2008年03月29日
アンブレラー
数日前。小雨そぼ降る日のこと。
その日は13時から打ち合わせだったのだが、
バスに飛び込み乗車してから携帯を見ると、
遅らせて欲しい旨のメールが来ていた。
というわけで、2時間ほど時間が空いてしまった。
それでは仕方がない。ラーメン以外に道はないでしょう(あるけど)。
迷いに迷った挙げ句、「一二三→まんぼう亭」コースに決定。
雨だというのに駅から遠い店を選ぶわたし。まずは吉祥寺で下車。
駅に降りてみると、ほとんど雨は上がっていたので傘をたたむ。
よくある、持ち手に青い2本ラインの白いビニール傘。
「一二三」に到着。
店頭の傘立てが目に入ったが、3本入っている傘のうち1本は、
わたしのとまったく同じビニール傘だった。
生涯傘盗難数が、イチローが1シーズンで打つヒット数くらいあるわたしは、
そのまま持って店内に入ろうとした。
するとご主人が
「傘は傘立てにお願いしますー」
あっ、ハイ、すいません……外に出て、傘立てに入れる。
注文をして待っていると、1人で来てる若い女の子が、食べ終わって外へ出た。
わたしはふと外を見る。わたしと同じ傘はこの女の子のものだったらしく、
一瞬躊躇してから、ちゃんと自分の方(新品)を持って帰った。
わたしの、古い傘を持っていったなら、外へ出て「逆ですよ」と言ってあげられるが、
逆にわたしの方が新品で、それを持って帰られちゃった場合、どう言い訳したらいいのか。
「あなたの傘はコッチの古い方の傘です」とは言いにくかろう。
金の斧は選べない。

さて、久々の一二三そば900円。
写真については、店主が少し気にされていたので、小さい画像にしますね。
う〜ん、美味しい、美味しいんだけど…なんだろう。
もうこれは原材料レベルの話なのかな。
今までのような、スープから受ける素材の立ちがいまひとつ。
時間や日によっての誤差の範囲? わたしの体調?
うーん。微妙な話なんですけどね。
店を出て、駅前のパルコに入り、ラ部の資料としてバンドTシャツの写真集を購入。
さ〜て次は武蔵小金井に……そこで、傘を忘れたことに気付いた。
ビニール傘である。新品でもない。雨もあがっている。
こういう時、都会の大人はスルーですか?
でもあの傘は、実家に帰ってた時に雨になって持って来た傘。
なんとなく、後ろ髪ひかれる。
こういうとき女の人って「モノはモノじゃん」とか言いますけど、
男はダメですね。言霊のように“物霊”を感じるというのか。
ま、それを断ち切ってくれるのも女性なんですけどね。
結婚した男性はみんな「大事なもの、奥さんにいっぱい捨てられた…」
って肩を落としますが、たいがいプラモとか長年使ってたマグカップ。
そんなことを考えながら、とぼとぼと「一二三」まで戻る。
でもね、ドラえもんの「よかん虫」じゃないけど、
イヤな予感て当たるもの。
傘入れに……
ない。
ほら〜。だから傘立てってキライなんだよ。
(忘れたのは自分のせいだが、それも含めて)
わたしの頭の中のキム兄が、例の決めセリフを叫び続ける。
「んもー考えられへん! 考えられへんぞ!!」
傘を盗むということは、
「盗む」で1ポイント、「すぐに困るアイテム」で1ポイント、
「盗まれた人が濡れる」で1ポイント、「盗んだ人は濡れない」で1ポイント、
「盗んだ人はそういうことに思い及んでいないか、わかってて盗んだ」
で更に1ポイント。
…という、ハンニバルに差し出したい脳の持ち主だ。
しかしガラスのドアの向こうに、店内に同じタイプの傘が見える。
10本ほどが大きめの傘立てに入れてあるのだ。
「あのー…傘を忘れたんですが、外の傘立てにないんです。
こちらに移されたりしましたか?」
「いえ、してないです。誰かが持って行っちゃったんですね」
「そうですか…じゃあコレじゃないですね」
よく見れば、たたみ方がえらく汚いし、
わたしのより、ユーズド感4割増。違う傘だ。
「あ、でもそれ持って行ってください」
「いえ、違うものですから、いいんです」
「いえいえどうぞどうぞ」「そうですホントにどうぞどうぞ」
店員さん、店主さんふたりでどうぞと言われるので、
それでは…ともらってきました。
ありがとうございます。
そんなこんなで時間を食い、「まんぼう亭」は断念。
傘の盗難防止アイテムって、ないのかなあ…。
家に帰ってから、いただいた傘を広げてみたところ、
……メキャメキャに壊れてました……。
その日は13時から打ち合わせだったのだが、
バスに飛び込み乗車してから携帯を見ると、
遅らせて欲しい旨のメールが来ていた。
というわけで、2時間ほど時間が空いてしまった。
それでは仕方がない。ラーメン以外に道はないでしょう(あるけど)。
迷いに迷った挙げ句、「一二三→まんぼう亭」コースに決定。
雨だというのに駅から遠い店を選ぶわたし。まずは吉祥寺で下車。
駅に降りてみると、ほとんど雨は上がっていたので傘をたたむ。
よくある、持ち手に青い2本ラインの白いビニール傘。
「一二三」に到着。
店頭の傘立てが目に入ったが、3本入っている傘のうち1本は、
わたしのとまったく同じビニール傘だった。
生涯傘盗難数が、イチローが1シーズンで打つヒット数くらいあるわたしは、
そのまま持って店内に入ろうとした。
するとご主人が
「傘は傘立てにお願いしますー」
あっ、ハイ、すいません……外に出て、傘立てに入れる。
注文をして待っていると、1人で来てる若い女の子が、食べ終わって外へ出た。
わたしはふと外を見る。わたしと同じ傘はこの女の子のものだったらしく、
一瞬躊躇してから、ちゃんと自分の方(新品)を持って帰った。
わたしの、古い傘を持っていったなら、外へ出て「逆ですよ」と言ってあげられるが、
逆にわたしの方が新品で、それを持って帰られちゃった場合、どう言い訳したらいいのか。
「あなたの傘はコッチの古い方の傘です」とは言いにくかろう。
金の斧は選べない。

さて、久々の一二三そば900円。
写真については、店主が少し気にされていたので、小さい画像にしますね。
う〜ん、美味しい、美味しいんだけど…なんだろう。
もうこれは原材料レベルの話なのかな。
今までのような、スープから受ける素材の立ちがいまひとつ。
時間や日によっての誤差の範囲? わたしの体調?
うーん。微妙な話なんですけどね。
店を出て、駅前のパルコに入り、ラ部の資料としてバンドTシャツの写真集を購入。
さ〜て次は武蔵小金井に……そこで、傘を忘れたことに気付いた。
ビニール傘である。新品でもない。雨もあがっている。
こういう時、都会の大人はスルーですか?
でもあの傘は、実家に帰ってた時に雨になって持って来た傘。
なんとなく、後ろ髪ひかれる。
こういうとき女の人って「モノはモノじゃん」とか言いますけど、
男はダメですね。言霊のように“物霊”を感じるというのか。
ま、それを断ち切ってくれるのも女性なんですけどね。
結婚した男性はみんな「大事なもの、奥さんにいっぱい捨てられた…」
って肩を落としますが、たいがいプラモとか長年使ってたマグカップ。
そんなことを考えながら、とぼとぼと「一二三」まで戻る。
でもね、ドラえもんの「よかん虫」じゃないけど、
イヤな予感て当たるもの。
傘入れに……
ない。
ほら〜。だから傘立てってキライなんだよ。
(忘れたのは自分のせいだが、それも含めて)
わたしの頭の中のキム兄が、例の決めセリフを叫び続ける。
「んもー考えられへん! 考えられへんぞ!!」
傘を盗むということは、
「盗む」で1ポイント、「すぐに困るアイテム」で1ポイント、
「盗まれた人が濡れる」で1ポイント、「盗んだ人は濡れない」で1ポイント、
「盗んだ人はそういうことに思い及んでいないか、わかってて盗んだ」
で更に1ポイント。
…という、ハンニバルに差し出したい脳の持ち主だ。
しかしガラスのドアの向こうに、店内に同じタイプの傘が見える。
10本ほどが大きめの傘立てに入れてあるのだ。
「あのー…傘を忘れたんですが、外の傘立てにないんです。
こちらに移されたりしましたか?」
「いえ、してないです。誰かが持って行っちゃったんですね」
「そうですか…じゃあコレじゃないですね」
よく見れば、たたみ方がえらく汚いし、
わたしのより、ユーズド感4割増。違う傘だ。
「あ、でもそれ持って行ってください」
「いえ、違うものですから、いいんです」
「いえいえどうぞどうぞ」「そうですホントにどうぞどうぞ」
店員さん、店主さんふたりでどうぞと言われるので、
それでは…ともらってきました。
ありがとうございます。
そんなこんなで時間を食い、「まんぼう亭」は断念。
傘の盗難防止アイテムって、ないのかなあ…。
家に帰ってから、いただいた傘を広げてみたところ、
……メキャメキャに壊れてました……。
2008年03月29日
新旧私見
鶯谷から、そのまま新宿へ行き、10人ほどの飲みに合流。
皆さん観戦後に移動し、すでにしこたま飲んでいるようで、目や頬が赤い。
唯一いた女性ひとりが、飲んでるのに真白。
日本酒を取り揃えたお店なのだが、わたしは生ビールを2杯飲んでお開き。
それから、マッハさんとバンちゃんが高円寺でカレーを食らうというので
同行させてもらい、そこで味噌ラーメンを食べる。

「ホロトン(幌屯)」味噌ラーメン650円
コレという特徴はないけど、優しく正統派な印象。
バンちゃん情報で、この近所に、夜のみ営業なのに行列のできる
ワッフル屋さんがオープンしたというので行ってみる。
…が、残念。すでに閉まっていた。
その後、マッハさんと別れ、バンちゃんと荻窪へ移動。
高円寺のホームでバンちゃんが、
「青木さん、『大将』なくなっちゃいましたよね〜」
えっ!!!
1月に飲んだばっかなのに…。
見れば、大将のあった場所には何もなく、ただポッカリと土地が空き、
工事の幕で覆われている。隣のビルの壁面に残った大将の建物の跡だけが、
あの店の賑やかな余韻を残していた。
荻窪で別れようと思ったものの、立ち飲みの「金魚」でしっぽりと。
牛スジの煮込みも、オンザロックの甘いワインもとても美味しかった。
ジェネレーションが違っても、互いが好きな1テーマさえあれば
深い話ができるね。どんなテーマかは言えないけどね。
その店を出たところ。

吉祥寺の「いせや」が消えて、高円寺の「大将」が消えた。
荻窪の「鳥もと」も再開発で消える運命らしい。
西荻窪の「戎」は大丈夫だろうか。
中央線の「売れないミュージシャン」「ロックおじさん」「古着おばさん」
「酔っ払いサラリーマン」…な感じを払拭しようというのか。
彼らはどこへ行けばいいのか。
吉祥寺のハモニカ横町のように、新旧ごちゃまぜで維持する方向が
一番健全な気もするが、あれも、緩いスピードでの浸食ともいえる。
そういうことを考えていると、
新たにやってきた住民によって、プチプチと駆逐されゆく博多の屋台や、
騒音を詰られて無理心中を図るに至った製本業のオジさんにまで思いは及ぶ。
(仕事そのものの困難が動機の中心ではあるようですが)
引越する前のわたしの実家は、大きなマンションで影にされ、
なお様々な苦情にさらされた。
当時のわたしには、ずっとあったものに対して、突然現れては
都合のいい子供じみたヒステリーを振りかざす人々が醜く映ったが、
それを飲むことを社会といい、共存というのかもしれない。
頭の中には中島みゆきの「世情」が鳴り響く。
皆さん観戦後に移動し、すでにしこたま飲んでいるようで、目や頬が赤い。
唯一いた女性ひとりが、飲んでるのに真白。
日本酒を取り揃えたお店なのだが、わたしは生ビールを2杯飲んでお開き。
それから、マッハさんとバンちゃんが高円寺でカレーを食らうというので
同行させてもらい、そこで味噌ラーメンを食べる。

「ホロトン(幌屯)」味噌ラーメン650円
コレという特徴はないけど、優しく正統派な印象。
バンちゃん情報で、この近所に、夜のみ営業なのに行列のできる
ワッフル屋さんがオープンしたというので行ってみる。
…が、残念。すでに閉まっていた。
その後、マッハさんと別れ、バンちゃんと荻窪へ移動。
高円寺のホームでバンちゃんが、
「青木さん、『大将』なくなっちゃいましたよね〜」
えっ!!!
1月に飲んだばっかなのに…。
見れば、大将のあった場所には何もなく、ただポッカリと土地が空き、
工事の幕で覆われている。隣のビルの壁面に残った大将の建物の跡だけが、
あの店の賑やかな余韻を残していた。
荻窪で別れようと思ったものの、立ち飲みの「金魚」でしっぽりと。
牛スジの煮込みも、オンザロックの甘いワインもとても美味しかった。
ジェネレーションが違っても、互いが好きな1テーマさえあれば
深い話ができるね。どんなテーマかは言えないけどね。
その店を出たところ。

吉祥寺の「いせや」が消えて、高円寺の「大将」が消えた。
荻窪の「鳥もと」も再開発で消える運命らしい。
西荻窪の「戎」は大丈夫だろうか。
中央線の「売れないミュージシャン」「ロックおじさん」「古着おばさん」
「酔っ払いサラリーマン」…な感じを払拭しようというのか。
彼らはどこへ行けばいいのか。
吉祥寺のハモニカ横町のように、新旧ごちゃまぜで維持する方向が
一番健全な気もするが、あれも、緩いスピードでの浸食ともいえる。
そういうことを考えていると、
新たにやってきた住民によって、プチプチと駆逐されゆく博多の屋台や、
騒音を詰られて無理心中を図るに至った製本業のオジさんにまで思いは及ぶ。
(仕事そのものの困難が動機の中心ではあるようですが)
引越する前のわたしの実家は、大きなマンションで影にされ、
なお様々な苦情にさらされた。
当時のわたしには、ずっとあったものに対して、突然現れては
都合のいい子供じみたヒステリーを振りかざす人々が醜く映ったが、
それを飲むことを社会といい、共存というのかもしれない。
頭の中には中島みゆきの「世情」が鳴り響く。

