プロフィール
青木 健
青木 健foaf.rdf
青木 健(あおき けん)イラストレーター。 日本初のラーメン専門誌「月刊とらさん」にて漫画を連載中! ラーメンは数ではなく愛がモットー(1週間で29杯が最高)。 ラーメンをテーマにしたTシャツ屋さん【ラ部】を運営中!
読者登録
メールアドレスを入力して登録ボタンを押すと、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。
解除は→こちら
現在の読者数 7人
アクセスカウンタ
Total: 86514
Today: 114
Yesterday: 501
QRコード
QRCODE
オーナーへメール

2008年07月31日

八熱地獄:捌

ラーメン八熱地獄巡り:其の捌
無間地獄! 〜老舗の瘴気


昼に「七彩」で大盛を食べてしまったから、お腹が減らない…。
夜9時くらいになってから出かける。
まあ、店的にもそのくらいの時間帯がふさわしくもあるんだけど。
地獄巡りの最後を飾るのは、

「新・利しり」

リニューアル以前、まだ「利しり」だった20年ほど前、
初めてオロチョンを食ったときの衝撃と汗を今でも忘れない。
大勢で行き、わたしだけがオロチョンを食べ、汗だくだくになっていた。

ここ、「利しり」のラーメンメニュ−は一律1050円。
歌舞伎町価格だが、それだけの需要がある。
以前は「極、スーパー」が裏メニューとして存在していたが、
現在はそれを凌ぐクラスが、堂々とメニュー表に載っている。



当然頼むのはトリプルスーパーだ。(値段も一緒)
この店構えにそぐわぬ、しかし立地にはドンピシャなネーミングセンス。

以前はなかった「カウンター上の衝立」を飛び越えて、辛い臭気が襲います。
目にヒリッヒリきます。鼻孔にチックチクきます。
この衝立、汁跳ね防止かと思いましたが、辛さガードかもしれません。

西洋系外国人も、オロチョンを食べています。
差別の裏返しなんだろうけども、なんだか嬉しい。



新・オロチョンラーメン(トリプルスーパー9倍)1050円

…真っ赤。まるでトマトソースです(…だったらどれほどいいかと)。
これまでの店のような、不気味さを伴う紅ではなくて、
発色が良くて、クレヨンのような赤。どちらかというと緋色。
(写真だと茶色っぽいですけど)

他のお客さんのオロチョン(ノーマル)はオレンジ色なので、
まずこの赤さにドン引きします。
でも、スーパー(3倍)を頼む人なんかも結構いて、
そのスープの色を見ると、トリプルと大して変わらない赤さ。
なんだ、9倍とかいって、実は大したことないんじゃないか?

では、レンゲでスープをば…

きっと小麦粉も片栗粉も使ってないのに、
背脂や野菜類を使ったのでもないのに、スープがドロドロです。
それはなぜかというと、唐辛子の粉が大量過ぎだから。

目の細かい唐辛子粉が、口にもっったりと入ってきます。
もっったりというのは食感のことで、味としては言うまでもなく刺激です。

細かい辛さがビキビキきます。
これだけ細かいと、香ばしさはないんですが、
もうダシとかどうとかいう世界ではありません。

油脂がそれほどではないので、ラー油の刺々しさや熱さの相乗効果もない。
ただただ、唐辛子パワーの力技。

辛さの奥からは酸味が強く出てきます。
色についてトマトソースと書きましたが、味もどことなく
トマトソースっぽくもあります。とろっとした舌触りもね。
(繰り返しますが、その食感は溶けたトマトのではなく、唐辛子の粉末の)

横目でスーパー(3倍)の人が食べるのを見てみると、
箸で持ち上げた麺には、唐辛子粉がほとんどくっついてきません。
ところがわたしのトリプルスーパーには、べっとりと赤い粉が…。
そのくらい、唐辛子粉のスープ内密度が違うようです。


スープばかりを口にしていると辛さが積み上げられていくせいでしょう、
無意識に麺ばかり啜り続けていました。
スープダイレクトはかなり異常な世界だが、麺を啜っているときは
バランスが良く(とも言えないが)かなり美味しく感じられる。

ピーマン、タマネギ、豚肉、メンマなどの具もたくさん入っていて、
レンゲでスープを3口飲んでは、それらの具を楽しみます。
中でもピーマンが、このオロチョンラーメンの“らしさ”を表しており、
このトマトっぽいスープによく合います。

どんなに唐辛子まみれでも、麺と具はオゥエイシスのよう。
麺を大盛りにした方がバランス良かったかも。しかし今さらジローだ。

辛さとしてはかなり強いですが、単調なのでさほどでもない(慣れたのか?)。
レンゲいっぱいの唐辛子スープをすくって口に入れていると、
自分がとってもバカに思えるが、さりとて引き返せない修羅の道。

わたしごとき、名も許されぬ修羅に過ぎぬわ〜〜〜!
この国には闘神と崇められし三人の激辛将がいるのどあぁ〜!
(どこかにね)。




汁完。例によって、掻き取り。
これはかなり図案化されていますが、鳳凰でしょうか。
中本の龍とともに、食べ切った人しか出会えません。
(出会わなくていいんですが)

ということで、激辛八熱地獄巡りは決着しました!
いやー、実に楽しい企画でした(仕事でもなんでもないですが)。

暑い夏、冷やしやつけ麺などもいいですが、
皆さんも激辛地獄で汗をかいてみるのはいかがでしょう!?
(でも無理はしないでくださいね)

この記事へのトラックバックURL

この記事へのコメント
私の住む地元にも、利しりありますねー。
お店自ら、日本一まずいとか書いちゃってますけどw
えらい過去に1度だけ食べたことある気がしますわぁ。

何はともあれ、スゴイ企画を身をもって実行してしまうという行動力&気力は凄まじいな・・。と思いまする・・。
お疲れ様でしたー。
Posted by ジン at 2008年07月31日 22:31
●ジンさん
あ、そうなんですか〜。やっぱりオロチョンが有名なのでしょうか。
でも日本一の称号は「彦龍」にしといてあげてください(^-^;

こちらこそ、こんなムチャ企画を読んでいただいてありがとうございます。
ひとつわかったのは、激辛はやっぱりクセになります。
あれから意識的に食べてませんが、なんかこう…体が激辛を求めているというか…
…モヤモヤします。困りました。
Posted by 青木 健 at 2008年07月31日 23:53