プロフィール
青木 健
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青木 健(あおき けん)イラストレーター。 日本初のラーメン専門誌「月刊とらさん」にて漫画を連載中! ラーメンは数ではなく愛がモットー(1週間で29杯が最高)。 ラーメンをテーマにしたTシャツ屋さん【ラ部】を運営中!
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2008年01月20日

神様とわたし



その電話は、わたしを驚愕させ、予定をすべて変えさせるくらいの
説得力を備えていました。

Tシャツの制作をお願いしている久米繊維さんからの電話です。
(このブログも久米繊維さんのです)

「明日、大勝軒の山岸さんに会いに行きますが、同行されますか?」

…は?

ビックリして、ガシがアクアクしました。
だってあの山岸さんですよ!
あの(のあとに400字ほど略)山岸さんですよ。
わたしの頭に浮かんだのは、「YES or NO」ではありません。
「これから約24時間、何をするか」でした。

成り行きはさておき、翌日の午後3時、久米繊維のN村さんと待ち合わせ。
まず店頭におられるはずの山岸一雄マスターの元へ。
…あら、いらっしゃらない。
N村さんが店員さんに事情を話すと、店員さんは(やや怪訝そうに)
山岸さんを呼んできてくださいました。

「じゃあ食べてってよ」



久米繊維さんが山岸さんから注文をいただいていた関係で、
厚かましくわたしまでご馳走になることに。
再開初日にはもりそばをいただいたので、今日は中華そばを。
メニューの違いはあっても、開店日より確実に美味しかった。
いえ、ゴチソウになったからではなく。コクが太く感じましたね。

食後、ご自宅マンションに。この寒いのにお客さんの出迎え・見送りを
されている山岸さん、手袋もしてないんですね。
杖をつきながら歩く山岸さんのあとからエレベーターに乗った時、
初めて山岸さんの身長がそんなに高くないことに気付きました。
いわゆる、オーラでデカく見えていたという大豪院邪鬼状態。

居間に通され、しばし山岸さんとN村さんのお話を横で聞いていました。
東池袋の店が閉まり、職人としての現役を退かれても、まだまだ気苦労を
背負い込んでしまうようで、そんな中の脳出血だったそうです。
とはいえ、お弟子さんたちの話をする山岸さんは本当に嬉しそうで、
どんな話でもニコニコと笑顔を絶やしませんでした。

それからN村さんからのアシストがあり、わたしの伝わりづらく妄想に近い話、
一般的に要約すると「夢」を聞いていただきました。

「『ラーメン(を愛する)部』なので『ラ部』なんです」

そう言うと、山岸さんはまるで子供みたいな声で笑いました。

まずは自己紹介をかねて、イラストのことや仕事の話。
「月刊とらさん」の表紙になった大勝軒パロディのイラストを、
ちゃんと大勝軒に直してお持ちしたところ、とても喜んでくれ、
それをTシャツにしようか、という話まで出ました。

それから、ラ部Tシャツの企画を。
「Tシャツは割と無法地帯というか、なんでもアリだから面白いという
 ところがあるんですけど、わたしはラーメンが好きなので、
 勝手に作るのは気がとがめて、店主さんにお許しを得て作りたいんです」
「うん、それはそうだね。その方がいいよ」

そしてわたしが取り出した
「大勝軒ラ部Tシャツ」のデザイン案を見るや、即座に
「これ、いいねえ〜!」
と大きな声。…嬉しかった。徹夜で考えた甲斐がありました。

そんなこんなで、ご理解とご納得をいただきました。

調子に乗って「ラ部の規約」を差し出すと、
「これ、本になるんじゃないか?」
というお言葉。
そうなんです。実はそういう話をいただいているんです。
「すごいねえ、ラーメンの食べ方ひとつでこんなに文章が
 書けるものなのかい」
…妄想なんです。妄想。

それからしばし、大勝軒のお話を。昔のことから今のことまで。
山岸さんが「○○にある店でね…」という話にわたしが店名を言うと、
そのたびに「お、知ってるの?」と驚かれます。
…ラヲタなんです、ラヲタ。

大きな液晶テレビ。これを用意してくれた電気屋さんも、
このお住まいの大家さんも、山岸さんが大勝軒を始めた頃、
まだ悪ガキだったお客さんなんだそうな。
その日、東池袋大勝軒復活がニュースで特集されるとのことで、
テレビをつけられ、わたしたちはそれでお暇することにしました。

数えきれないほどの感動的な逸話がある山岸さんですが、
実際にお人柄に触れると、改めて凄い人だなあと感心してしまいました。
いや、そんな目線では見れていないですね。
わたしには到底見渡せないほどの器の大きさでした。

ありがとうございます。
いいもの作ります。

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この記事へのコメント
こちらまでうきうきしてしまう。けんさんの日ごろの実力まじめなお仕事などがうんだ結果。しかし、けんさんがどんなんい地に足が着いてなかったかそうぞうが出来てしまいます。ちゃんと徹夜で仕事してたようですが。
Posted by satomim at 2008年01月21日 04:39
●satomimさん
山岸さんが神様だとすると、ご自宅は天国ってことに…
地に足がつかなくて当然です(^-^;

いいご縁はいい仕事で返していかないといけないですね。
改めて、希望とプレッシャーに燃えております。
Posted by 青木 健 at 2008年01月21日 05:49
やった!!!

うちの夫は池袋の大学に通っていたので、大勝軒の伝説を知っていました。
ラーメン好きにとってはほんとに、神様なんですね…。
素敵なコラボになることを祈っています!!
Posted by 盛本 純子 @ T-galaxy.com 編集長 at 2008年01月21日 09:02
●盛本編集長
ありがとうございます!
学生時代いうことは、完全に山岸さんが厨房で腕を揮っていた時代ですね。
旦那様にも喜んでいただける(?)ものを
作りたいと思います。
「伝説」…わたしのデザイン案は、
まさにその「伝説」がキーワードです!!
Posted by 青木 健 at 2008年01月21日 13:05