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青木 健
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青木 健(あおき けん)イラストレーター。 日本初のラーメン専門誌「月刊とらさん」にて漫画を連載中! ラーメンは数ではなく愛がモットー(1週間で29杯が最高)。 ラーメンをテーマにしたTシャツ屋さん【ラ部】を運営中!
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2008年02月19日

39歳の3杯目

…そのあと家に戻り、仕事。
有名店、しかも自分の好きな2軒で食べてから家に戻って、
仕事もして、また食べに出るなんて、なんて充実した1日なんだ…
と思いながら、仕事。

しかし、出かける間際になって、やたら電話が鳴る。
かくして1時間ほど出遅れたため、行く店の順番を変更。
地下鉄の地図と、ラーメン店経由の脳内「NAVI TIME」でシミュレーション。

日も暮れて、やってきました池尻大橋。
普段、1駅ごとき電車は乗らないですよ。
でも今日は時間がない。

「支那そば 八雲」に到着。

東池袋大勝軒のように、ファンの声で再開した逸話のある浜田山の名店、
「たんたん亭」出身のお店です。
こちらの店は面影を残しつつもかなり進化を遂げましたね〜。
以前は中目黒にありましたが、その頃「たんたん亭ウィーーク!」として、
出身店を巡ったこともあります(味が似ているためグッタリしましたが)。
八雲も、他の「たんたん亭」出身店と同様、ワンタンメンが有名です。
でもわたしは…



支那そば(白だし)650円

ほんとに綺麗なビジュアル。その彩りからは、西日暮里にある
「神無備」の幻となったメニュー「神無備そば」を思い出させます。

ふおおっと香り立つ魚介。それは麺を啜ると一気に爆発します。
鰹がどうとか、もう考えてる余地なしです。
もし誰もいなかったら叫んでますね。「っガーー!」みたいな。

スープ自体のバランス、シャキッとして細くも太くも感じない麺、
炙り焼いた叉焼の味わいとガッシリした歯応え、
穂先メンマのジャクジャクした歯応えと風味。…キャラ、総立ち。

すべての「後味」が段違いなんですよ。だからもの凄く引き込まれる。
震えます。ラーメンがこんなに美味しくていいんかと。
しかもこの店の一番シンプルなスタンダードが、ですよ。

しかしこの店、混んでるとこに出くわしたことが1回もない。
昼は混雑してるのかな〜?
移転当初、(凄くワガママな注文をしている)常連さんとの会話で、
あまり客入ってないみたいなこと言ってたけど…。
2階は飲食店として不利とか、ラーメン屋さんぽくないから
入るのにためらいがあるとか、そんな事情もあるんでしょうが、
階段の下まで、いやもっと長く行列しててもいいくらいの店ですって。

ところでこちらの店主、いつもぶっきらぼうに見えるんですよね。
平ザルで湯切りする姿も、な〜んかてきとーな感じがする。
具もバっバっといい加減に乗せてるような…。
でもそれはこちらの勝手な色眼鏡。食べればそれがわかります。
腕が確かってことですよね!

相変わらずオチもなく、4軒目に続きます…。  
Posted by 青木 健 at 19:12Comments(2)TrackBack(0)

2008年02月19日

39歳の2杯目

そのまま東武東上線で向かうのは、成増。
とくれば、ラーメン好きにはおわかりですね。
「中華めん処 道頓堀」です。

たとえばわたしが寿司を食べても、ブッシュマンの「1、2、いっぱい」
と同じで、「普通、美味しい、凄い」の3種類しかないですが、
ラーメンだったらもうちょっとわかります。
フレンチなどは「城から出られません」ですが、
ラーメンなら、ドラゴンを倒せるくらいの経験値がありますからね(てどんなよ)。
(そういや「違いのわかる男ダバダ〜」のCM、いつなくなったんだっけ?)


両隣に座った方は、いずれも具増しの「特製中華そば」、しかも大盛り。
でもわたしは…



中華そば600円。

ここ、道頓堀の中華そばは、ほんと玄人向け。
いや、誤解のないように言うと、誰が食べても美味しいんですよ。
でもわかる人にはもっとわかるというのかな〜。
だからわたしより経験値のある人にはもっと深く感じることでしょう。
そういう意味ではリトマス試験紙的ともいえる……かも。

わかりやすく具の話をすると、チャーシューに残る肉の味の強さとか、
海苔のしっかりした感じとか、明らかにいいナルトを使っているとか、
バクバク食っちゃったら気付かないような細かいポイントが
ギッシリ積み重ねられてる印象です。

「あれっ、こんなにウマかったっけっ?」
って、毎回思ってます。
あまりにも仕事がさり気なくて、でもずーんと心に残る。
これが600円ですよ。電車賃かけたって行きますがな。

混雑時、店内の階段に並んで待つのがちょっと違和感ありですけど、
それくらい、差っ引いて考えましょう。

ところで、店主さんにも色んなタイプがあって、
それは有名店ほど、特徴が顕著だったりします。
頑固店主、カリスマ、こだわりの職人、癒し系とか、いろいろ。
わたしがこちらの店主さんを見て思うのは、ズバリ「働き者」。
めまぐるしく動いている厨房でも、その目はひどく真剣で、
でも常連さんに一声かける感じは自然な笑顔で。
「町の美味しいラーメン屋さん」からはみ出さないでいるのは、
いわゆる「上を目指す」のと同じくらい、努力の要ることだと思います。


そしてやっぱりオチもなく、3軒目に続きます…。  
Posted by 青木 健 at 14:21Comments(4)TrackBack(0)