2008年04月30日
飽きるということ。
部屋がカオスの様相を呈してくると、なぜか「アキラ」が読みたくなります。
そんなことはさておき。
前エントリーで「龍虎鳳」について書きましたが、満足したとはいえ、
そこまでの贅沢は年に数回でいいかな、とも思います。
そういうものも、ぬるま湯や逆境と同じように、慣れるものですからね。
星のある店に行き、3つある店に行き、常連になり、世界の店を巡り、
最終的には「冬山に登って、餌がなく山芋ばかり食べている猪を撃ち、
腹を裂いて腸を取り出し、その山芋の腸詰めを炙って、山葵醤油で食う」
…までいかないと収まらなくなる。猟師免許からかよ。
そう、慣れる。
反面、最近の若い人は、かなりハッキリと物欲が消えてるらしいですね。
お酒も少し前に比べて、極端に飲まなくなっているそうですし。
それは要するに「物」と「欲」をはき違えているのだと思います。
子供の頃にちゃんと飢えさせないから、欲が消失するんですよ。
物には慣れる。欲は満たされない限り慣れない。
「引きこもり」や「ニート」は「平和な時代の親心」の皮肉な代償だ。
サンボマスターもそこに気付いていて「欲望ロック」を書いたのではないか。
「一寸先の闇を 実感する痛みを すべて飲み込んで 欲望に変えるんだぜ」
今だからこそ出てくる、いい歌詞です。
内田百けんセンセイは美味しいお酒を持ってゆくと怒ったといいます。
「こんな美味い酒を飲んでしまったら、今までの酒がマズくなるじゃないか!」
その気持ち、わかるなあ。「飲みたいから飲まない」んですよね。
わたしのような俗物はそこまでストイックにはなれませんけど。
それでもわたしは「ラーメンを食うこと」に慣れたくない。
ある意味「ラーメンを食うこと」よりも「ラーメンを食いたいこと」を
優先したい。大事にしたいわけです。わかります?
小さな小さなハレの料理でありたいのです。
脳科学者・茂木健一郎さんによればそもそも人間は誰もが
「ネオフィリア:neophilia=新奇愛好者」であると。
自身の内面を拡げられない・他者への依存が大きい人ほど、
その傾向が顕著なんだとか。
自分の見方を変えることなく、相手にのみ変化と意外性を求め、
すぐに飽きてしまい、新しい方へ、刺激の強い方へと流れる。
自分で握った塩むすびと、豆腐ほうれん草の味噌汁の朝食を食べながら
「これにすら慣れたくないな…」そんな風に思うのでした。
それは「疑っているからこそ、信じるという行為がある」のと同じで、
「飽きる自分を発見していればこそ、飽きたくないと願う」ということに
他ならない。
そういう意味でわたしは、付き合う女の人のことも決して飽きたりしない。
…飽きられるけど。
そんなことはさておき。
前エントリーで「龍虎鳳」について書きましたが、満足したとはいえ、
そこまでの贅沢は年に数回でいいかな、とも思います。
そういうものも、ぬるま湯や逆境と同じように、慣れるものですからね。
星のある店に行き、3つある店に行き、常連になり、世界の店を巡り、
最終的には「冬山に登って、餌がなく山芋ばかり食べている猪を撃ち、
腹を裂いて腸を取り出し、その山芋の腸詰めを炙って、山葵醤油で食う」
…までいかないと収まらなくなる。猟師免許からかよ。
そう、慣れる。
反面、最近の若い人は、かなりハッキリと物欲が消えてるらしいですね。
お酒も少し前に比べて、極端に飲まなくなっているそうですし。
それは要するに「物」と「欲」をはき違えているのだと思います。
子供の頃にちゃんと飢えさせないから、欲が消失するんですよ。
物には慣れる。欲は満たされない限り慣れない。
「引きこもり」や「ニート」は「平和な時代の親心」の皮肉な代償だ。
サンボマスターもそこに気付いていて「欲望ロック」を書いたのではないか。
「一寸先の闇を 実感する痛みを すべて飲み込んで 欲望に変えるんだぜ」
今だからこそ出てくる、いい歌詞です。
内田百けんセンセイは美味しいお酒を持ってゆくと怒ったといいます。
「こんな美味い酒を飲んでしまったら、今までの酒がマズくなるじゃないか!」
その気持ち、わかるなあ。「飲みたいから飲まない」んですよね。
わたしのような俗物はそこまでストイックにはなれませんけど。
それでもわたしは「ラーメンを食うこと」に慣れたくない。
ある意味「ラーメンを食うこと」よりも「ラーメンを食いたいこと」を
優先したい。大事にしたいわけです。わかります?
小さな小さなハレの料理でありたいのです。
脳科学者・茂木健一郎さんによればそもそも人間は誰もが
「ネオフィリア:neophilia=新奇愛好者」であると。
自身の内面を拡げられない・他者への依存が大きい人ほど、
その傾向が顕著なんだとか。
自分の見方を変えることなく、相手にのみ変化と意外性を求め、
すぐに飽きてしまい、新しい方へ、刺激の強い方へと流れる。
自分で握った塩むすびと、豆腐ほうれん草の味噌汁の朝食を食べながら
「これにすら慣れたくないな…」そんな風に思うのでした。
それは「疑っているからこそ、信じるという行為がある」のと同じで、
「飽きる自分を発見していればこそ、飽きたくないと願う」ということに
他ならない。
そういう意味でわたしは、付き合う女の人のことも決して飽きたりしない。
…飽きられるけど。
2008年04月30日
辰寅酉
先日、グルメブロガーのくにさんからお誘いいただいて、白金にある
「ロンフウフォン〈龍虎鳳〉」に伺いました。
ネットによれば現代風・上海料理、とのこと。
予約の取れないことで有名(だそうです)なお店。
ええ、その手のお店にたいへん縁遠いわたし…。
こんな機会でもなければ一生行かないでしょう(言い過ぎ)。
白金台の駅から、とっとこ小走り。道端にいた舞の海をチラ見しながら、
間に合いそうもないのでタクシーに飛び乗り、ほんの少し走ってもらう。
電気屋さんの二階というのはネットで確認してたんですけど、
ほんとに、「ここのどこに店があるんだよ!!」という外観。
二階に上がってみると、ドアに小さく看板が…

あ、怪しい……………。で、遅刻。すみません。
参加者は14人ほど。
どの料理も1人前づつ、少量で出てきます。女性は喜ぶでしょうね。

「ピータン豆腐と姫茸」
裏漉ししたのかな。もはやピータンというよりカニ味噌っぽい。
ほぐほぐした豆腐にネメッとしたピータンソース、コリっとした姫茸という
食感をソースの甘さが覆っています。意表を突くものでしたが、ゼリー状の
部分を少しでいいから細かく刻んだりして添えてくれたらな〜と思いました。

「ハグラウリと小メロンの雪菜炒め」
食材は3つとも馴染みがないですが、独特の歯応えと品のいい塩加減の一品。
自分で作るブロッコリー茎のスライス炒めの食感にも似てます。

「リーキとヨモギのソバ 翡翠仕立て」
まずリーキがわからないんですが、とろっとした口当たりと、弱いけど
しっかりした歯応えが心地いい。でもひょいっと食べてしまう量なのと、
初対面の人達の話が聞きたくて、味については短期記憶のまま忘却。

「行者ニンニクとハルサメの軽い煮込み」
もっともさり気ないけどわかりやすい美味しさ。
それでもありきたりの野菜じゃないので少し面白いかな。

このへんまではビールも飲んでましたが、ビールをやめ、紹興酒だけに。
グラスが綺麗ですね。

「マコモとアマドコロの辛み炒め」
アマドコロだかお茶処だかわかりませんが、白い方がマコモダケですね。
でもマコモダケをよく知らないので、クセのないエリンギという感じ。
たぶん切り方によって、通常の食感と変えてるのではないかな。
甘みも含んだ辛さがコリコリした食感と合っています。

「ズッキーニとレンコン ゴマ衣揚げ」
ゴマ風味の素朴な衣とサクサクのレンコン、しっとりしたズッキーニの
食感が面白いです。中華団子みたいなおやつ感覚。お茶が欲しくなる。

「フダン草の豆鼓炒め」
これがそうなんだと思うんですが、よくわかりません…。
豆鼓の味だったかなあ〜。割と野菜の味がダイレクトだったような。
でもサキサキして美味しい。酔ってるせいか、アングルがアート気取り。

ワイン2種。
銘柄とかブドウの品種とかはもちろんわかりませんが、違いはこんな感じ。
ひとつめ:(奥)香りは地味だけど、適度にコクと渋味があって好きなタイプ。
カベルネのミディアム〜フルボディかな?
ふたつめ:(手前)とても華やかで豊かな香り。味は飲みやすいがいまひとつ。
色も鮮やかだし、まだ若いのかな?

黒酢のスブタ。
これはたいへん美味しい。刺々しくない酸味と上品な甘み、
コクのあるソースが柔らかい豚とたいへんマッチしています。
酢豚はコドモから嫌われる料理の代表格ですが、これなら平気でしょう。
ワインともよく合いました(紹興酒とはイマイチ)。
思わず皿のソースを、これでもかと刮げ取るようにして食べてしまいましたが、
そんな風に食べてる人はいないのでした…。

カレー
東京カリ〜番長の水野さんがいらしていたこともあり、カレーが饗されました。
「中華料理屋のカレー」と紹介。さりとて葱がまったく違和感ないほどに
和の雰囲気もあり、スパイシーだが食べやすい。
この段にきてスパイスで胃を刺激されると、普通サイズの丼で欲しくなった。
メニューが書いてある黒板には他に「ホッキ貝とウドのネギ油和え」
「麺筋の鶏ナンコツ詰め温菜」「オコゲの豚ヒレ肉あんかけ」とありましたが、
出て来ませんでした。で、デザート。

杏仁豆腐。
ふわっとしてなめらか。杏仁の苦味が、香りにも味にも出ていて美味。
ああ「神無備」にも行ってないなあ〜。

お茶。緑色の方は、消化を促進するものだそうです。
それにしても食べたことのない食材ばかりで、「うめー」「おいし〜」よりも、
「ほへー」「ひょえー」「なんじゃこりゃー」みたいな感覚でした。
量も多くはないし、味よりも様々な食感を楽しんだ感じ。
そこそこお値段は張りましたが、飲み放題でしたし、面白かったです。
もう1時間くらいかけて、酒も倍くらい飲んで、
もっと話しながら食べたかった気もします。
「ロンフウフォン〈龍虎鳳〉」に伺いました。
ネットによれば現代風・上海料理、とのこと。
予約の取れないことで有名(だそうです)なお店。
ええ、その手のお店にたいへん縁遠いわたし…。
こんな機会でもなければ一生行かないでしょう(言い過ぎ)。
白金台の駅から、とっとこ小走り。道端にいた舞の海をチラ見しながら、
間に合いそうもないのでタクシーに飛び乗り、ほんの少し走ってもらう。
電気屋さんの二階というのはネットで確認してたんですけど、
ほんとに、「ここのどこに店があるんだよ!!」という外観。
二階に上がってみると、ドアに小さく看板が…

あ、怪しい……………。で、遅刻。すみません。
参加者は14人ほど。
どの料理も1人前づつ、少量で出てきます。女性は喜ぶでしょうね。

「ピータン豆腐と姫茸」
裏漉ししたのかな。もはやピータンというよりカニ味噌っぽい。
ほぐほぐした豆腐にネメッとしたピータンソース、コリっとした姫茸という
食感をソースの甘さが覆っています。意表を突くものでしたが、ゼリー状の
部分を少しでいいから細かく刻んだりして添えてくれたらな〜と思いました。

「ハグラウリと小メロンの雪菜炒め」
食材は3つとも馴染みがないですが、独特の歯応えと品のいい塩加減の一品。
自分で作るブロッコリー茎のスライス炒めの食感にも似てます。

「リーキとヨモギのソバ 翡翠仕立て」
まずリーキがわからないんですが、とろっとした口当たりと、弱いけど
しっかりした歯応えが心地いい。でもひょいっと食べてしまう量なのと、
初対面の人達の話が聞きたくて、味については短期記憶のまま忘却。

「行者ニンニクとハルサメの軽い煮込み」
もっともさり気ないけどわかりやすい美味しさ。
それでもありきたりの野菜じゃないので少し面白いかな。

このへんまではビールも飲んでましたが、ビールをやめ、紹興酒だけに。
グラスが綺麗ですね。

「マコモとアマドコロの辛み炒め」
アマドコロだかお茶処だかわかりませんが、白い方がマコモダケですね。
でもマコモダケをよく知らないので、クセのないエリンギという感じ。
たぶん切り方によって、通常の食感と変えてるのではないかな。
甘みも含んだ辛さがコリコリした食感と合っています。

「ズッキーニとレンコン ゴマ衣揚げ」
ゴマ風味の素朴な衣とサクサクのレンコン、しっとりしたズッキーニの
食感が面白いです。中華団子みたいなおやつ感覚。お茶が欲しくなる。

「フダン草の豆鼓炒め」
これがそうなんだと思うんですが、よくわかりません…。
豆鼓の味だったかなあ〜。割と野菜の味がダイレクトだったような。
でもサキサキして美味しい。酔ってるせいか、アングルがアート気取り。

ワイン2種。
銘柄とかブドウの品種とかはもちろんわかりませんが、違いはこんな感じ。
ひとつめ:(奥)香りは地味だけど、適度にコクと渋味があって好きなタイプ。
カベルネのミディアム〜フルボディかな?
ふたつめ:(手前)とても華やかで豊かな香り。味は飲みやすいがいまひとつ。
色も鮮やかだし、まだ若いのかな?

黒酢のスブタ。
これはたいへん美味しい。刺々しくない酸味と上品な甘み、
コクのあるソースが柔らかい豚とたいへんマッチしています。
酢豚はコドモから嫌われる料理の代表格ですが、これなら平気でしょう。
ワインともよく合いました(紹興酒とはイマイチ)。
思わず皿のソースを、これでもかと刮げ取るようにして食べてしまいましたが、
そんな風に食べてる人はいないのでした…。

カレー
東京カリ〜番長の水野さんがいらしていたこともあり、カレーが饗されました。
「中華料理屋のカレー」と紹介。さりとて葱がまったく違和感ないほどに
和の雰囲気もあり、スパイシーだが食べやすい。
この段にきてスパイスで胃を刺激されると、普通サイズの丼で欲しくなった。
メニューが書いてある黒板には他に「ホッキ貝とウドのネギ油和え」
「麺筋の鶏ナンコツ詰め温菜」「オコゲの豚ヒレ肉あんかけ」とありましたが、
出て来ませんでした。で、デザート。

杏仁豆腐。
ふわっとしてなめらか。杏仁の苦味が、香りにも味にも出ていて美味。
ああ「神無備」にも行ってないなあ〜。

お茶。緑色の方は、消化を促進するものだそうです。
それにしても食べたことのない食材ばかりで、「うめー」「おいし〜」よりも、
「ほへー」「ひょえー」「なんじゃこりゃー」みたいな感覚でした。
量も多くはないし、味よりも様々な食感を楽しんだ感じ。
そこそこお値段は張りましたが、飲み放題でしたし、面白かったです。
もう1時間くらいかけて、酒も倍くらい飲んで、
もっと話しながら食べたかった気もします。

