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青木 健
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青木 健(あおき けん)イラストレーター。 日本初のラーメン専門誌「月刊とらさん」にて漫画を連載中! ラーメンは数ではなく愛がモットー(1週間で29杯が最高)。 ラーメンをテーマにしたTシャツ屋さん【ラ部】を運営中!
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2008年07月14日

春木屋理論

前エントリーの、ご葬儀の情報について、変更された内容のコメントをいただきました。
本文の方も訂正いたしました。参列される方はお間違いのなきようご注意ください。



武内伸さんを偲んで、というと大袈裟かもしれませんが、
今日は「春木屋」に行ってきました。

ラーメンフリークには常識中の常識ですが、

九州出身の武内さんが、道場破りのような気持ちで
東京の超有名店・春木屋を訪れたのは、高校2年生の頃。
春木屋の中華そばを食べ、自分がいかに井の中の蛙であったかを
思い知らされたのだそうです。
そして、その場で聞くことができたという言葉、

「常に味を研鑽して、ベースとなる味を絶対に変えず、
 お客様には気付かれないように少しずつ味を変えていく。
 それで初めて『変わらない』と言われるんだ。
 そしてそれが『いつも変わらず美味しい』という本当の意味だ」
       (武内さんが原作をつとめた漫画「1杯の魂」での台詞)

という春木屋先代・今村五男氏の金言を「春木屋理論」と命名し、
自らの座右の銘にされていました。


夜、七時過ぎ。食事時には少し寂しい先客4人。

シンプルに、中華そばを注文(荻窪店ではこれしか注文したことがない)。
メニューの脇に小さく〈無断で写真を……〉という札が張ってあるので、
わたしが食べた春木屋の中華そばの中で、最も多く作っていただいている
高橋さんに声をかけてみました。

すると「どうぞどうぞ遠慮なく!」と気持ちの良い返事。
客も少なかったし、じゃあどうしてあの札があるのかを聞いてみました。すると、
「何も言わずに写真が撮られ、許可も連絡もなく〈某有名料理雑誌〉に載っていた」
なんてことが普通にあるそうなのです。

ひどい話ですね。武内さんが聞いたら激怒するんじゃないかな。
それで利益を得る人がやるのは反則でしょう。
高橋さんは「どんどんご自由に、ネットで紹介してください!」
と言ってくださいました。


中華そば800円

春木屋理論でいえば、高校生の武内さんが食べた時よりも
ずっと美味しくなっている中華そば。
いつも勢い込んで食べてしまって、麺がずいぶん先になくなってしまう。
武内さん、今日の中華そばも美味しかったですよ。


齷齪数」にも書いたように、このブログは通常2〜300のアクセス数です。
それが今日はその10倍もの数のアクセスがありました。
いままで1度も4桁になったこともありません。

皆さん、武内さんのお名前で検索されたのでしょうし、
武内さんの突然の訃報にショックを受けた方々の数を
そのまま表していると思います。
そして武内さんがどれほどラーメン界に貢献してきたのか、
その大きさでもあるのでしょう。

武内さん、本当にお疲れ様でした。天国でゆっくり休んでください。

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