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青木 健
青木 健foaf.rdf
青木 健(あおき けん)イラストレーター他。 日本初のラーメン専門誌「月刊とらさん」にて漫画を連載中! ラーメンは数ではなく愛がモットー(1週間で29杯が最高)。 ラーメンをテーマにしたTシャツ屋さん【ラ部】を運営中!
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2008年09月05日

天守の店主

昨日の朝ね、テレビをザッピングしてたら「佐々木晶さん」が出てきて、
すわ、ラーメン番組?と思ったら、放送大学。
エネルギーがどうとか講義されてました。東大卒の、現・国立天文台教授。
ああ、ほんとにエラい先生なのね。


わたしがイラストレーターとしても協力させていただき、
Tシャツブランドの先人でもある、
正統派戦国ブランドのパイオニア「もののふ」さんが、
店舗&事務所を構えることになりました!
正式オープンは11月。

数日前、引越が終わったというので、夜11時近かったけど、
コンビニで缶ビールを買って、無理矢理に押しかけの駆けつけ!

場所はなんと新宿三丁目! 末広亭のほど近く。
雑居ビルの5階で、「天守」と名付けたそうです。
なるほど、最上階だから「天守閣」か!

片方の窓からは伊勢丹が見え、もう片方からは丸井が。
天守から見渡すは、攻略する山でしょうか(笑)
こんなにいいとこじゃ、結構するのかな〜。
家賃を聞いてビックリ………すっごい格安!!

エレベーターがないのがネックなんでしょうけど、
小さいけど流し台もあるし、これでシャワーがあったらオレが住みたいですよ。

初めて見た。



表通りや地上からは見えない新宿。
看板もネオンも見えないビルの群れが、汚れて、煤けて、ひっそりと立ち並ぶ。
笑顔の奥に哀切や憎悪や苦悩を隠す、人間みたいだ。

 

…なんて心の中で耽りつつ、缶ビールで乾杯。


それから、もののふさんを連れて、ゴールデン街の凪へ。
以前の間借り営業のときもお連れしたことがありました。

お、KABOさんと遭遇。よく会いますね〜!
ラーメンと、生ビール。終電までに、急ぎでね!

事務所決定・引越のお祝いだというと、
生田店長の粋なはからいで、餃子をつけてくれました。

汁がたれるといけないから…と手を添えて……ぱくり

あづづづっっっっ!!!!

小龍包なみにジョバっと溢れたツユが、わたしの掌を直撃!
ビールのグラスをつかんで冷やします。ひー


ラーメン700円(だめだなあ。写真ブレちゃうなあ…)

がつーん!
「煮干し」って一口で言っても、ホントに色々なバリエーションがあるね〜。
弾けて踊るようなイキイキした太麺に、煮干しがズシッとくるよ。

少し前みたいに「煮干し苦い」感じは軽くなった気がするけど、
それは麺が変わったせいなのかな。
だって、麺がなくなるとちょっとキビシい(笑)
でもダイナミックかつ繊細という意味では、生田さんらしいラーメンだね。

慌てて帰る。なんとかふたりとも終電にて帰宅。
もののふさん、そのうち泊まり込んじゃうこともあるんだろうな。
生田さんと同じに。

なにしろ新事務所の周りはこれでもかと飲み屋だ。
私も活用させて…もらっちゃうかも?  
Posted by 青木 健 at 19:59Comments(2)TrackBack(0)

2008年09月04日

フランス鶉ずら

先週の土曜日。
夜通し仕事した朝5時。「1時間だけ寝よう…」と危ういことをする。
案の定、6時に目覚ましを切ってまた眠ってしまったのだが、
そんな時はエラいもんで、ちゃんと8時前に目が覚めたりするんですね。

目指すは、先週惜しくも食べのがした「不如帰」8月の限定。
フランス鶉の冷やしそば」です。
先週「来週必ずリベンジしてくれる!」って書いたほどなので、
無意識で覚醒したんでしょう。

10時10分に「不如帰」到着。開店は11時半ですが、
早くも1名の方がいました。
10時30分。開店の1時間前、3人目の方が列に。店のご主人も到着。
そこから10分に1人の間隔でお客さんが列んでいきます。

大通りだとよくあることですが、こんなに細い路地裏でも、
「なに?この行列は…」と怪訝な顔をする通行人がいますね。

わたしは空腹を押さえ、開高健の「最後の晩餐」を読みながら待つ。
…われらはそれを舌にしみこませ、それで舌を洗い、
 歯ぐきにまわして教えこみ、咽頭を愛撫してめざめさせる

…わたしの中に棲むサド侯爵は読む手を止めることなく、胃袋を締め上げます。

いよいよ開店。限定のボタンで食券を購入。
同じ店に、1週間に3回も訪れるなど滅多にないわたし。
自意識過剰に照れたりして。

ゆでられた麺は、ザルごと深いステンレス容器で冷やされます。
容器が結露するほどなので、きっと中は氷水でキンキン!のはず。
それから「もちもちの木」の湯切り「震源地」かと思うほどしっかり水切り。

さ〜、遂に限定のお目見え。


フランス鶉の冷やしそば(塩)1200円
 鶉(=うずら)です。念のため。

綺麗ですね〜。この写真だとわかりにくいので、オススメしてくれた
マッハさんや、FILEさんハルヲさんの写真をご覧ください!

うぉッ!

なんだこの旨味は……………なんだ?
…似たようなモノをどこかで……
…あッ、なんだか、「豆乳」のような…。
(日本酒をパイナップルやチョコレート、大根の搾り汁に喩えるわたしなので、
 アテにしないでください)
しかしもっとコクがあって…なんだこれ…凄い…。
穏やかな塩味で、スープも淡いんだけど、しっかりと…独特の…

冷たいので、味も知見しにくいのですが、
だんだんと油脂に覆われていることに気付きますし、
食べ進むほど、鶏(鶉なのね)の目の詰まった旨味がその輪郭を現してきます。

麺の太さも、絡みといい口当たりといい、とても計算された感じ。
ほぐされている鶉のボソっとした食感や、白髪ネギのシャキシャキ感が、
スープのとろりとした口当たりとコントラストを生んでたまらない。


わたしは途中で思いました。
これはもう、ラーメンとかパスタとかなんだとかじゃない。
(限定特集においてはすべてそんな感じだけど)

とすれば、これを外国人が食べたらどう思うんだろう?
それこそ、フランスの人が食べたらどんな感想を口にするんだろう?
(「きっと絶賛してくれるだろう」という反語的意味で)

「わたしはフランス人だ…」
指がエア・タイピングする。
そう、気分はルンゲ警部(@MONSTER)である。

ボンジュール…ボンソワール…メルシー…オールヴォワール…
フランス人は麺を啜らない…麺を引き出して、ひとまとめにして口に入れる。

ああッ…
違うんだ。
啜らないから、唇を振るわす峻烈な食感はないし、
丸めて食べるために、つるりと落ちる喉ごしは影を潜めるが、
この方が頬触りや舌触りがもの凄くハッキリする。
ちょっとした食べ方ひとつなのに、不思議なものです。
「セ・ボン…(おいすィー)」
フランス人のわたしは呟いていた。



この小さな玉子もフランス鶉なのかな??
醤油ダレに漬けた感じですが、洋酒っぽい甘味が強く、
このサイズなのにラージ・インパクト。
丸々1個+ハーフサイズにして断面を見せているのがまたニクい。
(わたしの写真だと見えないですが…)

歯応えしっかり、仄かに苦いアスパラ。
お店の顔でもあるハマグリは、わざとラストの方にして、
ゆっくり噛み締めます。じわじわ出てくる旨味。

最後はグラスの水を空けてからスープを飲み干す。
口の中に余韻を留めて帰りたい。
非常に説得力のある創作物でした。


イカンなあ〜。限定って魔力があるよ。
もちろん「限定している」という飢餓感もあるけど、
限定だからこそ作れる味があるんだろうね。
たった10杯しかないのかよと詰る人もいるでしょうが、
たった10杯のために、どれほどの時間を制作に費やしたのでしょう。

思わず「限定特集」と「オススメシリーズ」が重なっちゃったけど、
両方を兼ね備えるとなると、もう本気でスゴいことになりますね。


4番目に席についた方が、誰よりも早く退席。
食べるの早いなあ〜〜と思ってチラリと見たら…
5代目ラーメン王の立石憲司さんじゃないですか!
この店で、2週続けてラーメン王に遭遇。


帰り道、当然のごとくわたしは豆乳を買って飲みながら帰りました。
もちろん味は違うけど、やっぱりどこか似たものがある。
質感なのか風味なのか後味なのかわからないんだけど。

いつか豆乳と鶏を使って「ナンチャッテ版」を作ってみようかな。


念のため再度書いておきますが、このメニューは8月いっぱいで終了。
つまりもう食べられません。来年まで待ちましょう。
タイムラグのある紹介をお許しください。  
Posted by 青木 健 at 04:35Comments(6)TrackBack(2)

2008年09月03日

映画干渉

奥菜恵 衝撃のハリウッドデビュー作!
新たな恐怖“スピリチュアル・スリラー”を体感せよ!



その復讐は1枚の写真から始まった…。

あるブログの1ページにそれはあった。
メグミがそれを見てから、数週間が過ぎたある日の早朝…。

メグミは急いでいた…。
走っているとは見られない限界の早足で。
クールな自分がこんなことをするのは不本意なのだ…。
しかしこうでもしないと目的の物は手に入らない。

背後に迫る気配を感じ、ハッと立ち止まり、振り返る。
…それらしき人物はいない。
溜め息とともに、背中に汗が滴り落ちる。

メグミが再び目的地へと爪先を向けたとき、
ヒールが低い音を立てて折れ飛んだ。
不吉な…。
女は眉を歪め、唇を噛んだ。
これまで幾度も苦渋を舐めさせられてきたのだ。

「忘れたとは言わせない」
今日は、今日こそは。メグミの目に殺気が宿る。

こうしてはいられない。
メグミは両方のヒールを脱ぐと、ぎらぎらとした眼差しで走り出した。
ストッキングが伝線していくのもかまわず。
この角を曲がればそこに……
大丈夫だ、まだ誰の姿もない。

メグミは胸を押さえ、荒い呼吸を整えつつ、その館の前に仁王立ちした。
扉は固く閉ざされている。
扉に掛かる「準備中」の札。
この館…店は、まだ開店前だ。
メグミは、片頬を歪めて確信する。
遂に、限定メニューを手中に収めたことを…


奥菜恵 衝撃のハリウッドデビュー作!
9月6日全国ロードショー!



[shutter]シャッター




…えっ? そんな内容じゃない??

ラーメンフリーク以外の方、全然わからないですよね。ごめんなさい。
ラーメンフリークの方、オチ読め過ぎますよね。ごめんなさい。


〈シャッター〉
ラーメンフリーク用語で、(「シャッターが下りている」という状態から)
お店の開店時間より前に行き、列ぶこと。
開店してから列ぶよりも効率的な行列方法であり、
人気店では限定メニューなどを手に入れる絶対条件となる。


なお赤字部分は、実際の映画の宣伝文句をそのまま引用しております。  
Posted by 青木 健 at 17:32Comments(2)TrackBack(0)

2008年09月02日

花木

福田さんは年金未納問題の時も、他の閣僚が記者会見で汗を拭う中、
発覚からたった10日ほどで、官房長官を辞めて世論を躱し逃げた人。
だから、さして驚きもしませんでした。安倍さんのこともあるしね。

それよりも、試写会でのハマコーさんの発言(と態度、表情、言い方)
の方がよっぽどショックでかいです。背筋が凍り付きました。


さて、先週の木曜午前11時。幡ヶ谷へ。

本に夢中で電車を乗り過ごし、笹塚まで運ばれたわたしは、
「1日10杯の限定メニュー」に間に合いませんでした。

でも今回は(やせ我慢じゃなくて)ホントに構わないのです。
なにしろ、木曜日に来るのは初めてだったから。

…え?よくわからないって?
曜日限定で1日だけ味を変えている店に於いて、
 さらに杯数限定のメニューを出している
」というわけ。
限定の限定。2段ハードルですね。

ハマグリを用いたスープで有名な「不如帰」が、
木曜日だけ店名・味を変えて営業する、「一汁三にぼし 裏不如帰」。

先に到着され、キッチリ限定メニューを確保したどるふぃんさんと立ち話。
朝からラーメンの情報交換なんて、とても楽しいですね。



煮干しそば700円
この写真だとチャーシューばかり大きく見えてしまいますね…スミマセン
煮干し系のお店のように、店内が煮干し香でいっぱい、ということはないですが
ご主人が作り出すと、香りがカウンターへ飛んできます。

スープを一口いただくと、

あほゎああぁ〜〜 ……アホになりました。

「一汁三にぼし」だからって、「1、汁、さァ〜ん!」というわけではなく。

煮干しの甘さと芳しさが舌を包み込む。やばい。これ好きだあ。
なんでなん? 煮干しの量がスゴいのかなあ。それともタイミング?
(「一汁三にぼし」だからそれくらい大量に使ってるってことかな?)

しばらく、スープ単体をアホみたいに啜ってしまった。
なんだろう、ダシの死なないギリギリなのか。
ガツーンじゃなくて、一口だけでじわじわ〜って染み込みつつ、
パラパラパラパラ…って細かく表情が変わる。

これで麺が脆弱だと、全体の印象も弱いんだろうけど、
やや太めのぐりぐりした麺はきっちり主張する。
こんなに繊細な味わいが、この麺に負けないのがなんとも不思議。

ネギは青ネギの斜め切りと、白ネギの細かい微塵切り。
(細かい微塵ネギを見ると、「熊王」を思い出します)
はじめのうちはネギは極力避け、徐々に混ぜ込んで味わいました。
それくらいスープが美味しくて、もったいない。

…スープを、違う飲み方で楽しんでみる。
レンゲ上で、細かいネギと混ぜ合わせて。
海苔の上にある、小さな揚げジャコ(か?)と合わせて。
その合間に麺を啜る。
人がいなかったら気持ちの悪い笑い方をするところでした…。



にぼ茶めし200円。

煮干し粉やさっきの揚げジャコ、ネギなどが掛かったご飯。
茶めしといってもご飯はノーマルっぽいから、茶葉を使ってるんでしょう。
山葵も合うね〜。こういう「組み合わせの妙」的な料理って大好きよ。
最後はスープをかけて、煮干しのひつまぶし〜…なんてやらないけど、
口の中では、こっそり疑似体験して楽しんでいました。

わざわざ限定の曜日を設けて出すのがわかります。
この日だけのファンも多いんじゃないかな。

凪の煮干しCIQUEの限定のときにも書きましたけど、
こちらも「不如帰カラー」が出てるのが素晴らしい。


ラーメンをバカにしてる人はまだ多いけど、
そういう人のままでいてくれないと、こんな素晴らしいものたちが
簡単に食べられなくなる。嗚呼、寛容と排斥の鬩ぎあい。


まったくの余談だが、わたしの「煮干し炒め」の作り方を追記にて公開!
…貧乏臭いなんて言わないで。エコですエコ(笑)  続きを読む
Posted by 青木 健 at 18:37Comments(4)TrackBack(0)

2008年09月02日

ピンチヒッター


現在「凪・渋谷店」では、夏場のみ看板の豚骨ラーメンを一時封印、
8/4〜、煮干し味のラーメンを提供しています。
厨房が構造上、異常な高温になることや、
夏には客の(豚骨の)消費が落ち込むことなどが理由のようです。

知り合いのテキーラHさんが
「西尾店長が、豚骨をやめてまで変えた気持ちがわかりました!」
と連絡をくれたので、これもザッツ・シリーズオススメ店。

凪・渋谷では、北京オリンピックの期間中、それにちなんで
「世界各国のスープ料理をインスパイアしたラーメンを日替わりで出す」
という超ウルトラCの技をブチかましていましたが、
わたしは一度も訪れず…。
ガスパチョ風だけでも食べたかったかも…。

店内には、前日に連絡をとっていたKABOさんがいてビックリ!


煮干しそば700円

やや濃いめの味付けで、たしかに美味しい煮干し味なんだけど、
なんか普通の煮干し味と違う…。
ラーメンとしても、永福的な感じとも、伊藤な感じとも違う。
なんだろう。なんでだろう。なぜだなんでだろう。
ダシの取り方? 煮干しの産地? わからない…。

…あとで黒板の説明を読んだら、「鯵の煮干し」だったんです。
なるほどね。だからか。

豚骨ラーメンのようなストレート麺。
しかもプツプツというよりミチミチッとした食感。
こういうラーメンを作っても、いかにも凪っぽいというのが面白いね〜。

ちょっと似たタイプの思いつかない煮干しラーメンですね。
十分美味しいので、個人的には揚げネギと海苔はノーサンキュー。


背後のテーブル席から、「あと生4つ追加で〜」とか、
「だれやめセット(お酒とつまみのお得なセット)、ビールで〜!」
などと声が飛んでくる。

ああ、酒が飲みたい。ビールを3杯くらい飲んで、凪割り、がいい。

しかしわたしは「チョイト1杯」が出来ない。
「のつもりで飲んで〜いつの間にやらハシゴ酒〜」な男である。
KABOさんを見習ってジンジャーエールにする。ウィルキンソンだし。

…今週ばかりは飲めん、飲めんのだ…(って先週の話ね)。  
Posted by 青木 健 at 02:28Comments(0)TrackBack(0)

2008年08月31日

黒いやつ

今回はやや“ハードボイルド”な気持ちで、というか、
森山周一郎さん(テリー・サバラス、チャールズ・ブロンソン、紅の豚)
の声でお読みください。


「『すずらん』で、密かに限定が出ているらしい」との極秘情報は、
FILEさんのブログで入手していた…。

ラーメンブロガーにktさんという方がいる。
わたしはまだお会いしたことはないが、ブログは前から読んでいるし、
実はニアミスしたことも何度かある。
そのktさんのラーメンブログが4周年を迎えた。それを記念して、
彼が常連である「すずらん」で、裏メニューが提供されているというのだ。


ハルヲちゃん(ハルヲさんは、ハルヲちゃんなのである)から、
不如帰で会った時にススメられたのである。そう、シリーズオススメだ。

わたしは思わずコートの襟を立てるかのようにして、
「…やっぱり、ktさんの知り合いとかじゃないとダメなんですか?」と訊くが、
「いえ、そうじゃなくても全然食べられますよ」という答え。

これが頗る美味しいらしいのだ。普段なら話のネタで終わらせるわたしだが、
現在“オススメ推進月間”なので、素直に従うことにする。

しかも注文方法が実に振るっている。
「『あの…ktさんの…漆黒の…』などと、ちょっとオドオド言う」らしい。
なんだそれは。

しかしなるほど…ある意味、裏メニューに最適な注文方法、ともいえる。
裏メニューとはいえ、メニュー名が決まっていたら、
それを耳にした人が、次々に頼んでしまうかもしれないからだ…。
これは一種の暗号なのである。

「言い淀みつつ、オドオドと」…
サイクラーは裏メニューなど頼まないが、不慣れなのを悟られてはならない…。
わたしはこうしたことに慣れた男…そう、息を吐くように注文するのだ。

夜の「すずらん」。6〜7分の入り。奥の方の席へ着く。

「何にいたしますか」

「あ、えーとスイマセン、あの、ktさんの4周年の…」
「は?」
「あっ、えっと、ktさん…の……漆黒の……」
「は?」
「えっと…黒、黒い、やつ、で…裏メニューのー…」
「ハイ??」
「し、漆黒…?の? け、ktさんのぉ〜…」
「はあ?」
「……く、黒いー、やつー、なんですけどぉぉ…」
「…あ、あ〜あ」


ようやく注文が通った。
どうやらオドオドする演技が巧み過ぎて、声まで小さかったようだ。
べつに本当にオドオドしていたわけではない。断じて違うのだ。
ビビってもいないし、泣きそうにもなっていない。誤解しないでくれ。


「すいません、あとライスも」

オススメされ、味について解説してもらった際、
「う〜ん、それじゃあご飯が食べたくなりますね」と述べると、
「ライスは必須です!」と即答されていたのである。

注文を終えてホッとするわたしをよそに、女性店員さんが他のスタッフさんに、

「…黒いの、出来る?」

と訊くではないか。…まさか! 出来ない場合もあるのか!?
一瞬、店員全員の目がわたしを捉える。…わたしは唾を飲み込む…。

「ああ、出来るよ」「あ、そう」

…大丈夫そうだ。胸を撫で下ろす。
しかし「黒いやつ」とはなかなかいい通り名ではないか。
「すずらんの黒いやつ」か。フッ…化け物かもしれんな。

ところが、ひとりの男性店員さんが静かにこちらへやって来るではないか。

「すみません、…どちらで聞いて来られました?」
「あっ、えっと…ハルヲさんの紹介で…」
「あ、そうですか」

店員さんは他の店員さんのところへ行き、「ハルヲさんの……ボソボソ……」
と呟いている。わたしの後頭部からマンガみたいに汗が滴り落ちる。
さながら麻薬の取引でもしているような気分だ…さすがに裏メニューは違う。

3名の客が来たため、入口付近の席に移動する。
すると今度は、その席に店員さんが近づいてきて、小声で尋ねた。

「…あの、ハンドルとかはお持ちですか?」
「あ…いえ…本名でやってるので…青木 健といいます」

ご挨拶だ。

ということは、今ではこのブログも読んでいただいたりしているのだろうか。
…汗が出る。


待つことしばし、年長の店員(店長さん?)が
「チャーシュー、いっぱい入れといたからねッ!」
と、素敵な笑顔でラーメンを渡してくれた。


漆黒の渋谷ブラックチャーシュー麺1250円。ライス100円。


全体像こんな感じ(ボケちゃいました)。

零れそうな黒いスープ。青葱、粗挽きの黒胡椒。うずたかく積まれたモヤシ。
その偉容に、隣席の乙女も目を奪われている。
確かにいいルックスだ…。
人のブログの写真とは違うので、色々マイナーチェンジするようである。

確かに黒っぽいスープだが、醤油が支配的ということではない。
どこかあまやかなタレが、ダシを浮かび上がらせている印象だ。

そして店員さんの言う通り、チャーシューがこれでもかと出現する。
4枚、5枚…わたしは途中で数えるのをやめた。
この脂身のない、さっくりとしたチャーシューを、
箸で少し崩して繊維を剥き出し! スープにチャプチャプさせ!
ライスに乗せ! 一気に口へ叩き込む!
その合間に、胡椒の効いたモヤシをガツガツと貪る。

また太めの麺がウマい。
漫画「美味しんぼ」に出てくる“ラーメンライス食法”、
「汁麺飯汁」や「メンマ飯麺汁」に倣い、
「汁肉飯麺汁」や「菜肉汁飯麺汁」などして、存分に楽しむ。

わたしはカレーライスを食べるとき、いつもライスが足らない男。
ああ、ライスが足らん。しかし追加するのもどこか間が抜けている。

スープだけになるとショッパくもあるが、
不思議にバランスのいいラーメンだった。

ということでktさん、ブログ4周年のお祝いに便乗させていただきました。
どうもありがとうございます。これからもブログ楽しみにしています。


帰宅し、ktさんブログ「音・麺・酒」を改めて確認すると、
「『あのなんか黒い…4周年の…漆黒でしたっけ…』ともじもじしながら注文」
がオフィシャルであった。

「オドオド」でも「オロオロ」でもなく「もじもじ」がポイントだったか。

さすれば、両手を握って肘を伸ばし、その間に頭を押し込むようにして首を傾げ、
上唇で下唇を覆い、はにかむような上目遣いで… 

…そ、それは気色悪いな。  
Posted by 青木 健 at 16:20Comments(8)TrackBack(3)

2008年08月29日

31ヶ月

「月刊とらさん」9月号が発売になりました。



武内伸さんの追悼特集に、わたしの先日のエントリー
寄稿という形で転載されました。よかったらご一読ください。


すでに手に取っていただいた方はご存知かと思いますが、
「月刊とらさん」は、新しいフリーペーパー発刊に伴い、ひとまず休刊。
ということで、「O崎のラーメンライフ!」の連載も最終回を迎えました。

これまで読んでいただいた皆さん、買っていただいた皆さん、
楽しんでくれた皆さん、そうでなかった皆さん、
どうもありがとうございました。


漫画の仕事は以前からしていたのですが、
長期連載というのは初めてで、2年半があっという間でした。
はじめはとても不安で、ネットで評判を探し、

「中でも、とくに漫画を楽しみにしている」「何度も読み返してしまう」

などの感想を見つけては舞い上がり、そのコメントを文書に保存していました。
逆に否定的な感想を読んで落ち込み、3日間ふて寝したりもしました。



この仕事そのものも、もちろん嬉しかったのですが、
そのお陰で思いがけず良かったのが「色々な方と接点ができた」こと。

たとえばそれ以前は、ラーメン業界ではわたしのことなんて
フリークでも関係者でも、ほとんど誰も知らなかったわけです。
でも、この漫画を描いているということを言うだけで、

「ああ、あの!」

と、何の説明もなくわかってもらえることが珍しくなくなったのです。
これはとてもありがたいことでした。


「月刊とらさん」では、漫画だけでなく、創刊号から2007年の1月号までの
表紙イラストを担当させていただきました。

 創刊号(2006/3)

「東京のラーメン屋さん」なので、〝東京の様々な場所〟をテーマに、
実際のラーメン屋さんをモデルにしてイラスト化していったのです。

[下町、街道沿い、ファッションビル、オフィス街、飲み屋横町、繁華街、
 商店街、路地裏、集合施設、学生街、聖地]…の11軒。
他に、地下、ガード下、蕎麦屋、川沿い、高速道路下なども考えていました。

この表紙イラストを観て、毎回ラーメンマニアの方々が、
「今回のイラストは○○(お店の名前)がモデルなんじゃないか…?」
なんて想像されていたと聞いて、とても嬉しく思ったものです。

表紙は途中からラーメンの写真に切り替わってしまいましたが、
その間に、オリジナル・ロゴを作らせていただいたりもしましたね。
コーナータイトルの似顔絵なども楽しいお仕事でした。

※9月号には、休刊のお知らせとともに2年半の表紙コレクションが掲載
 されています!


もともと表紙イラストについてのみ担当するはずでしたが、
たまたま、わたしが長年温めていた「ドキュメンタリーラーメン漫画」という
アイデアを採用していただいたのです。
〝環境〟を与えていただいたことを、色んな意味で感謝しています。

そんなわけで今、新しい漫画を執筆中です。
「O崎のラーメンライフ!」には、大崎さんの人柄による魅力と、
ノンフィクションのワクワク感や、マニアックな笑いがありましたが、
今までよりも幅広くなる読者層に応えられるよう、
編集の方々と何度も打ち合わせを重ねています。
どうぞご期待ください。

ともあれ、ここで一区切り。重ねてお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。
フリーペーパーでも、よろしくお願いいたします。  
Posted by 青木 健 at 15:20Comments(8)TrackBack(0)

2008年08月29日

食食飲飲飲飲食

「天津木村のエロ詩吟(on深夜枠)」と「モンスターエンジンの神々の遊び」
が好きですが、このお笑いローテーションの早さゆえ、心配です。
自分が飽きてしまうんじゃないか?…ってことが、ね。

ラーメン以外のエントリーはあまりUPしないようにしてますが、
1日の流れってことでひとつお許しを。ってラーメンも出てきますが。


らーぷさんの料理教室後のパーティ(という名の飲み会)を途中で失礼して、
雨がパラパラ落ちる中、四ッ谷へ。寒くて酒が抜けます。


初めて「萬屋おかげさん」へ行きました。
今では予約しないと入れない人気店ですが、幹事は昔からの常連さん。

メンバーはわたしの日本酒の師匠の師匠(この方が幹事)、
その方の日本酒仲間さん、蔵元で働いている方、そしてわたし、の男性4人。

1人ずつ、直接店に集まってきます。そういうところが、いかにも男の飲み。


いい日本酒を揃えたお店ですが、まずはビールで乾杯。
茹で上がったばかりのだだちゃ豆、濃厚なその香りだけで飲めそう。
自家製さつま揚げは、あの野暮ったい感じがなくて、熱々のふわっふわ。
美味しいですね、ここ。
で、お酒のセレクトは、当然のごとく他の方に一任!

「一白水成」純米
「鷹長」純米しずく酒
「豊盃」特別純米
「白露垂珠」純米吟醸
「忠臣蔵」山廃・三石仕込み
「雪の茅舎」山廃
「奥播磨」雄町 純米吟醸
「土佐しらぎく」


 …を、各2合ずついただきました。
(ちゃんと仕込み水をたっぷり飲みながら)

「忠臣蔵」は、同席した蔵元の方の働いている小さな蔵で造られたお酒。
成分表示だけ貼られた一升瓶が出てきました。
山廃だそうで、味はしっかりだけどバランスがとてもいい。
これだけは4合いただいちゃいます。

わたし以外は、さすがに日本酒に詳しい方ばかりで、
山廃と生元の差についてあれこれ討論していたり、知らない銘柄や、
杜氏さんの名前や、麹、活性、掛米、酵母、などの専門用語が続出でした。
飲んだ感想も専門用語で語られるので、よくわかりません(笑)
かたやわたしの感想というと……

「日本酒でフルーティっていうとグレープフルーツっぽいですけど、
 これはパイナップルっぽいです」
(たぶん白露垂珠について)

「後味がビターチョコレートみたいです」(山廃について)

「大根おろしの搾り汁みたいな風味が…」(雪の茅舎について)

など…。
でもわたしがそう言うたびに、皆さん爆笑して、
「率直すぎてわかりやすい!」とか「妙に当たってる!」とか
褒めてくださいました。
…そんなに気を遣ってくれなくてもいいです…。


刺し盛り。
鶏魚(いさき)のづけ、鰹のたたき、秋刀魚の腸和え、真子鰈のからすみ和え

どれもこれも、食べてしまうのが惜しい。もちろんチビチビやる。
鶏魚の歯応えも、鰹を炙った藁の燻煙香も心を揺さぶられましたが、
秋刀魚と真子鰈が酒を呼んでたまらない。
みんな、飲むのも食べるのもペースが一緒。酒飲みの豊かな時間。

「雪の茅舎」と、牛スジポン酢の〝柚子感〟とが、凄く相性良くて、
交互に口にしては、感動を気持ちに沁み渡らせる。
蔵元の方は「それでいいんですよそれで。楽しむのが一番なんだから」
と、まるで親目線です(笑)

最後の辺りでお燗でいただいたのは…「奥播磨」?「土佐しらぎく」??
あと何を食べたんだか…ええと……。

結局4人で、1升と8合も空けてしまいました。




最後はおにぎりを、味噌汁をセットで。
このおにぎり、ここの名物なんだそうですね。後日知りました。
佐久のコシヒカリと海塩の、塩むすび。

「いつも(の飲み会)よりちょっと高めだよ」なんて言われましたけど、
この内容で1人8,000円なら安いくらいよね。

……あれ? 「而今」もいただいた気がするな〜。
話に出ただけかなあ〜…


その後、23時くらいにゴールデン街へ行き「凪」にてビールを。
もうほとんどダメダメでした。記憶も途切れ途切れ。

明け方、4人でカラオケスナックへ行き、全員で80年代メドレーを熱唱。
夕張メロンなどを食べながらウーロンハイを3杯4杯。

でもって、完全に夜が明けてから、3人でラーメンを…。
「みそらーめん専門店 味噌丸」というお店。
わたしはまるで知らないが、この時刻、選択の余地もあまりなく。



食べたのが、味噌らーめんだったか、ピリ辛味噌らーめんだったかすら曖昧…。
(そんなに酔ってるのに、凄くピンが合ってるなあ〜)

熊楠家」で食べたときも思ったのですが、
歌舞伎町で朝やってる店の店員さんに、ある共通点を見つけました。
客の質に因る結果だと思いますが、なかなか興味深いですね。


そんなわけで、電車を乗り過ごしつつ、22時間ぶりに帰宅したのでした。
さすがに飲み過ぎ…まるで20代の頃のようです。  
Posted by 青木 健 at 04:35Comments(0)TrackBack(0)

2008年08月27日

ラーメンですタイ

弥彦」で汗をかいたあと、新宿でも資料を探すがやっぱり見つからず。
このあと向かう会には、酒を1本、手土産にするのが参加条件なので、
「獺祭」の純吟を購入。

到着したのは15:30くらい。

知り合いの、タイ料理のフードコーディネーター・らーぷさんが
料理教室を開催。その名も「Stylish Dining」
今回は料理本「にんにく&とうがらしの本」を上梓された記念でもあります。

場所はわたしもお世話になっているファンサイトさんのオフィス。
隅田川が見下ろせます。

室内には、生徒さんというかお客さんというか、綺麗な女性がたくさんいて、
皆さん熱心にメモをとったり質問したりしていました。
教室の後のパーティが目当てのわたしは、隅っこで小さくなってます。

16:00過ぎ、予定よりも早くパーティ開始〜。
詳しくはらーぷさんのブログを見ていただくとして…

教室でも紹介していた、インスタントラーメンを使ったサラダが
どどんと登場(…てことで、ちょっとしたラーメンネタなのです)。


インスタントラーメンのスパイシーサラダ(ヤムママー)

シーフード、ゴーヤ、トマトなど、食材は手軽なものを用いてるのですが、
このラーメンもタイのものだし、そのスープも味付けに使用している。
さらにライム、ナムプラー、赤唐辛子、パクチー、レモングラスとくると、
もう日本の味ではないですね〜。けっこう辛くて、ビールが進みます。

お酒はビールの他に白ワイン、赤ワイン、発泡ワイン。
ワインの瓶がずらりと並ぶ。やはり女性はワインが好きね。
というか、なかなか女性がワイン以外のお酒を持って来られないか(笑)
だから男性陣はきっと焼酎を持ってくるんじゃないかなと予想。
というわけで、わたしは日本酒を買ったのでした。的中〜!

そんな中、ある女性がわたしの名刺を見て、

「あれ? この絵、見たことありますよ…」

そんなバカなと思ったら、その女性はラーメンがお好きらしく、
このブログを読んでくれていたのでした!
(ブログのプロフィール画像が名刺にも入っているのです)

美人さんだったのでアタフタしてしまいましたが、
そんな偶然もあるのですね〜。
これを読んでいてくれるあなたとも実際どこかでお会いするかもしれません。


さて、この日のわたしは本当に慌ただしかった。

さらに次の会があるので18:00には失礼したのですが、
らーぷさんの本の表紙にもなっている「鶏唐揚げのスイートチリマヨ」が
出てきたので、それをパクっ!と一口いただいて帰りました。

らーぷさんのブログを見ると、そのあとも続々と美味しいものが
登場したようですね……うう、残念です。  
Posted by 青木 健 at 21:07Comments(4)TrackBack(0)

2008年08月27日

ラ部なき時間

「不如帰」での、美味しくも哀しいひとときのあと、
しばし本屋のハシゴ。資料にすべき漫画を探す。
コミック版、文庫版、完全版………全部ない。どの店にもない。

ネットに画像がコレっぽっちも転がってないから探してるのに…。
このままじゃamazon以外は本屋と呼べなくなっちゃうんじゃないか…。


疲れ果ててお腹もこなれてきたので、「我武者羅」が土日限定で二毛作する
新潟濃厚味噌 弥彦」へ。
「我武者羅」には来ていますがこちらは初訪問。
新潟4大ラーメンのひとつ「割りスープ付き味噌ラーメン」のインスパイア。
昼食時を少し外れていたので、スンナリ入れました。

キャップといい、ヒゲといい、ボディバランスのいい体にフィットした
ロングTシャツといい、須藤元気を思わせるご主人。



濃厚味噌剛麺 780円(だっけ?)

お腹はソコソコ入っているので、強い味もゴツい麺も食べやすい。
背脂も溶け込んで甘くもあり、味噌のインパクツもあり、
ニンニクの芽や白菜が相当にいい脇役だと思います。
食べ進んでから、アホみたいに巨大なレンゲで割りスープを注ぎ足す。



この濃ゆいスープがそんなに変わるの?…ああ、ホントに変わるのね〜。
レンゲ上で、割りスープを3割くらい混ぜてみると、かなりライトに。
(写真の右上、隠れている皿には生姜の甘酢漬けスライスが2枚)


ところで、時間帯のせいか明らかに振りの客が多い。

左隣のオジさんは食券を渡して「大盛りね!」なんて言う。
「…大盛りはやってないんです」とご主人。

ま、無邪気でいいですけども、
どうしてオジさんは大盛りがあると思ったのか?
そして何故、大盛りは無料なのだと思ったのか?
このオジさんの日常におけるラーメンの定義が垣間見えるようだ。
食べ始めても、左手の漫画雑誌を手放さない。
箸からダラっと下がり、オジさんから目を離された麺が静かに冷めていく…。
わたしは、やっぱりな…と思う。


右に座った、会社員風の若い男性は奇妙だった。
ラーメンが来るまで、延々と書類に何やら書き込んでいる。
と、突然立ち上がり「外に忘れ物をしたんで…」と言いながら店外へ。
スーツのジャケットを片手に戻ってきた。外って……車か?
食券制だから財布はあったハズだし…食事するのに何が必要なのか??

ラーメンが出てきて、彼はキョトンとして店員を呼び止めた。
「これなんですか?」
「スープの濃さを調整する割りスープです」
そうですよ。目の前の説明書きに書いてありますよ。それはいいんですけど。

食べ始めて5分も経っただろうか。
彼は突然食べるのを止めたのだ。ドンブリには余裕で半分以上残っている。
箸は持ったまま、もの凄くキョドっている。
あちらをチラチラ、こちらをチラチラ。
2分ほどそんな風に落ち着かないまま。ラーメンが冷めるし、伸びちゃうよ?
こっちもなんだか落ち着かない。
もしかしてお腹がイッパイになっちゃったのか?
それにしてもちょっと残し過ぎじゃないか?
…するとそのうちまた食べ始めました。あれはなんだったんだろ?


さらにもう1人。わたしが食べ終わる頃に入ってきた男性。
誰がどう見ても「いけ好かない」、バブリー感を残したファッション。
彼は入ってくる時も食券を買う時も、待っている間も、ず〜〜っと
携帯電話で会話していた。
一条家元の「飯を食うときくらい機械になるな」(…だったかな?)
という貼り紙を思い出したり。


ラーメンマニアとして「マナーがなってねえよ!」なんて言う気はないが、
こういうシーンに出会うと、ラーメンを愛する者として、凄く悲しい。

わたしが店主だったらガックリきますね。
ラーメン屋さんはそういうダウナー系にも耐えなきゃいけない。
ああいうコトに少しも腹が立たなくなったら、それはそれで問題な気がするし。
つくづく大変だな〜と思う。


それはそうと。
前日にめじろで、kenちゃん。に「デスソース」という危険物質について
教えてもらったのだが、目の前の卓上に
「AFTER DEATH sourse」なるモノが置いてある。これのこと?

フフ、スープもいい塩梅に薄まってきたところだぜ…!
チャレンジタイムだ!

…でも2滴だけね。レンゲにとる。
あ、タレそうな1滴は、指先に落とす。で、指をぺろり。

ぐわ!

これはもうHOTとしか言いようがない!
激辛とか極辛じゃなくて激HOT!
酸味と甘味を伴った熱が舌で爆発する!!

スープに溶いてもかなりHOT。いきなり汗だくだ。
でも食べ終えるとスッキリ。
気持ちが沈んだら、激辛に限るぜ!!  
Posted by 青木 健 at 08:44Comments(5)TrackBack(0)

2008年08月26日

限定残酷物語

世の中には「モンスター慶應義塾(卒業)生」という、それはそれは、
たいへんハッピーでゴキゲンなヒトラーの尻尾がいると知り、
1度でいいからその言動を目の当たりにしてみたい、できれば近所に住んで、
そのファシズム的抑圧による精神的緊張を一身に味わいながら観察日記をつけ、
本の1冊も出したいと思っています。
しかし生活格差や生活圏の相違などにより、一生出会うことはないでしょう。
残念です。


さて、先週の土曜日は、とても長い一日でした。

まずは、こちらもマッハさんからオススメされた「不如帰」へ。

「最近食べた中で美味しかったのってなんですか?」

と訊くや、瞬時に答えが返ってきました。その辺がスゴいですね。
やはり限定メニューの「フランス鶉の冷やし麺」です。
「最高だと思った昨年のものより遥かに美味しくなってました!」とのこと。
ただし、土日のみ・1日10食限定とハードルは高い。


完璧主義のわたしは、完璧でないなら放ってしまう悪いクセがあります。
起きようと設定していた時刻より10分遅く起きたため、
「10分も1時間も同じでい」と、のらりくらりと支度をしていました。

開店時刻をギリギリ「過ぎて」到着。
そこには2人の待ち人が。
あ、ハルヲさんじゃないですか。おぉ〜い、と手を振る。
あら、その後ろにいるのは…6代目ラーメン王の佐々木晶さん!
似顔絵を描かせていただいているので、ご挨拶を。
初対面でいきなりラーメンの話が出来ちゃうのがいいですね。いいのか。

ハルヲさんが到着した開店40分前には、すでに10番めだったという。
…それでいくと、店内にいる全員が限定を頼んでいたら、もう食べられない。
というか、佐々木さんも無理である。
10人以上の列を見て、帰ってしまった人も結構いたらしい。
(1人や2人、限定を頼まない人もいるって……)
そうでない限り、わたしに幸運は訪れない。可能性はかなり低い。

「アハハ、それもまたネタになりますから〜!」

と微笑んでみせるが、心の中は絶望と一抹の期待がグログロと渦巻いていた。

ハルヲさん、佐々木さんが食券を購入。佐々木さんまで限定が買えたらしい。
で、佐々木さんが「わたしで終わったみたいです」と……。

つまり、目の前で終了!
「アチャー! でもわたしはつけ麺食べますから〜!! 未食だしー!」
またしてもふたりに笑顔を作るわたし。

しばらくすると、店主が外に出てきました。
「佐々木さんすみません、佐々木さんの前で限定終わっちゃいました…」
「そーですか…わかりました……じゃあつけ麺でも食べようかな…」
天国から地獄。佐々木さんも哀しい笑顔になりました。
きっと傍目から見たらわたしも同じ表情だったんでしょうね。

また少しして、今度は店主の奥様が出てきました。
「すみません、やっぱり限定大丈夫です!」
天国から地獄、からまた天国ですよ。
良かったですね〜佐々木さん。ハハハ…ううう…


てことで、わたしは塩つけ麺を注文。
「今日はつけ麺を食べにきたんだよ〜。まだ食べたことなかったしね〜!」
と自分を騙そうとするも、わたし以外はみんな限定を食べている。

親子連れが来たので席を移ってあげたとき、椅子にジャケットを忘れるわ、
移った席でデジカメを倒すわ、心の動揺は収まらなかった。



塩つけ麺850円

うわ〜。大きなバラチャーシューが4枚も。
チャーシューを持ち上げてつけ汁にちょっとつけてから
写真を撮ってないことに気付き、慌てて麺の上に戻す。ああもう。
慌てるな自分、ちゃんとしろ自分。

麺を持ち上げると、チャーシューが皿からズリ落ちそうになる。
まずチャーシューをどかさなきゃ…どうしたんだ自分。がんばれ自分。

このつけ汁、酸味が強いですね〜。小さい器ですが、十分味が乗ってきます。
プカプカ浮いてるのはアオサ海苔ね。
でもこの酸っぱさって、酢じゃなさそう。レモンとかの柑橘類でもない感じ。
なんだなんだ……うーん、ちょっと甘味もあって…。
あ、これって梅じゃないか? 梅干しの容器の底にたまってる汁に似ている。

帰りに券売機を確認すると、南高梅を使った塩そばがある。
ははーん、これかもね。

つけ麺にも「不如帰」らしさがありますね。
スープ割りも2種類のスープを注いでくれて美味しかったです。
ああ満足した〜。
え? 限定? そんなのあるんだ〜知らなかったよ〜。
今度来たら頼んでみようかな〜。

ううう…自分に嘘はつけない。来週必ずリベンジしてくれる!  
Posted by 青木 健 at 17:50Comments(10)TrackBack(1)

2008年08月26日

金メジロ

FLANDRE(フランドル)の30週年・駅張りポスターを
壁紙(PCじゃなくて寝室の)にしてしまいたいです。


シリーズオススメ店。

マッハさんにススメられた「冷やし塩煮干し」は川崎店のみ限定。
しかも今後あるかもわからない。
(現在ビルの改装により、ラーメンシンフォニーは全店休業中)

…そんなことを考えながらハっと気がつくと、
代々木の「めじろ」本店に来ていました。

金曜日のめじろ、略して「金めじ」。
何人ものラーメン仲間さんが飲んでいらっしゃいました。
常連でもないわたしなので、顔見知りがいるとホっとします。
まずはビールで乾杯!

はじめは、冷やしじゃなくて温かい「塩煮干し」に…と思いましたが、
KABOさんから「今日は限定がありますよ!」とオススメが。

限定グセがついているため、ついついススメられるままに「極太まぜそば」を。
FILEさんに教えてもらった通り、850円の食券を買い、
「限定で」と言って店員さんに手渡します。
さらにそこへ、
「ラーメンの求道者・一柳雅彦(平成11年のTOKYO1週間より)」さんから、
「玉子入れないとダメだよ!」とオススメされ、追加トッピング。
オススメにオススメ。



極太まぜそば850円、味玉100円
(夕方5時より。今週の金曜か土曜くらい?までの提供みたいです。)

粉でも油でもかなり入ったであろう煮干しがよく効いてて、
揚げ葱や細切りの胡瓜など、繊細な組み立てという印象。
インパクトで攻めるものと違って、めじろらしい味わいでした。

で、一柳さんのオススメ通り、味玉を割り、半熟の黄身に麺を絡めて……



うむ〜! これは素敵だ!
ぶっとい麺が黄身の味ととても合うので、黄身だけ追加で欲しかったくらい!
(ってそれはもはや釜玉の感覚か?)

tamaさんから焼酎をいただきながらすっかり長居。
kenちゃん。に辛い店情報をもらったりして。
暖簾を仕舞ったあとも気持ちよく居座ってしまいました。
お店の皆さんごめんなさい。
でもラーメンの話で飲むのは気持ちいいですな。  
Posted by 青木 健 at 16:30Comments(4)TrackBack(2)

2008年08月23日

無名良店

オススメ特集を思い立ったのは、実は今回の店がキッカケでした。
ある打ち合わせの帰り、いつもお世話になってるデザイナーさんが、
(青木さんなら当然ご存知ですよね〜的な発音で)こう一言。

「青木さん、有楽町にある“柚子ラーメン”知ってます?」


……全っ然、知らない……。

その方は、とくにラーメンフリークではないんです。
その証拠に、店名を訊いても出てこなかったですから。
後から、わざわざ携帯電話で店名を教えてくれました。

「店名わかりました。『ひょっとこ』です!」

……それ聞いても全然知らない……。

ラーメン好きの名折れ…とまでは思いませんでしたが、
「ラーメン好きという構造上の検閲システム」を再認識した瞬間でした。
すぐにネットで検索。

「和風柳麺 麺屋 ひょっとこ」

ショルダーネームはいかにも今っぽい、ソレっぽい。
「ひょっとこ」というと恵比寿にあった地獄ラーメンが思い出されるも、
こちらは激辛ではないようだ。
「らーめん」の表記は「ちゃぶ屋」と同じで「柳麺」。
細麺で魚介の効いた、優しい和風出汁のラーメンを想像するねえ〜…
(しなくていいから、さっさと行けよ)。

ああ、交通会館てここのことか。駅前の、1Fに三省堂のあるビル。
その地下に………あったぞ。カウンターだけの小さいお店。
…にしては、ポップ等がしっかりしてるから、どことなく母体があるのかも?
それともこの地下エリアを仕切ってるところが提供してくれてるのかな?
でもどことなくコダワリも感じる。
店頭に「香豊 柚子柳麺」と書かれたポップ。やはりウリなのでしょうか。



和風柚子柳麺700円

ラーメンで柚子というと、「麺屋 武蔵」や「平凡(現へいぼん)」の柚子、
「けいすけ」、「AFURI」、「宗」のゆず塩…などが思い浮かぶ。
薄切りの黄色い柚子の皮が浮かんでいるのを想像しますね。

でもこちらでは、青々とした柚子を丸ごと(皮のみ)、
陶器のおろし器でガリガリすり下ろすんですよ。ラーメン屋で初めて見る光景。
それを竹の刷毛でジャッ、ジャッ、と弾いてドンブリに入れる。

2杯作っていて、はじめの1杯に使っていた柚子の削れるところがなくなった。
で、2杯めからは新しい柚子を使ったのよ。
同時に作ってるんだからどちらが出されても仕方ないが、できれば順番通り、
わたしの方を新しいのにして!………と祈り。
ちゃんとその通りに出てきました(実際そんなに変わらないんだろうけどね)。

さすがにフレッシュ。食べる前からかなり清涼な香りが立つ。
スープを口にしても、麺を啜ってもツンと鼻を刺し、口中に香りまくる。
わざわざ柚子と銘打つわけだ…。
ミクロに感じようとすれば、青臭く、仄かに柑橘類の苦味すらある。
先にあげた店なども、ここまで柚子柚子してる店はないです。

基本は鶏ベースといった感じのサッパリ味ですが、食べ応えもあります。

チャーシューは厚く柔らかい…(バラじゃないと思うので)ロース。
半熟の味玉が半分、大葉や三つ葉を刻んだもの、メンマ、ネギ。

もっとチャンとした舌だったら、いろいろ問題があるのかな。
ノーマルの柳麺だったら弱いのかもしれない。
確かにメンマを自分とこで戻したりはしてないでしょうけど。

でも、某店(先に挙げた中の1店)とどこか似たような印象を受けました。
あの店があそこまで人気を得るなら、この店がもっと評価されていいと思う。
かたやその激戦区では必ず名前があがる名店、
こちらはまったくもってスルーでしょ。そこまでの差はないと思うなあ。

俳優なら笹野高史さんに演じて欲しいような、年配のご主人。
とても愛想良く、力強く湯切りをしてる姿からは、マジメさが伝わります。

しかもこのドンブリ、ラ博だか佐野実さんだかが開発した
有田焼のラーメンドンブリじゃなくって?

ファンというか固定客がついているようで、みんな席につくと迷わずに注文する。

色んな意味でちょっとびっくり。
まったくノーマークでしたが、いいラーメンでした〜。  
Posted by 青木 健 at 10:37Comments(2)TrackBack(0)

2008年08月22日

ツケゼロ

昨日は仕事で「ラーメンゼロ」へ行きました。

実は昨日から「ツケメンゼロ」もスタートしたのです。
(人様のブログによると、以前にも出してたことがあったとか…??
 でも正式には昨日からです。「ツケメンゼロ」ロゴ入りの器も初お目見え)

ところが告知をしてなかったので、注文する人はほとんどいなかったとか!
しかもわたしが入った直後、もの凄い雷と暴風雨で客足もまばらに…。

客は来ないわ、つけ麺は出ないわで、「初日だからガッツリ用意したのに…」と、
さすがの前島さんもちょっと凹み気味…?



ツケメンゼロ900円

ラーメンゼロは調味料が入りませんが、ツケメンゼロには砂糖と酢が少々。
(ってそれじゃゼロじゃないという気も(^-^;
 でも、塩、醤油、味噌という塩分はゼロです!)
で、このメニューでは様々な食べ方を推奨されているのです。

まずは、北海道産小麦100%の麺だけを味わう。
味、風味がしっかり伝わる麺ですね〜。



そしてつけ汁だけを味わう。
あ〜、やっぱり贅沢なスープだってことがすぐに判りますね。



そしてやおら普通につけ麺として。



麺のドンブリに海苔で仕切ってある、海老の餡(エ…エビアンか)
とからめ、あえそばとして。
注(海老あん→そぼろあんに名称変更、さらに別皿提供になりました)



この餡がね〜、見た目と違って…う〜ん、書かない方がいいかな(笑)
とにかくこれだけでも美味しいんですよ。

さらにあえそばをつけ汁につけて。



そして最後はつけ汁を麺の方へぶっかけ!



更に、ラーメンゼロ同様、どうしても味が薄いという方のために、
「プラス1」という無料トッピング(券売機でも、口頭でもOK)があります。



このゼリー状の物体を入れますと…醤油味に変化。
(今回は四角いものでしたが、富士山の形になるそうです)
わたしの感覚では、どこかスパイシーにも感じられました。
これも美味しいですが、ちょっともったいない気もしますね〜。


食べ終わっても、外はまだ狂ったような雨。
「雨がやむまで、ゆっくりしていってください」と前島さん。

ああ…昔、デートで寄った渋谷の「喜楽」で同じこと言われたっけ…。
(場所柄、それ以上のことは内緒ですが)

といって、雨宿りだけしてるのも申し訳ないし、
手持ち無沙汰なので、ビール(プレミアムモルツ)と
三種の神盛(チャーシュー、メンマ、味付玉子)を注文。



三種の神盛600円
こういう、温度を気にしなくてもいいメニューだと、
それだけで存分に飲めてしまうんですよね。

ビールを2本空ける頃には、嵐もおさまりました。
結局2時間近くいましたか。
最後は前島さんとウルトラマンの話とかしてました。

開店景気を考慮してか、一応「売り切れ終了」ということになってますが、
毎日21時まで営業しているそうです。



オープンのときはたくさんの花輪で見えなかった看板。
むお〜! カッコいいじゃないですか〜!!
ロゴを制作させていただいた者として、とても嬉しいです。  
Posted by 青木 健 at 16:26Comments(8)TrackBack(0)

2008年08月21日

デシ豚骨

シリーズオススメ店。

仕事先の方(中年男性)が「わたしは好きなんですけど…」って
教えてくれました。
(ラーメン好きに対してオススメを言っていいのやら…)
という気持ちが伝わってきましたが、それは嬉しいです。

「ラーメン道楽 参宮橋店」参宮橋

…まったく知らない…。

聞き込みの感じでは、おそらく豚骨醤油。背脂も浮いてる感じかな?
ネット検索してみたら、本店は鮫洲で、都内に何店舗かあるみたい。

最寄り駅は参宮橋だけど、代々木から歩く。
店頭には「豚骨」と大書されていました。やっぱり。
教えてもらわなかったら、まず来なかったな…この店(笑)

「いらっしゃいませ〜!」
どこにも垢染みた感じがない。キッチリ拭き清めているのがわかる清潔感。
家系スタイルな白いユニフォームの店員さんもキビキビしている。

店内に豚骨臭はない。寸胴の中にはタコ糸で結ばれたチャーシュー、
ネギなども見える。その寸胴からスープ表面の黄色い脂をすくって
ドンブリに入れ、下の白いスープを注ぐ。
…ここまででも、フリーク的には色々思うとこありますよね。


ラーメン600円

こ、これは……。
見た目でわかるが、「豚骨」とアピールするには、あまりに薄い。
いや、豚骨は使ってるんだろうから間違いじゃないけどもね。
もちろん豚骨らしい匂いもまったくなし。重いコクもない。

…う〜ん、この旨味、これは化調さんの味ですよね?
(トイレに行ったので、投入を見てはいませんが)
全体的に、油脂と旨味でできちゃってる感じがします。

中細の麺もいわゆる黄色っぽい中華麺だし、チャーシューも昔っぽくて、
少し匂いが気になる代物。でもって、銀座の「三吉」くらい小さい…。
(三吉は立地と値段を考えたらコッチが申し訳ないくらいなんだけど)
メンマもなく、ノリ、ネギとモヤシ。で、600円か……。

うーん……「チェーン店のラーメンだから」と言ってしまえばそれまでだけど、
原価かなり安いんじゃないだろうか(笑)

こんなとき、「CIQUE」の限定800円がいかに有難いかわかります。


…てなわけで、創意工夫といった感じはほとんど見られないなあ。
スープには、豚骨の臭み消しとしてショウガが大量に入っているそうだけど、
それも特には感じない。臭みを取るほどのこともないのでは…?

黄色いのは鶏油でしょうけど。これがポイントでしょうか。
鶏油がくっついたモヤシとかウマいし。なんだかんだ最後まで食わせてしまう。
「食べやすい」とは言えるかもしれないが。
無化調のラーメンを食べるとき、どんどん味わいがブ厚くなっていくでしょ。
あれが逆に、どんどんコクのなさが露呈してくる感じ。

ケモノ臭が薄いなめらかな豚骨スープを「豚骨ライト」という言い方があり、
それからいえば超ライト
…いや、この「ライト」というのは「ヘビー」に対しての言葉として、
ボクシングの階級に準えているのだろうから、フライ級かミニマム級。
でも「豚骨フライ」って料理名みたいだね。
もしくは、「メガ豚骨」に対抗して、「デシ豚骨」とでもいおうか…。


一般の方のオススメを食べて答えるというのも、滅多にない経験である。
ちょっと言い方を考えてしまうな…むむむ。  
Posted by 青木 健 at 14:22Comments(4)TrackBack(0)

2008年08月20日

ニコニコ

ラーメン絡みのネタをふたつ。で、2個2個と…。


〈その1〉
ひとりで「激辛八熱地獄巡り」を決行したわたしですが、
その少し前、「激辛王選手権」て企画をやってたみたいね…。

場所は東陽町にある「韓麺」。テレビカメラも入ってたようです。
ラウンドが進むにつれ、ハバネロを足していくという…。
出たかったな〜。優勝賞金15万円だったというし。
とら会で告知してたみたいですね。見落としてました…。

いや、ソコソコのところまでは行けた気もしますが、それよりも
「どんな味なのか、どんだけ辛いのか」を試したかった。
地獄巡りには、ハバネロの辛さというのはなかったから。

フジテレビの取材で女子アナが来ていたから、という理由ではありません。
絶対に。断じて。決して。本当に。紛れもなく。嘘偽りなく。マジで。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

〈その2〉
ある打ち合わせに行った帰りのこと。時刻は4時半、場所は目黒。

歩道橋の階段を、ホウキとチリトリでお掃除しているお兄さんがいました。
頭には手拭い(バンダナ?)、Tシャツに、前掛け。

「これは飲食店の従業員だよな…それで歩道橋まで清掃しているって、
 ずいぶん配慮が行き届いているなあ…どこの店なんだろう?」

そう思ったわたしは、しばらくその姿を見ていました。
お兄さんが横向きになったとき、チラっと前掛けの文字が。

「野方ホープ」

お店が歩道橋の目の前ならともかく、ほんの少しですが離れているんですよ。
なのに、店の前を掃き清めるに足らず、こうして歩道橋まで清掃している。

ちょっとしたことですが、ラーメン屋さんのお仕事は本当に大変なのに、
そこまでするのって凄いなあと思った次第です。  
Posted by 青木 健 at 15:48Comments(0)TrackBack(1)

2008年08月19日

酒前後

ちょっと夏風邪をひいております。喉と鼻をやられてます。
風邪って「風邪感」がイヤですよね。みなさんも気をつけてください。

先週の木曜日のこと。
2軒の無名店に行ったのですが、思い切りフラれまくり。
この手の店は、さすがにどこにも夏休み情報が出てないよね…。

でもこの空きっ腹で打ち合わせに行くのも…
よし、その会社の近場に行きましょう。

「火の国らーめん てっぺん 人形町店」


たーこーめん900円

スタイルも味も出身店である「桂花」を彷彿とします。
それゆえ「もっと固ゆでじゃないと〜〜」ってなっちゃいますね(麺も玉子も!)。
具が色々乗るこのメニューなら、もっとブタ臭くてもいいなあ。
そこから考えると、シンプルなメニューに照準をあわせた作り?

それから、桂花もこちらも、スープがちょっとヌルく感じるんですよね。
こういうのはスープの質のせいかもしれないので、
ドンブリを温めておけよとかそういう思いこみ発言は避けますが。

で、時間ギリギリに素敵なオフィスへ到着。
じゃあ、打ち合わせお願いします。

「じゃあ、早めに終わらせて…」

えっ? 仕事の話の前に何かあるんですか?

「いや