、大多数」などと同様に使われる。
だから「普通だ」といえば、「可もなく不可もなく」ということになり、
「どうでもいい」とも取れる。

「普通に美味しい」を言い換えれば「中の上クラス」。
つまり、「普通に美味しい」という評価を下すということは、

「ぼくは普通じゃないもの(上クラス)を知っているけどね」
もしくは
「よっぽどのモノが出てくると思いきや、割とマトモじゃん」

というニュアンスが如実に匂う。
一見褒めているようで、受け手には褒められた感じがまったくない。
確実に上から目線だから。
「普通に美味しい」を毛嫌いする人は、それを嗅ぎ取るんだろう。

先ほどのカレーの例であれば、
「ぼくは普通じゃないのも作れるけど、これは普通だね」
「な〜んだ、もっとヒドいの食わされるかと思った」
と言わんばかり。

これがたとえば、日本ではあまり馴染みのない国の料理だとか、
希少な食材、セオリーにない組み合わせ、前例のない調理法など、
味の想像がつかないような料理であれば、
「普通に美味しい」も言葉として機能する。
もともとは、そこから発生した言い回しだったのでしょうし。

もしくは、料理人や料理研究家、料理学校の講師などが
一般人の料理に対して下すのならば反発も少ないでしょう。

「絶品だ!」も「クソマズい!」も極めて個人的な意見。
定義のしようもない「普通」も大義的には同じこと。
個人的判断を一般論的にすり替えてちゃってるのね。
これは“下から目線”を持っていないとなかなか気付かないかも。


…書くことといえばこんなことばっかり。
ラーメン食べたいわ。  
Posted by 青木 健 at 18:50Comments(2)TrackBack(0)