プロフィール
青木 健
青木 健foaf.rdf
青木 健(あおき けん)イラストレーター他。 ラーメンのフリーペーパー「ラーメンバンク」にて漫画を連載中! ラーメンは数ではなく愛がモットー(1週間で29杯が最高)。 ラーメンをテーマにしたTシャツ屋さん【ラ部】を運営中!
読者登録
メールアドレスを入力して登録ボタンを押すと、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。
解除は→こちら
現在の読者数 6人
アクセスカウンタ
Total: 207131
Today: 236
Yesterday: 580
QRコード
QRCODE
オーナーへメール

2008年11月21日

青森ラーメン修行5


さ〜ボチボチですかね〜…なんて気楽に構えていたら、
オープン時刻、お客さんがなだれ込むようにして列ばれた。
と同時にスタッフから、いきなり
「はい3の2特で〜!」「はいお次4の1特で〜!!」という声が飛ぶ。

「なになに“特”ってなに?!」
質問してるヒマはないから、頭の中で理解する。

「特ラーメンには特盛りのことで、玉子とチャーシュー増しなのね…?」
「『3の2特』は3杯の注文のうち、2杯が特盛りってことですか…」

そんなわたし。大慌て。サザエさんくらい大慌て。

スープが入り、湯切りのすんだ麺が入ったら
すぐに麺を箸でほぐし、チャーシューとネギを乗せてお出しする。

単純なようでいて、それがまた予想外の早さ。
20歳の先輩・ゆーさんの手が速過ぎて見えない。言わば、句読点のない感じ。

麺ほぐしチャー乗せネギ散らしお待たせしゃしたー!!

わたしのペースはといえば、

麺ほぐして〜、チャーシューを〜2枚乗せて〜(あれっ、2枚取れねえよ)、
ネギをこれくらい乗せて〜(もちょっとか?)、はーいお待たせしました〜!


…完全にテンパりました。

せめて声くらい出さなくちゃと思っても、順番を考えて手を動かしてると、
もういっぱいいっぱいで、口から何ひとつ出てこないのである。

ちょうどいい喩えがこれだ。
わたしは「メメント」という映画のように、もしくは「ジョジョの奇妙な冒険」
第6部のスタンド「ジェイル・ハウス・ロック」のように、
「3つのことしか記憶できない」のであった。

「麺をほぐす」「チャーシューを乗せる」「ネギを乗せる」…で終わり。

しかしそれ以外にも、
「特盛りには玉子とチャーシュー追加」
「なくなりかけの具材を冷蔵庫から補充する」
「注文の数だけドンブリを作業台に出す」
「お客様に声をかける」
「手渡すとき、複数の注文にはお盆に乗せる」
「お箸はこちらからお取りくださいと声をかけたり手渡したりする」

と、いくらでも作業はあるのだから、すぐにどれかを忘れてしまうのだ。

重なってくっついたチャーシューを剥がすこともままならない。
作業的にはどうということはないのだけど、課せられるスピードが違うのだ。
同軍ながら、シャア少佐に追いつけないスレンダーの気分。

「少佐、チャーシューが違います!
 こんなに薄いチャーシューは自分は見ていません!」
「3枚にすればどうということはない。援護しろ!」



ああ特盛りにし忘れたチャーシュー乗せるのゆー先輩に先を越された
とおもいきや補充忘れてる麺ほぐしてないぞああ次は2特だっけ3特だっけ…

パニック。

この記事へのトラックバックURL