2008年07月13日
ラーメン王の訃報

本日、武内伸さんが、お亡くなりになったそうです。
第2回(第2代)ラーメン王として、新横浜ラーメン博物館広報として、
超らーめんナビの達人として、日本ラーメン協会副理事長として、
様々な形でラーメン業界に貢献してきた武内さん。
まだ48歳という若さだったそうです。
ともに活躍されてきたラーメン界の盟友の方々、
そして、氏の強い理解者である佐野実さんの心情たるや、
推し量るに余りあるものがあります。
TVチャンピオン第2回ラーメン王選手権優勝。
雪の中を転びながらラーメンを運んでいた武内さん。
8代目の小林さんに対し、「勝てます」と言った6代目の山本さんに、
「その時のチャンピオンてのが、一番勉強して、一番頑張ってる人ですから、
『勝てる』とは言ってるけど、実際1回負けた人が、
もう1回そのテンションにもっていくのは難しい」
と厳しい意見をおっしゃっていた武内さん。
武内さんの著書は、うちにも何冊かありますが、とくに思い出深い1冊があります。
それは、武内さんが新横浜ラーメン博物館の広報になってから出版された、
「何回もいきたくなるラーメン店100 〜わたしが4000杯を食べたわけ〜」

この本は、他のラーメン本とは味わいがまるで違っていて、
タイトル通り「何回もいきたくなる店」をコンセプトにしています。
まえがきの文章を引用すれば
「味だけで評価するなら、ここに紹介する店となんら遜色のない店も
まだまだある。しかしこの100店は、その店でラーメンを味わうまでの
プロセスに重点を置いている」ということ。
本の特徴としては、
・ラーメンの写真がないこと。
・味に主眼が置かれていないこと。
・店の空気について興味深く触れていること。
・系統や発祥の由来についてわかりやすく説明してあること。
・自分なりの秘密、エピソードをこっそり明かしてあること。
頭の中に、どんなラーメンか思い浮かべながら、繰り返し繰り返し読みました。
読み手を引っ張る独自の文章を書く人でした。
それはたいへんな共感をもって、わたしの頭に迎え入れられたのです。
同時にこの本が、わたしのその後のラーメンライフにかなりの影響を
及ぼしたことは言うまでもありません。
もう閉店してしまった店も多く、ガイドとしては使えなくなってしまいましたが、
読み物として揺るがない芯があり、今でもときどき読み返しています。
石神秀幸さんの著書にインスパイアされ、味の求道者、探求者となった人を
“石神チルドレン”と呼んだりするそうです。
自らサイクラー(周期的確認者)を名乗るわたしは同じ店に「何回も」行く。
そのルーツを辿るなら、この本に行き着くのかもしれない。
そういう意味でわたしは、“武内チルドレン”なのかもしれないですね。
氏の似顔絵(一番上の画像)を描かせていただいた時のこと。
大崎裕史さんから、武内さん本人の感想が送られて来て、
「これまでたくさんの似顔絵を描いてもらいましたが、
今回のが一番似ていると思います。ありがとうございました」
という内容でした。
武内さんに直接、そのお礼を言えなかったことが悔やまれてなりません。
1ラーメン好きとして、感謝と哀悼の意を表したいと思います。
転載ですが、ご葬儀についてを追記にしておきます。
※斎場が当初と変更になったとコメントいただきました。
修正して掲載させていただきます。 続きを読む
2008年07月13日
放置OK
先日、赤坂で打ち合わせ。
4時に終わってから、久々に「秀」へ行きました。
そんな時刻なのに、3組も客が入ってます(すべて女性客)。
どの方もデザートを食べたりして、すっかりくつろぎカフェ状態。
女の人ってそういうとこが凄い。
大テーブルの端に着席。そんなに化粧しなくても充分綺麗なのに…
…なお姉さんが対応してくれましたが、
わたしのオーダーが済むと、そのまま大テーブルの逆側の端、
一番厨房に近いところに着席しました。
「お先にいただきますー!」
あらら。ちょうど賄い食べるところだったんですね。ごめんなさい。

ラーメン650円、替玉100円
前に食べた時より背脂が増えたかな〜?そんな印象。
ところで、その、賄い中のお姉さんが妙に気になります。
食べながらも横を向いて声を出してるのです。
「いらっしゃいませ〜」
「(替玉に)ありがとうございま〜す」
「(会計に)ありがとうございました〜」
…いや、お姉さん、放っといていいですよ。
ぼくらと同じで、食事中なんだから。
客からも見えるところだからそうしてるのかな。
わたしなんかは逆に気にしちゃう。
「わたしの接客をしてたせいで冷めちゃわなかった?」とか
「声を出すタイミングで早く飲み込んでるのかなあ…」とかね。
ガン無視よりは好感持てますし、賄いは早く食べるのが基本ですけど、
食事中にそんなに気をつかわなくても…。離れて食べてるんだし。
それとも声を出してないと、ネットに「客を無視して食ってた」
みたいに書かれちゃうのか?
女性客が多いところへきて、女性店員だし、ってのもあるのかな。
う〜ん、ニュアンスの難しい話ですが。
浅草の「M・E」で遭遇した賄い風景みたいに、
あまりにもゴキゲンな態度には奥歯が鳴りますけどね。
…って、あれが心に残ってるから、他店が気を使いすぎに見えるのかも?

