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青木 健
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青木 健(あおき けん)イラストレーター他。 日本初のラーメン専門誌「月刊とらさん」にて漫画を連載中! ラーメンは数ではなく愛がモットー(1週間で29杯が最高)。 ラーメンをテーマにしたTシャツ屋さん【ラ部】を運営中!
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2007年12月16日

接客道

なにしろ「師走」です。年末進行がキツい今日この頃。
皆さんもお忙しい日々を送っていることでしょう。
忙しい時ってのは疲れているわけで、意識的に豚肉を食べます。
外食では主にとんかつ、カツ丼、カツカレー。ってカツばっかり。
ビタミンB群の摂取と「勝つ」という験担ぎです。

うちの近所でちゃんとカツを食べるなら、1軒しかないんです。
小さな町ゆえ、変わったことをすると客は寄り付きません。
だから特によそでは味わえない何かがあるわけではないんですが、
仕事はきちんとしています。
どんなんでもいいのなら他にもありますが、ここは普通に美味しい。
(あえて「普通に美味しい」って書きましたが、
 この言い方どうかと思うんですよね。それについてはまた今度)

カツ丼ひとつとっても、同額の近所の蕎麦屋とは比べ物にならない。
肉質、火の通り、衣、卵の状態、ダシの味、三つ葉の量、味噌汁の味、
お新香の種類と量、ご飯大盛りサービス、器、内装、清潔感までも。

でもこの店、御飯時でもあまり客がいません。
理由はハッキリしています。それは、


オバさんの愛想がないから。


以前、隣に座った若いカップルの男の子が
「…び、微妙にコワくね?」なんて囁いてたくらい。

いや、実際は親切で丁寧なんですよ。
お茶がなくなっていれば、すっと替えてくれるし、
会計の時のやり取りなんかもいいんです。
ただ笑顔がまったくないのと、少しだけ言葉が足りない。

例えばお茶を替える時、「どうぞ〜」なんて言うのは、
よくよく考えると“替えてやってる感”があるから、
無言で替える方が礼に則ってる気はします。
別にこちらから頼んでないわけじゃないんだから。
でも言わなきゃ言わないでなんだか角が立つのよね。
無言でも、笑顔があるならまだしも。

で、なにが言いたいかっていうと、

「接客は武道である」

ってことです。

・「型」はあるけど、それはあくまで基本。
・受け身が大事。
・相手の力を利用する。
・呼吸を読む。

なんてところが似ている。
相手の気持ちを察して動かなくてはダメだし、
瞬時に返す技(言動)を豊富に持っている方がいい。
柔よく剛を制するように笑顔でクレーム処理。

相手を無視して技を仕掛けても、ただ空回り。
技を知っていることと、1本取れるかは別次元。

ちょっとした空気を読んだり、間をとったり、
タイミングを合わせたり、すかさず仕掛けたり…
まんま武道。

それはとても繊細な部分だけど、ほんのわずかなところで客を逃す、
…そういうこともあるのよね。とくにこういう住宅街では。

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この記事へのコメント
共感します。
私も接客業ばかりしてきた人生なので・・・
将来はスナック「まりりん」を営みたいと思っています(笑)
Posted by まりりん at 2007年12月18日 13:20
●まりりんさん
あ、そうだったんですか〜。
そんなまりりんママの経営する
「スナックまりりん」行きたいです。
Posted by 青木 健 at 2007年12月19日 15:18