2008年04月25日
神の舌の本
石神本〈2008-2009年 ケータイ版〉が発売になりました。

ラーメン王・石神秀幸さんの責任編集ラーメンガイド、通称:石神本。
毎年、内容が激変するわけじゃないのですが、ラーメン屋さんのデータ
(住所、営業時間、価格)も変わるし、結局のところ10年買い続けています。
今日は、いま家に残ってる石神本すべての簡単レビューを。
ラーメンの神よ、忙しい時ほどこういうことをするわたしをお赦しください。
■〈1999-2000年 ケータイ版 ラーメン王〉
手持ちのもので一番古いもの。文章もまだどこかエッセイ的で、親しみが湧く。
老舗と新規店の交錯が楽しい。わたしも新しい店は後回しにしてましたね。
当時はまだ、赤本黒本やベストオブラーメンなどの中の1冊に過ぎなかった。
■【2000年 石神秀幸ラーメン伝説】
カテゴリーアイコンが「名物店主」「具よし味よし」「新規オープン」なのが
今の石神本からするとかなり違和感。脇についた味インデックスも意味がない。
敢えて掲載し、苦言を呈している「香門」のページは衝撃的だった。
斑鳩に葱が乗っていたり、八島の元店主が存命中だったりと、感慨深い。
■〈2000-2001年 ケータイ版 ラーメン王〉
これは買いそびれてたんですが、数年後に友人がくれました(だから美品)。
■〈2001-2002年 ケータイ版 極うま!ラーメン〉
ケータイ版としては最も活用した。お陰でページは取れ、破れ、ボロボロ…。
まあ、この頃が一番熱心に「宿題」をこなしていたのですね。そしてこれ以降、
わたしのバッグには必ず入ることになります。またこの頃、現在の“石神本”
としてのスタンス、スタイルがほぼ確立したと勝手に思っています。
■【2002年 石神秀幸ラーメンSELECTION2002】
座談会や対談に中身があるし、丼、餃子、まねき猫などのページにはホノボノ。
そしてなにより、NEW COMER(新店)のセレクトが「せたが屋」「蘭丸」
「十兵衛」「好日」「勇次」「本丸亭」など、新たな時代の到来を刻印している。
とくに「頑者」の「獰猛で甘美な魔性の味」という表現には卒倒。
■〈2002-2003年 ケータイ版 極うまラーメン〉
前回のケータイ版を利用し過ぎたためか、これはあまり活用しなかった。
■【2003年 石神秀幸ラーメンSELECTION2003】
あまりに鋭利な舌鋒による座談会・袋とじが相当な物議をかもしたり、
「GOD EYES」の文章に無理矢理感があって笑ってしまったが、
NEW COMERの選び方が今までより研ぎすまされ、ムダがない。
(その後の継続掲載率が高い)。それほどに名店が現れた証か。
石神本としては最もセンスが良く(単に綺麗ということではなく)、
なかでも真剣さが伝わってくる店主さん達の写真が素晴らしい。
個人的には、MVI(Most Valuable Ishigamibon)を贈りたい。勝手に。
■〈2003-2004年 ケータイ版 極うまラーメン〉
ケータイ版としてデザインを変えてきたり、わずかながら新店も入った。
■【2004年 石神秀幸ラーメンSELECTION2004】
新店に関して弱い(そのせいかこれまでのように新店だけをまとていない)。
「味データ」復活も穴埋め感が拭えない。有名店とのコラボは目新しかった。
■〈2004-2005年 ケータイ版 極うまラーメン〉
ラーメン写真をはみ出すほど大きく入れているのがいい。あとは特になし。
■【2005年 石神秀幸ラーメンSELECTION2005】
「海神」プロデュースがすべてか。本として焼き直し感が強く、失礼な話だが
デザインにも品がない。写真か印刷のせいで色も悪い。異業種とのコラボは
迷走感もあったが、石神さんの食への意識が高まっているともとれた。
味データは引き続き採用だが、麺の量を入れたことはグッド。
取材拒否店の掲載が、はんつ遠藤さんの本より前なら、評価も高かったが。
■〈2005-2006年 ケータイ版 極うまラーメン〉
これは驚いた。地区別ではなく、味別の掲載を実現したのだ。
毎回買っている身としては、それだけでも楽しいものだった。
そして冒頭で「鶏白湯」を1カテゴリーとして宣言。
それゆえの味別掲載だったわけで、そのクローズアップ法が巧み。
この号の一番悪いところは、鉄道路線図がモノクロだったこと(見えない!)。
■【2006年 本当にウマイラーメンだけを石神秀幸が300軒集めました】
前号198杯から大幅に掲載店数が増加。中国料理としての担々麺が初登場。
引き続きコラボ。可能性の模索か、プロデュース手腕の開陳かは読み手次第。
クーポンが始まる。デザインもわたし好み。店主へのフォーカスもグー。
全国のお店紹介も初めて載せているし、なかなかバランスのいい1冊。
味データは場所をとるだけで必要ないのと、各店バラバラな紹介写真が惜しい。
■〈2006-2007年 ケータイ版 極うまラーメン〉
Wテイストを提唱。かなりよく持ち歩いていたが、ブックカバーを
つけていたため、痛まなかった。
■【2007年 石神秀幸選定 本物のラーメン300】
石神さんの持つ、(いい意味での)攻撃性が強く感じられ、新店紹介の筆も
走っている。味データは遂になくなり、継続掲載店でも「石神Check!!」や、
写真での別メニュー紹介などで統一され、前号の店主コーナーの良さを残すなど、
贅肉が落ちた印象。かなり完成度が高い。
しかし店にランクをつけたアイコンがいらぬ憶測を生んだのと、
ラーメンの重さを金額で割った腹ペコメモリーは、必要性に疑問。
■〈2007-2008年 ケータイ版 極うまラーメン〉
スープOFF特集。これに関しては、その次の2008版に載らなかった店も
多いことから、ある種ネタ的。石神さん主導の流行とは言えないためか。
■【2008年 石神秀幸ラーメンSELECTION2008】
10周年記念号。10年連続で掲載された「殿堂入り」のラインナップが、
そのままラーメンの歴史と石神さんの舌の確かさを物語っているかのよう。
前号を踏襲した構成だが、スッキリとして見やすい。ラーメンの写真を大胆に
切って大きく入れているのもいいが、ページ数の関係か2段と3段になって
しまったのがどことなく残念。NewComerは黒バックだが、2005年版と
違ってとても美しい。全国紹介は残したがクーポンは姿を消した。
■〈2008年 ケータイ版 極うまラーメン〉
…ということで、今回の巻頭特集は“花椒”。
この花椒の読み方、表紙では「ホアジャン」中身には「ホアジャオ」として
ありますが、どっちでいくのでしょ??
「双六」「笑堂」「楊」「栄児家庭料理」「麺家うえだ」「初代けいすけ」
「あさひ」がピックアップされています。
2006年版で「楊」「杉山」という2店が入った担々麺。“麻”という「味」で
モノを観ている(予測している)のが、石神さんらしいですね。いま思えば
“汁なし担々麺”も(ラーメンとは別に)数年前にスポットが当たってたな。
わたしも家で麻婆豆腐を作ったりするので、一人暮らしを始めた当時から、
花椒を冷蔵庫に常備しています(ずっと中国山椒と言ってましたが…)。
さてさて、来るんでしょうか、花椒ブーム!
本誌(というのか?)に続いてケータイ版でも、殿堂入り18店は分けて掲載。
「ぎょうてんらーめん目黒屋」閉店は急過ぎて間に合わなかったようだが。
すでに移転した「中村屋」が移転前住所で載っているのは痛し痒しといった
ところか…。
そんな中、名店「九段 斑鳩」が石神本から姿を消しました…。むーん。
新店はなかったが、確かにこれまでの例を比較してみると、ケータイ版で
NEW COMER扱いにしてしまうのは、店側のメリットとしてややマイナス。
サイクラーのわたしも、たまにはケータイ版片手に新店巡り
(もう新店でもない店も多いが…)してみようかな。

ラーメン王・石神秀幸さんの責任編集ラーメンガイド、通称:石神本。
毎年、内容が激変するわけじゃないのですが、ラーメン屋さんのデータ
(住所、営業時間、価格)も変わるし、結局のところ10年買い続けています。
今日は、いま家に残ってる石神本すべての簡単レビューを。
ラーメンの神よ、忙しい時ほどこういうことをするわたしをお赦しください。
■〈1999-2000年 ケータイ版 ラーメン王〉
手持ちのもので一番古いもの。文章もまだどこかエッセイ的で、親しみが湧く。
老舗と新規店の交錯が楽しい。わたしも新しい店は後回しにしてましたね。
当時はまだ、赤本黒本やベストオブラーメンなどの中の1冊に過ぎなかった。
■【2000年 石神秀幸ラーメン伝説】
カテゴリーアイコンが「名物店主」「具よし味よし」「新規オープン」なのが
今の石神本からするとかなり違和感。脇についた味インデックスも意味がない。
敢えて掲載し、苦言を呈している「香門」のページは衝撃的だった。
斑鳩に葱が乗っていたり、八島の元店主が存命中だったりと、感慨深い。
■〈2000-2001年 ケータイ版 ラーメン王〉
これは買いそびれてたんですが、数年後に友人がくれました(だから美品)。
■〈2001-2002年 ケータイ版 極うま!ラーメン〉
ケータイ版としては最も活用した。お陰でページは取れ、破れ、ボロボロ…。
まあ、この頃が一番熱心に「宿題」をこなしていたのですね。そしてこれ以降、
わたしのバッグには必ず入ることになります。またこの頃、現在の“石神本”
としてのスタンス、スタイルがほぼ確立したと勝手に思っています。
■【2002年 石神秀幸ラーメンSELECTION2002】
座談会や対談に中身があるし、丼、餃子、まねき猫などのページにはホノボノ。
そしてなにより、NEW COMER(新店)のセレクトが「せたが屋」「蘭丸」
「十兵衛」「好日」「勇次」「本丸亭」など、新たな時代の到来を刻印している。
とくに「頑者」の「獰猛で甘美な魔性の味」という表現には卒倒。
■〈2002-2003年 ケータイ版 極うまラーメン〉
前回のケータイ版を利用し過ぎたためか、これはあまり活用しなかった。
■【2003年 石神秀幸ラーメンSELECTION2003】
あまりに鋭利な舌鋒による座談会・袋とじが相当な物議をかもしたり、
「GOD EYES」の文章に無理矢理感があって笑ってしまったが、
NEW COMERの選び方が今までより研ぎすまされ、ムダがない。
(その後の継続掲載率が高い)。それほどに名店が現れた証か。
石神本としては最もセンスが良く(単に綺麗ということではなく)、
なかでも真剣さが伝わってくる店主さん達の写真が素晴らしい。
個人的には、MVI(Most Valuable Ishigamibon)を贈りたい。勝手に。
■〈2003-2004年 ケータイ版 極うまラーメン〉
ケータイ版としてデザインを変えてきたり、わずかながら新店も入った。
■【2004年 石神秀幸ラーメンSELECTION2004】
新店に関して弱い(そのせいかこれまでのように新店だけをまとていない)。
「味データ」復活も穴埋め感が拭えない。有名店とのコラボは目新しかった。
■〈2004-2005年 ケータイ版 極うまラーメン〉
ラーメン写真をはみ出すほど大きく入れているのがいい。あとは特になし。
■【2005年 石神秀幸ラーメンSELECTION2005】
「海神」プロデュースがすべてか。本として焼き直し感が強く、失礼な話だが
デザインにも品がない。写真か印刷のせいで色も悪い。異業種とのコラボは
迷走感もあったが、石神さんの食への意識が高まっているともとれた。
味データは引き続き採用だが、麺の量を入れたことはグッド。
取材拒否店の掲載が、はんつ遠藤さんの本より前なら、評価も高かったが。
■〈2005-2006年 ケータイ版 極うまラーメン〉
これは驚いた。地区別ではなく、味別の掲載を実現したのだ。
毎回買っている身としては、それだけでも楽しいものだった。
そして冒頭で「鶏白湯」を1カテゴリーとして宣言。
それゆえの味別掲載だったわけで、そのクローズアップ法が巧み。
この号の一番悪いところは、鉄道路線図がモノクロだったこと(見えない!)。
■【2006年 本当にウマイラーメンだけを石神秀幸が300軒集めました】
前号198杯から大幅に掲載店数が増加。中国料理としての担々麺が初登場。
引き続きコラボ。可能性の模索か、プロデュース手腕の開陳かは読み手次第。
クーポンが始まる。デザインもわたし好み。店主へのフォーカスもグー。
全国のお店紹介も初めて載せているし、なかなかバランスのいい1冊。
味データは場所をとるだけで必要ないのと、各店バラバラな紹介写真が惜しい。
■〈2006-2007年 ケータイ版 極うまラーメン〉
Wテイストを提唱。かなりよく持ち歩いていたが、ブックカバーを
つけていたため、痛まなかった。
■【2007年 石神秀幸選定 本物のラーメン300】
石神さんの持つ、(いい意味での)攻撃性が強く感じられ、新店紹介の筆も
走っている。味データは遂になくなり、継続掲載店でも「石神Check!!」や、
写真での別メニュー紹介などで統一され、前号の店主コーナーの良さを残すなど、
贅肉が落ちた印象。かなり完成度が高い。
しかし店にランクをつけたアイコンがいらぬ憶測を生んだのと、
ラーメンの重さを金額で割った腹ペコメモリーは、必要性に疑問。
■〈2007-2008年 ケータイ版 極うまラーメン〉
スープOFF特集。これに関しては、その次の2008版に載らなかった店も
多いことから、ある種ネタ的。石神さん主導の流行とは言えないためか。
■【2008年 石神秀幸ラーメンSELECTION2008】
10周年記念号。10年連続で掲載された「殿堂入り」のラインナップが、
そのままラーメンの歴史と石神さんの舌の確かさを物語っているかのよう。
前号を踏襲した構成だが、スッキリとして見やすい。ラーメンの写真を大胆に
切って大きく入れているのもいいが、ページ数の関係か2段と3段になって
しまったのがどことなく残念。NewComerは黒バックだが、2005年版と
違ってとても美しい。全国紹介は残したがクーポンは姿を消した。
■〈2008年 ケータイ版 極うまラーメン〉
…ということで、今回の巻頭特集は“花椒”。
この花椒の読み方、表紙では「ホアジャン」中身には「ホアジャオ」として
ありますが、どっちでいくのでしょ??
「双六」「笑堂」「楊」「栄児家庭料理」「麺家うえだ」「初代けいすけ」
「あさひ」がピックアップされています。
2006年版で「楊」「杉山」という2店が入った担々麺。“麻”という「味」で
モノを観ている(予測している)のが、石神さんらしいですね。いま思えば
“汁なし担々麺”も(ラーメンとは別に)数年前にスポットが当たってたな。
わたしも家で麻婆豆腐を作ったりするので、一人暮らしを始めた当時から、
花椒を冷蔵庫に常備しています(ずっと中国山椒と言ってましたが…)。
さてさて、来るんでしょうか、花椒ブーム!
本誌(というのか?)に続いてケータイ版でも、殿堂入り18店は分けて掲載。
「ぎょうてんらーめん目黒屋」閉店は急過ぎて間に合わなかったようだが。
すでに移転した「中村屋」が移転前住所で載っているのは痛し痒しといった
ところか…。
そんな中、名店「九段 斑鳩」が石神本から姿を消しました…。むーん。
新店はなかったが、確かにこれまでの例を比較してみると、ケータイ版で
NEW COMER扱いにしてしまうのは、店側のメリットとしてややマイナス。
サイクラーのわたしも、たまにはケータイ版片手に新店巡り
(もう新店でもない店も多いが…)してみようかな。

