2008年10月09日
ギロッポンの夜
これもひと月ほど前だが、「デトロイト・メタル・シティ」を鑑賞。
わたしは子供の頃、実写版「ドカベン」と「サーキットの狼」(同時上映)
を観て、2次元の実写映像化、というウイルスを脳に植え付けられた。
以来、今のように実写化が乱打乱発されるずっと前から気にして観ている。
もちろんテレビドラマもくまなくチェックしてきたし、同好の士と
漫画実写BBSを立てて語り合ったり、「あずみ」鑑賞会を開いたりしてきた。
なんてやってると、400字詰め原稿用紙100枚でも足りなくなるので
簡単に映画の感想を。
「ほんとはオシャレ音楽が好きなのにデスメタルのカリスマになっている」
…これは本質ではない。それは極めて表面的なことである。
わたしなりに原作の芯を読み解くと、このようになる。
「根岸祟一は、田舎コンプレックスと、童貞のいじましい背伸びとして
オシャレポップスに傾倒しているが、人格的には強い嫉妬心や猜疑心、
残虐性の持ち主であり、その本心を自らが気付いていないことが
いかにも青臭く滑稽なのであり、この笑いの背景である。
また、母親や恋した女性がみな極端に鈍感であるため、無意識レベルでの
フラストレーションが蓄積、それを社長やメンバー、熱狂的ファン達が
デスメタルを媒介として、根岸をクラウザー2世として覚醒させている。
このねじれた自己解放こそが、悲劇的喜劇のカタルシスをもたらす」
それがDMCの本質だ。
逆にいえば、それさえ揺るがなければ、映画で何やったっていい。
それさえ揺るがなければ、ね。
同行した脚本家の友人夫妻と、そんなことを語り合いながら、
人種の坩堝、スモールアップル、六本木交差点へ。
さて、どこで飲もうかね、なんて立ち止まったところが「かれー麺 実之和」の前。
実は未食です。
「あっ、ココはカレーラーメンのお店なんですよ〜」
「へえ〜、美味しいんですか?」
「…いえ、実はまだ入ったことがなくて」
「あ、じゃあ入りましょうよ!」
いいんですか〜。前回「白兵衛」のときもこんな流れでしたね。
どうれ、メニューを拝見…
…おッ!!
激辛があるではないですか。なになに…注意書きが書いてあるぞ。
〈当店のスタッフは誰も完食できませんでした〉
……フッフ〜ン。マゾの…間違えた、激辛好きの血が騒ぎますね。
カレーラーメン専門店の牙が、爪が、どれほどのものなのか、
我が舌と腹に、存分に食い込ませてみせるがよいぞ!!
我輩はそう簡単には倒せんから、そのつもりでな!!
でも今日は初めてなので、ノーマルで。

かれー麺750円
うーむ、美味しいですが、どっからどこまでも「カレーラーメン」ですね。

飯割り。ライスをつけて正解です。辛さとしてはごく一般的。
しかしあれですね。MというのはかなりS要素を含みますね。
加虐を切望するということは、その嗜虐性を内包しているわけですからね。
逆にSというのはM要素がなくても存在しうる気がしますけど。
やはりSMは、Mありき、M主導で成立するものじゃないかな、と思います。
とくにプレイはしませんが。
さて、実之和には酒も肴もあるのでそのまま飲もうかと思いましたが、
もったいない気がするので移動。裏手にあったもつ鍋屋さんで飲みました。
「銀座 ほんじん」というお店。もつ鍋や地鶏を堪能。
一番搾りの生ビール。缶のように当たりがキツくなくて美味しいね。
彼らとはいつもこうして「映画&酒」のコースなのだけど、
話をしてると刺激も共感もあり、勉強にもなって毎回楽しい。
最後に、映画の話に戻りますが、
秘密結社・鷹の爪団の教えを守らない大人が見受けられますね。
劇場内でのマナーを、アニメーションで呼びかけるということは、
文字や音声だけの呼びかけでは興味も引かず理解もしにくい
小学生以下のお子様に向けての、映画会社からの精一杯の歩み寄り。
いい大人はそれをパロディ的に笑いはしても、
それによってようやくマナー意識を喚起される、
などという愚暗はあってはならないのです。
つまりあの映像を観てマナーが守れない大人に対しては、
幼稚園で「すべり台の順番争い」からやり直すことを推奨すべきです。
ラーメン好きなら当然目にも耳にも焼き付けて離れない映画、
「タンポポ」のオープニングを思い出します。
「…映画、始まるみたいよ」
わたしは子供の頃、実写版「ドカベン」と「サーキットの狼」(同時上映)
を観て、2次元の実写映像化、というウイルスを脳に植え付けられた。
以来、今のように実写化が乱打乱発されるずっと前から気にして観ている。
もちろんテレビドラマもくまなくチェックしてきたし、同好の士と
漫画実写BBSを立てて語り合ったり、「あずみ」鑑賞会を開いたりしてきた。
なんてやってると、400字詰め原稿用紙100枚でも足りなくなるので
簡単に映画の感想を。
「ほんとはオシャレ音楽が好きなのにデスメタルのカリスマになっている」
…これは本質ではない。それは極めて表面的なことである。
わたしなりに原作の芯を読み解くと、このようになる。
「根岸祟一は、田舎コンプレックスと、童貞のいじましい背伸びとして
オシャレポップスに傾倒しているが、人格的には強い嫉妬心や猜疑心、
残虐性の持ち主であり、その本心を自らが気付いていないことが
いかにも青臭く滑稽なのであり、この笑いの背景である。
また、母親や恋した女性がみな極端に鈍感であるため、無意識レベルでの
フラストレーションが蓄積、それを社長やメンバー、熱狂的ファン達が
デスメタルを媒介として、根岸をクラウザー2世として覚醒させている。
このねじれた自己解放こそが、悲劇的喜劇のカタルシスをもたらす」
それがDMCの本質だ。
逆にいえば、それさえ揺るがなければ、映画で何やったっていい。
それさえ揺るがなければ、ね。
同行した脚本家の友人夫妻と、そんなことを語り合いながら、
人種の坩堝、スモールアップル、六本木交差点へ。
さて、どこで飲もうかね、なんて立ち止まったところが「かれー麺 実之和」の前。
実は未食です。
「あっ、ココはカレーラーメンのお店なんですよ〜」
「へえ〜、美味しいんですか?」
「…いえ、実はまだ入ったことがなくて」
「あ、じゃあ入りましょうよ!」
いいんですか〜。前回「白兵衛」のときもこんな流れでしたね。
どうれ、メニューを拝見…
…おッ!!
激辛があるではないですか。なになに…注意書きが書いてあるぞ。
〈当店のスタッフは誰も完食できませんでした〉
……フッフ〜ン。マゾの…間違えた、激辛好きの血が騒ぎますね。
カレーラーメン専門店の牙が、爪が、どれほどのものなのか、
我が舌と腹に、存分に食い込ませてみせるがよいぞ!!
我輩はそう簡単には倒せんから、そのつもりでな!!
でも今日は初めてなので、ノーマルで。

かれー麺750円
うーむ、美味しいですが、どっからどこまでも「カレーラーメン」ですね。

飯割り。ライスをつけて正解です。辛さとしてはごく一般的。
しかしあれですね。MというのはかなりS要素を含みますね。
加虐を切望するということは、その嗜虐性を内包しているわけですからね。
逆にSというのはM要素がなくても存在しうる気がしますけど。
やはりSMは、Mありき、M主導で成立するものじゃないかな、と思います。
とくにプレイはしませんが。
さて、実之和には酒も肴もあるのでそのまま飲もうかと思いましたが、
もったいない気がするので移動。裏手にあったもつ鍋屋さんで飲みました。
「銀座 ほんじん」というお店。もつ鍋や地鶏を堪能。
一番搾りの生ビール。缶のように当たりがキツくなくて美味しいね。
彼らとはいつもこうして「映画&酒」のコースなのだけど、
話をしてると刺激も共感もあり、勉強にもなって毎回楽しい。
最後に、映画の話に戻りますが、
秘密結社・鷹の爪団の教えを守らない大人が見受けられますね。
劇場内でのマナーを、アニメーションで呼びかけるということは、
文字や音声だけの呼びかけでは興味も引かず理解もしにくい
小学生以下のお子様に向けての、映画会社からの精一杯の歩み寄り。
いい大人はそれをパロディ的に笑いはしても、
それによってようやくマナー意識を喚起される、
などという愚暗はあってはならないのです。
つまりあの映像を観てマナーが守れない大人に対しては、
幼稚園で「すべり台の順番争い」からやり直すことを推奨すべきです。
ラーメン好きなら当然目にも耳にも焼き付けて離れない映画、
「タンポポ」のオープニングを思い出します。
「…映画、始まるみたいよ」
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この記事へのコメント
映画を作りたければ、テレビを観るのを止めないとダメだよね。
だけど、今、映画ってテレビの人が中心になって作られているんだよね。
って改めて思いました。
本作はテレビのフレーム(画面ではなく概念・フォーマットね)で作られていた
と僕は思っています。
本当にこれを映画にしたら面白いと思って作ったのかな?
2008は遂に、ネット視聴時間がテレビのそれを抜いたそうです。
与えられるままに、ではなく、選択の自由が広がっていく期待半分。
そして映画においては大作が作られる可能性が絞られていく懸念半分です。
ラーメン世界の指針にも影響が出るのかな。
だけど、今、映画ってテレビの人が中心になって作られているんだよね。
って改めて思いました。
本作はテレビのフレーム(画面ではなく概念・フォーマットね)で作られていた
と僕は思っています。
本当にこれを映画にしたら面白いと思って作ったのかな?
2008は遂に、ネット視聴時間がテレビのそれを抜いたそうです。
与えられるままに、ではなく、選択の自由が広がっていく期待半分。
そして映画においては大作が作られる可能性が絞られていく懸念半分です。
ラーメン世界の指針にも影響が出るのかな。
Posted by 松 慎一郎 at 2008年10月09日 23:47
○松さん
そうですねー。スペシャルドラマとかの気分ですね。
テレビで「F××k!」はキツいでしょうけどね(笑)
最近はテレビと映画、思いっきり同時進行だったりもしますね。
相乗効果を使わないと入らないのか、そういうものしか作れないのか、
DVDで元を取るというところまで含めての映画作りでしかないのか、
…は、わたしにはわからないけども「劇場で観るテレビ」という感じは
凄く広がっていると思います。
どういうものだったら、金を払って、劇場に足を運んでまで観たいのか。
わりと「原点」な話のような気がします…。
ラーメンはすでにネットや携帯で激変しましたね。
今の「限定メニュー」とかって、ネットなくしては存在し得ないですから。
もう一回りするとどうなるのか…やはり期待と懸念が入り交じります。
そうですねー。スペシャルドラマとかの気分ですね。
テレビで「F××k!」はキツいでしょうけどね(笑)
最近はテレビと映画、思いっきり同時進行だったりもしますね。
相乗効果を使わないと入らないのか、そういうものしか作れないのか、
DVDで元を取るというところまで含めての映画作りでしかないのか、
…は、わたしにはわからないけども「劇場で観るテレビ」という感じは
凄く広がっていると思います。
どういうものだったら、金を払って、劇場に足を運んでまで観たいのか。
わりと「原点」な話のような気がします…。
ラーメンはすでにネットや携帯で激変しましたね。
今の「限定メニュー」とかって、ネットなくしては存在し得ないですから。
もう一回りするとどうなるのか…やはり期待と懸念が入り交じります。
Posted by 青木 健 at 2008年10月10日 00:43

