2008年04月17日
築地で怒るが
やるせない気持ちのまま、場外市場をブラブラとする。
横柄な口調の売り手と、媚び諂うような客の、気持ち悪い会話が耳に入る。
…ああ、このオヤジか。
わたしが以前、色々な煮干しを買いたくて、
「すみません、煮干しをいただきたいんですが…」と声をかけたところ、
「はァ? ダシの取り方、知ってんのか?」とのお返事。
仕方なく1番ダシについて一通り言ったら、他の客の方へ行ってしまった。
「ちらないでちゅ〜教えてくだちゃい〜」
がベストアンサーだったのでしょう。
浅草に住む友人が、観光的な場所(放っておいても客が来る)における
人間の堕落を暗い目をして嘆いていたが、築地にもそういう側面が確かにある。
あのラーメンはまさにそうやって産み落とされた感じだ。
このままでは帰れない。ああ帰れない。わたしはそういう人間だ。
東西線で九段下へ。「九段 斑鳩」開店時刻まであと少し。
(そう、タイトルはシャレでしたの)
少し前にある噂を聞いていたので、とても来たかったのだ。
開店15分前。2人待ち。開店時には10人ほどの行列に。
イケメン店員さんが出て来て、先頭の2人とわたしにだけ、
「先にご注文伺いますので、メニュー決めておいてください」と。
ああ、待たせないで作るためかしら。
そりゃいいですけど、だったらメニュー表くらい渡せばいいのに。
店頭には味の説明だけで、メニューは出てないじゃないさ。
これがオレじゃなく初めて来た人だったら戸惑うでしょ。
…と、築地のイライラがぶり返す。治り際が肝心なのよ。
いつ以来だろう、厨房にいる坂井店主を見るのは。
その顔には常に微笑みが浮かび、店内にこれでもかと
幸せフレグランスを振りまいている。
「麺屋 武蔵」とかとは対照的な、伸ばし気味の声。
そんなエンジェリー・坂井さんだけど、わたしは帽子の影から確かに見た。
湯切りの際、その顔から笑みが消えるのだ。
ほんの一瞬、目が怖いくらいの光を帯びる。

特製らー麺880円
ああ〜、この温度(笑)
斑鳩では、“脂バランス”みたいなものをしみじみ感じます。
コクなのかクドさなのか、それは食材の質なのか量なのか。
いつも思うのだけど、斑鳩の「らー麺」は、完全な空腹時よりは、
むしろお腹に少しものが入っている時の方がウマく感じられます。
食べ終えて箸を収めようとすると、
さっきのイケメンさんが来て、とくに表情も変えず、
「お箸、洗いましょうか」と声をかけてくれました。
「麺屋 武蔵」「味一」に続く3店目!
気分はすっかり晴れて、お店をあとにするのだった。
これで家に帰れますわ。

