2008年02月17日
モバラ部
こちらのコメント欄にリクエストをいただきましたので、
早速、ラ部・モバイルショップをオープンさせました!!
これで、パソコンをお持ちでない方も携帯電話からご注文いただけます。
(アドレスはPCと同じ http://ramen-club.com/ です)

リクエストをいただけますと、やるべきことが明確になって
とてもありがたいです。
ラ部ではこのように、ご要望には出来る限りお応えしていきます!
「それは、まだやってないことが多過ぎるからだろう…」という
穿った見方はしないでひとつ、よろしくお願いいたします!
早速、ラ部・モバイルショップをオープンさせました!!
これで、パソコンをお持ちでない方も携帯電話からご注文いただけます。
(アドレスはPCと同じ http://ramen-club.com/ です)

リクエストをいただけますと、やるべきことが明確になって
とてもありがたいです。
ラ部ではこのように、ご要望には出来る限りお応えしていきます!
「それは、まだやってないことが多過ぎるからだろう…」という
穿った見方はしないでひとつ、よろしくお願いいたします!
2008年02月17日
文食家
皆さんお気づきかと思いますが、このブログ、
ラーメン屋さんの詳細な情報も、味の説明もほとんど書いてません。
それはわたしのコダワリ(?)でやってることなんですが。
そんな中、年末にある飲食業の人から聞いた一言が、頭に残っています。
どんな言葉かはあえて伏せておきますが、
「味を表現する文章」についての一言でした。
なるほどラーメンブログ、グルメブログは氾濫しているけれど、
その一言に足るものはそう簡単には見つかりますまいて。
それを聞いてから数ヶ月、ずっともやもやしていたので、
たまには味に言及した日記も書いてみようと。しかもラーメン以外で。
ある日の、蕎麦屋での憩い。お目汚し御免。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2007年のクリスマス。ネオン煌めく繁華街から10分ほど歩く。
吉祥寺「よしむら」へ。
暖簾をくぐり、重い扉を静かに閉めて、店内をチラリひと舐め。
やわらかい光に包まれた店内は、寒かった外を忘れさせる。
どうみても地元客のご夫婦、家族連れ、カウンター席には
それぞれ1人で来ているおじいちゃん、おばあちゃんがいるだけ。
わたしはもうここに来たことに正解を出している。
食べる前から、明らかにいい店であるのが伝わってくるのだ。
席に着き、コートを脱ぎながらゆっくり店内を眺める。
がっしりとした木造りの店内。
綺麗な擦り硝子の電灯の灯りが低くテーブルを暖め、カウンターの奥には、
酒の銘柄をしたためた半紙が、壁を埋め尽くしている。
むろん、“絵手紙風”の甘ったれた文字ではない。
笑顔で注文を取りに来た女性定員に、
「お店のご主人が書かれたんですか?」なんて野暮も口にしない。
定番の揚げそばをぽりぽりとしながら、
客の声を聞くともなしに聞いて、待つ。
お通しには山葵の茎のおひたし。鰹節がかかっている。
安易に醤油などかけない。そのままで充分。
さして辛みもなく、ざくざくとした優しい歯応えを楽しみながら、
ハートランドの爽やかさを、ちびりちびり。
まずは煮豚。いわゆる煮て作ったチャーシュー。
今ほとんどのラーメン屋さんのチャーシューは、焼豚ではなくこの煮豚。
やや小ぶりの薄い一切れを口に入れれば、脂以外の肉の部分がほぐれ、
薄口醤油と練り辛子がしみる。
固まっている脂身が口内の熱で溶けて、それらをとろりと包み込む。
すかさずハートランドを喉へ注ぎ込む。
苦味と炭酸が舌をすっきりとさせ、次の一切れへの助走が始まる。
ほんの少し白髪葱を乗せて食べると、そこに香りと歯応えが加わり、
一層味わいが増す。もったいなくなって少しずつ切って口へ運ぶ。
小瓶など、あっという間に消えてしまい、もうひと瓶注文。
豆腐ステーキ。数種の野菜が入った味の濃い餡がかかり、
しっかり焦げ目のついた豆腐を、ほふほふしながら食べる。
上にかかった白髪葱とすり胡麻が風味を添え、印象を整えている。
続いて、めじ鮪の刺身と蒟蒻の一味焼き。酒は菊姫にチェンジ。
浅くて広い白猪口と、片口に入って出てきた菊姫の純米。
銘柄にはさしてこだわりも知識もないわたしだけど、
あまり辛過ぎる日本酒は今日は違う気がする。
めじ鮪は我々で最後になってしまったとのことで、
小さな皮身をこんがりと炙ったものを4切れ添えてくれた。
店にしてみれば棄てるものかもしれないが、こうした対応は
常連でもない客からすると、ひどく有難く感じる。
カリっとした歯応えを追いかけるように、皮の裏の脂がじゅわっと弾ける。
熱と魚の味を、残っていたハートランドで喉の奥へ。
中トロに近い部分なのか。脂分の多い赤身なのか。
しっとりとして、繊維が細かい。乱暴に噛むのが惜しくなる。
気持ち、舌上で溶かすニュアンスでゆっくりいただく。
それから舌に残る鮮魚感を洗うように酒で流す。
しばし、その幸せな繰り返し。
蒟蒻の辛み炒め(だったか。酔いのせいで忘れた)。
蒟蒻のぶりぶりとした歯応えと微妙なニンニクの香り。
しっかりとした辛味が舌を刺し、後を引かずに消えていく。
端に乗ったクワイのようなものは何かと思ったら、
大根おろしと擂り生姜で拵えたもの。
これを味の濃いかけ汁と絡め、蒟蒻に盛って口に運ぶ。
味の濃さを考え、酒はわざとぐびぐびとやる。
しまいは大葉の上に大根のツマと山葵を乗せ、薬味盛り。
醤油に浸して口へ放り込む。皿には何も残さぬ。
そろそろ心地よい、酔い具合。
猪口に残った菊姫を一気に飲み干したら、さあ蕎麦だ。
2種類のせいろの中から選ぶのは「吉祥寺」という名の細打ちせいろ。
わずかに不揃いなこの蕎麦切りを、跳ね飛ばすようにして啜り込む。
強い蕎麦の香りを楽しむというより、この喉ごしの良さで食わせるタイプ。
だからこそ2種類置いているのだろう。
あまりないくらい豊かに鰹の香る甘めのつゆが、するすると箸を運ばせる。
野暮ったさがないのでまるで飽きず、
ほとんど最後まで薬味を使うのを忘れていたほど。
次は「開田」の方を食べずにはおれまい。
いや、まだこの美味しさを確かめたくなるやも。
濃度薄めのそば湯を飲んで、また驚く。
そば湯を注いだのに、鰹の香りが華やかに立っているではないか。
蕎麦つゆに眠る鰹が、熱によって花開いたかのようである。
トロリ系の蕎麦湯でないのはこの効果のためか。
注いだ方ではなく、注がれた方を活かすとは憎い演出。
ほんの少し残しておいた酒と交互に楽しむ。
お会計して外へ出ると、火照った頬に、ぴうっと冷たい風。
思わず店内に戻りたくなったが、それはできまい。
酔い覚まし。西荻まで、歩いて帰ろう。
ラーメン屋さんの詳細な情報も、味の説明もほとんど書いてません。
それはわたしのコダワリ(?)でやってることなんですが。
そんな中、年末にある飲食業の人から聞いた一言が、頭に残っています。
どんな言葉かはあえて伏せておきますが、
「味を表現する文章」についての一言でした。
なるほどラーメンブログ、グルメブログは氾濫しているけれど、
その一言に足るものはそう簡単には見つかりますまいて。
それを聞いてから数ヶ月、ずっともやもやしていたので、
たまには味に言及した日記も書いてみようと。しかもラーメン以外で。
ある日の、蕎麦屋での憩い。お目汚し御免。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2007年のクリスマス。ネオン煌めく繁華街から10分ほど歩く。
吉祥寺「よしむら」へ。
暖簾をくぐり、重い扉を静かに閉めて、店内をチラリひと舐め。
やわらかい光に包まれた店内は、寒かった外を忘れさせる。
どうみても地元客のご夫婦、家族連れ、カウンター席には
それぞれ1人で来ているおじいちゃん、おばあちゃんがいるだけ。
わたしはもうここに来たことに正解を出している。
食べる前から、明らかにいい店であるのが伝わってくるのだ。
席に着き、コートを脱ぎながらゆっくり店内を眺める。
がっしりとした木造りの店内。
綺麗な擦り硝子の電灯の灯りが低くテーブルを暖め、カウンターの奥には、
酒の銘柄をしたためた半紙が、壁を埋め尽くしている。
むろん、“絵手紙風”の甘ったれた文字ではない。
笑顔で注文を取りに来た女性定員に、
「お店のご主人が書かれたんですか?」なんて野暮も口にしない。
定番の揚げそばをぽりぽりとしながら、
客の声を聞くともなしに聞いて、待つ。
お通しには山葵の茎のおひたし。鰹節がかかっている。
安易に醤油などかけない。そのままで充分。
さして辛みもなく、ざくざくとした優しい歯応えを楽しみながら、
ハートランドの爽やかさを、ちびりちびり。
まずは煮豚。いわゆる煮て作ったチャーシュー。
今ほとんどのラーメン屋さんのチャーシューは、焼豚ではなくこの煮豚。
やや小ぶりの薄い一切れを口に入れれば、脂以外の肉の部分がほぐれ、
薄口醤油と練り辛子がしみる。
固まっている脂身が口内の熱で溶けて、それらをとろりと包み込む。
すかさずハートランドを喉へ注ぎ込む。
苦味と炭酸が舌をすっきりとさせ、次の一切れへの助走が始まる。
ほんの少し白髪葱を乗せて食べると、そこに香りと歯応えが加わり、
一層味わいが増す。もったいなくなって少しずつ切って口へ運ぶ。
小瓶など、あっという間に消えてしまい、もうひと瓶注文。
豆腐ステーキ。数種の野菜が入った味の濃い餡がかかり、
しっかり焦げ目のついた豆腐を、ほふほふしながら食べる。
上にかかった白髪葱とすり胡麻が風味を添え、印象を整えている。
続いて、めじ鮪の刺身と蒟蒻の一味焼き。酒は菊姫にチェンジ。
浅くて広い白猪口と、片口に入って出てきた菊姫の純米。
銘柄にはさしてこだわりも知識もないわたしだけど、
あまり辛過ぎる日本酒は今日は違う気がする。
めじ鮪は我々で最後になってしまったとのことで、
小さな皮身をこんがりと炙ったものを4切れ添えてくれた。
店にしてみれば棄てるものかもしれないが、こうした対応は
常連でもない客からすると、ひどく有難く感じる。
カリっとした歯応えを追いかけるように、皮の裏の脂がじゅわっと弾ける。
熱と魚の味を、残っていたハートランドで喉の奥へ。
中トロに近い部分なのか。脂分の多い赤身なのか。
しっとりとして、繊維が細かい。乱暴に噛むのが惜しくなる。
気持ち、舌上で溶かすニュアンスでゆっくりいただく。
それから舌に残る鮮魚感を洗うように酒で流す。
しばし、その幸せな繰り返し。
蒟蒻の辛み炒め(だったか。酔いのせいで忘れた)。
蒟蒻のぶりぶりとした歯応えと微妙なニンニクの香り。
しっかりとした辛味が舌を刺し、後を引かずに消えていく。
端に乗ったクワイのようなものは何かと思ったら、
大根おろしと擂り生姜で拵えたもの。
これを味の濃いかけ汁と絡め、蒟蒻に盛って口に運ぶ。
味の濃さを考え、酒はわざとぐびぐびとやる。
しまいは大葉の上に大根のツマと山葵を乗せ、薬味盛り。
醤油に浸して口へ放り込む。皿には何も残さぬ。
そろそろ心地よい、酔い具合。
猪口に残った菊姫を一気に飲み干したら、さあ蕎麦だ。
2種類のせいろの中から選ぶのは「吉祥寺」という名の細打ちせいろ。
わずかに不揃いなこの蕎麦切りを、跳ね飛ばすようにして啜り込む。
強い蕎麦の香りを楽しむというより、この喉ごしの良さで食わせるタイプ。
だからこそ2種類置いているのだろう。
あまりないくらい豊かに鰹の香る甘めのつゆが、するすると箸を運ばせる。
野暮ったさがないのでまるで飽きず、
ほとんど最後まで薬味を使うのを忘れていたほど。
次は「開田」の方を食べずにはおれまい。
いや、まだこの美味しさを確かめたくなるやも。
濃度薄めのそば湯を飲んで、また驚く。
そば湯を注いだのに、鰹の香りが華やかに立っているではないか。
蕎麦つゆに眠る鰹が、熱によって花開いたかのようである。
トロリ系の蕎麦湯でないのはこの効果のためか。
注いだ方ではなく、注がれた方を活かすとは憎い演出。
ほんの少し残しておいた酒と交互に楽しむ。
お会計して外へ出ると、火照った頬に、ぴうっと冷たい風。
思わず店内に戻りたくなったが、それはできまい。
酔い覚まし。西荻まで、歩いて帰ろう。

